エンジェル―81・つまらない事
エリアン「その程度ですか」
との「それが普通に生きる者が感じていい
範囲って事よ」
エリアン「それって」
との「そうあえて無視してるのよ。人間が
この場合は人間の機能がね。それらの力の
一部を開放する力があるのかもその本は」
エリアン「一部ですか」
との「もし全部なら人がもたないかも情報
量は多いと混乱するだけだし意味がなくな
るの。エリアンがもしよいきなりそこら中
から何かが飛んでくるってわかったらどう
する」
エリアン「どうするってどうもできません」
との「そうそれがあたりまえの反応よ。当
たるとわからなくてもね。つまり脳が混乱
するのよ。ただ脳にも優先順位があるけど」
エリアン「そうなんですか」
との「だってもし今見てる景色でも全て認
識する事はできないから」
エリアン「そうなんですか」
との「人はいるものいらないものって瞬時
に判断してるわけ。でもこれは人により違
うけどね」
エリアン「どういう事ですか」
との「たとえば植物が好きな人は植物に鳥
が好きな人は鳥に車が好きなら車に電車が
好きなら電車に人によって違うわけ」
エリアン「なるほど」
との「ただ対象が多くなればいいってもの
じゃないけどたとえばビルがいっぱいあっ
ても気にならない人は気にならないし逆に
意味不明なものは目に入るわけ。危険と思
って知らせてるかもしれないけど」
声が聞こえた。
とのはすごいわね。よくわかってるわ。
そうですねとのはすごいです。
との「そうね。教えてもらったし私からも
一つ不思議な話を教えてあげるわ。それに
意見も聞きたいし」
エリアン「それってなんなんですか」
との「それはねある場所の白昼夢よ」
エリアン「ある場所なんである場所なんで
すか」
との「それはその場所を言うと呪われると
言われてるからよ。とても恐ろしい目に会
うみたい」
「ゴクリ」
なんだこれは。
声が聞こえた。
どうしたの。
いやなんか変な感じが。
エリアン「それでどんな内容なんですか」
との「普通に町を歩いてると知ってる人に
会うらしいの」
エリアン「それで」
との「人を探してるんだけど見なかったか
って人によって男だったり女だったりする
んだけどその後特徴を言うんだけど若いと
か中年だとか年寄とか」
なんかどこかで聞いた事があるような。
エリアン「それでどうなるんですか」
との「聞かれてる事に普通に答えればそれ
で終わりだけど」
エリアン「けどなんですか」
との「関係ない事やおかしな事を言うと何
度も言った通りの変な事例えばそんな人は
いないのにそんな人っぽい人があらわれた
り人探しのイベントが起こるんだけど。ど
うしたの」
まさかまさか。
声が聞こえた。
どうしたの。
僕はまたつまらない事をやってしまったか
もしれません。




