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先輩が僕を好きになる理由が嫌な件  作者: なんだかなぁ
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エンジェル―119・魂と体

 エリアン「魂と体って違うんですか」

 との「違うわ。しかも多くの人が勘違いし

 てるけど魂って言うのは誰でもいいの。メ

 インは体なのよ」

 エリアン「そんなバカな」

 との「まあそう思いたいのはわかるわ。で

 も体が心臓を止めたら死んでしまうのよ。

 魂にできる事は何もないわ。心臓が自分の

 意志に関係なく動いてるのは知ってるわね」

 エリアン「わかりますが」

 との「それだけじゃないのよ。体は魂も騙

 すの」

 エリアン「騙すんですか」

 との「そうよ。例えば恋をすると病気にな

 るって言うでしょ」

 エリアン「なんとかでも治せないってやつ

 ですか」

 との「そう。でもね現実に相手がまぶしく

 見えたりするでしょ。でもそんな事は起こ

 らないのよ本当ならね」

 エリアン「どういう事ですか」

 との「つまりね。体が自分の体を使って錯

 覚させてるのよ。ドキドキさせたり」

 エリアン「つまり恋愛の意識は意図的に作

 られてるって事ですか」

 との「そうなるわ。しかもこの力はね。期

 限があるのだから期限が切れるとそれもな

 くなるわ」

 エリアン「そんな恋愛に賞味期限あるんで

 すか」

 との「賞味期限とは違うけどね。だから問

 題はその間により多くの人間関係を作って

 ないと別れる事になるわけ。よく聞くでし

 ょなんであんな人好きになったんだろうっ

 て好みでもないのに。そりゃそうよ。自分

 で選んでないんだからつまり体は勝手にそ

 ういう事をさせるのよ」

 エリアン「どうしてですか」

 との「決まってるじゃないそんなの」

 エリアン「まさか」

 との「そうよ手っ取り早く男と女をくっつ

 ける為よ。他にもあるけどこれは色々と問

 題があるから止めておくわ。結論は誰が一

 番かよ」

 エリアン「それって魂は騙されっぱなしで

 すか」

 との「そんな事はないわ。でも普通は気が

 つかないのよ。違和感も感じないそれが現

 実ね。お酒を飲んでも恐怖を感じないのと

 一緒ね」

 エリアン「えとのは20歳になってないと

 思うんですが」

 との「ああここだけの話なんだけど私30

 歳なの」

 エリアン「えー冗談ですよね」

 との「冗談じゃないわ。でもそこはちょっ

 と複雑なのよ」

 エリアン「いやいや普通は年齢って複雑っ

 て言い方しないですよ。若く見える人もい

 るか老けて見える人がいるかそれなりの人

 がいるかでしょ。それは複雑って言いませ

 んよ」

 ですよね。

 声が聞こえた。

 確かにそうだね。やっぱりとのには何かあ

 るんだよ。

 何かってなんですか。

 声が聞こえた。

 それはさすがにわからないよ。

 との「どうやら私の秘密を知りたいみたい

 ね」

 エリアン「とのの秘密ってなんですか」

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