エンジェル―74・なんてこったい
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とのは歩きだした。僕はそれを見てたがや
がてわからなくなった。距離が離れたから
だ。だがとのは戻ってきた。さすがとのゆ
っくりだ。僕なら走るかもしれない。何故
かもちろん早く言いたくてだ。まさかそれ
とも何も起きなかったのかそれもある。
声が聞こえた。
まさかのスカあるのかしら。
わからないです。これが何かあるなら僕以
外に反応しない。どっちなんだいそう言い
たくなる瞬間だ。だが近づくとのの顔を見
てるとわかった。にやけてるにやけまくっ
てる。ちょっと危ない人かも。
声が聞こえた。
かなり危ない人だけど理性はあるわね。
なければどうなるか考えられない。危ない
人だけどパンツはいてない。これは自己申
告だけどまあこれは本当かわからないがこ
の正直者め。
との「ありがとう。エリアン100点よ。
ご褒美よ手を出して」
僕は何気に手を出した。
との「はい」
何か渡された。飴玉じゃないな。僕は手を
見たなんだこれ。何わかったこれは。
エリアン「パンツってこれ本物ですか」
との「ブブハハハパンツって偽物ってあっ
たのかしら」
なんだこれは。
声が聞こえた。
どうしたの。
パンツ渡されました。しまぱんでした。
声が聞こえた。
おーなんてこったい。
本当になんてこったいです。
エリアン「えいや何と言っていいかああの
確かにそうですね。でこれは脱ぎたてです
か」
との「脱ぎたてえ脱ぎたてがよかったの」
エリアン「いやその」
との「それは未使用よ。何かあった時の為
の予備ってわけ。じゃあ返してね。もうじ
ゅうぶんでしょ。それとも欲しいの」
エリアン「あはいじゃなく返します」
との「どうだった」
エリアン「えあの見事なパンツですいやで
した。しかもしまぱんでしたね」
との「そうならいいわ。しまぱんは男のロ
マンでしょ。さっき見たいかって聞いてた
でしょ」
エリアン「えこれの事だったんですか」
との「え違う方が見たかったのあっちなの」
エリアン「いやいやいや違いますパンツで
す。パンツに決まってるじゃないですかい
やパンツ見せてもらえてよかったです。今
日はなんていい日なんだパンツが見れるな
んてしかもしまぱんだなんて」
声が聞こえた。
大変ね。
そそうなんですよ。かなりきてますきてま
す。
との「そうならよかったわ。じゃあこれ返
すわね」
僕はカバンを返してもらった。本以外はと
くに何も入ってない。妖しい物もない。し
かしさっきの衝撃がきつい。だが正常運転
に戻らないとすぐに切り替える。
エリアン「あどうでした」
との「まさかあんな経験ができるなんて本
に感謝ね。でも」
エリアン「でもなんですか」
との「会う事ができないって事ね。私は占
い師にそれがわかったわ」
エリアン「ああ」
との「でも何もないよりはましね。情報は
大事よ」
気になってる事があるんです。
声が聞こえた。
何かしら。
Aさんのストーカーですよ。まさかとの依
頼人がそうじゃないかって思ったりするん
です。
声が聞こえた。
わからないわね。ただとのが探偵なら依頼
人の事は言わないだろうし。
ですよね。結構やっかいですよねこれ。
声が聞こえた。
確かにね。そのストーカーも不気味だわ普
通の人間なのかしら。
どどういう事ですか。
声が聞こえた。
いや勘違いかもしれないけどなんらかの力
を使う者だったり。
なんか話が飛んでませんか。
声が聞こえた。
そそうね。考えすぎかもね。
ですよ。




