エンジェル―124・テーマ
との「姫ね。姫はわからないわ」
エリアン「えどうしてですか」
との「エリアンならできないから気になる
けど私は気にならないからかしら」
エリアン「なんと」
との「それにいつのまにかできる人もいる
らしいから」
エリアン「それよりなんか話がとんでませ
んか」
との「確かにかなりとんだかも夢の話だっ
たわね」
エリアン「はい」
どうしてこうなったのか。
声が聞こえた。
まあそうい事もあるよね。
との「前のカエルの話なんだけど」
エリアン「はい」
との「実はね映画と夢の違いはあいまいさ
なの」
エリアン「あいまいですか」
との「話にはでてこなかったけど実は主な
話の部分はあやふやなわけ。一日は長いけ
どいつのまにか時間が経過してる。寝てる
はずだけど寝てるかなぐらい。朝起きても
時間があるはずなのに何もなければなんか
いきなりみたいな。映画ならどうなってん
のって感じね。でもそれが夢なの。これが
例のやつにも共通して言えるわ。エリアン
のカレーに缶コーヒーが入ってたのももし
かしたら最初から入ってたかもしれないし」
エリアン「確かにそうですね。はっきりし
ない感じが特徴ですね」
との「ただね。夢と違う所もあるの」
エリアン「それはいったい」
との「夢なら忘れるけど記憶に残ってる事
ね。これの意味がわからないけど必要な事
かもしれないわね」
エリアン「どういう事ですか」
との「この夢にはテーマがあるの何かわか
るかしら」
エリアン「テーマですか相手に恐怖を与え
る事ですね」
との「そうよ。恐怖を感じればすぐに終わ
るわ。エリアンはその後どうなったの」
エリアン「カレーに缶コーヒーが入ってい
て母親に行ったらああ切ってなかったわね
って言われて包丁で缶コーヒーを輪切りに
してもらいました」
との「んん」
エリアン「どうしました」
との「あなたのお母さんすごいわね」
エリアン「いやいや夢の話ですよ」
との「でもすごいんでしょ」
エリアン「それはまあ」
やられました誘導尋問です。
声が聞こえた。
とのが興味をもったみたいだね。
どこまでいえば。
声が聞こえた。
え適当にごまかせばいいよ。
そうだった。
エリアン「さすがに包丁で缶コーヒーは切
れないと思いますよ」
との「まあそれは別次元だと思うけどそれ
でどうなったの」
エリアン「わあーって思ったらまた夢で起
きて冷蔵庫が騒がしいので開けたら缶コー
ヒーに目があって見んなに見られるんです
けどワアーと思ったら又戻るんですよ。で
いきたくないのに足が進んで冷蔵庫を開け
てしまう」
との「それでどうなるの」
エリアン「前は騒いでバレたので今度は静
かにしてるんですけど又バレました」




