あらわれたるもの―143・隠された力
文章の内容は変えず文章を読みやすく変更しました。
後からわかった事だがこの訓練は人が持っ
てる隠された力を開発するものらしい。人
は危険を察知する能力がある。だがそれは
本来すごく小さな感覚でなんか嫌な感じが
するとかなんかいつもとなんか違うとかそ
れらの力を敏感にする訓練だ。だからこつ
なんてないし人に教える事なんてできない
これはとんでもない苦行だ。とてもじゃな
いが毎日3回はきつい。楽しい食事とは正
反対のものだ。ある家庭で題名が楽しい食
事とすると。
子供「お母さん今日はお味噌汁飲んでもい
つもみたいに痺れないね」
母「今日は特別な日だからサービスして量
を少なくしたのよ」
子供「わーいで特別な日って何」
母「お父さんの誕生日よ」
子供「そっか毎日お父さんの誕生日ならい
いのに」
母「そうねそれだったいいのにね」
こんな食事いやだ。何がわーいかわからな
い。本当に一般人では考えられないだろう
うちの家でもやってない。しかしキリノの
あの行動がわからない。あんな風にすぐに
あれを飲めるのか俺でもドキドキしながら
なのにもしかしたら痺れるのがわかってい
て選んだかもしれない。しかもこっちに倒
れてくるおまけつきだ。そこまで計算をし
ているのかと思ってしまう。そのせいで変
な音も聞こえてくるしだが結局これは謎だ
もしもわかっててやったならすさまじい才
能だ。キリカ姉ちゃんもすごかったみたい
だがそれ以上になる。ギネスにのるかもい
やギネスでもないな。だいたいこんなの認
められない。その前に理解できないだろう
だがこんなキリノだがそれ以外は普通の子
だ。いや変わってるかもしれない。
「ツンツン」「ツンツン」
なんだよく見るとキリノがやってきて絵本
でツンツンしてくる。絵本を読んで欲しい
みたいだ。
三上「えー」
「ツンツン」「ツンツン」
それを見てたキリナおばさんがきた。
キリナ「ごめんね三上相手してあげてくれ
る。その代わりおやつはサービスするから
ねっ」
三上「はーい。わかったよ読んであげるか
らツンツンしないでキリノ」
このころのキリノは時々無口になる。やっ
て欲しいのはわかるがなんで無口になるの
かわからない。俺は影狩の家で修行をしに
きてる。ここでは刀の修行はないがだから
自分でやらないといけない。毎日やるよう
に言われてる事がある。大事な事がある。
面倒だがこれはキリノには見せらない。真
似したいって言われると困るからだ。キリ
ノがお昼寝の時とか寝てる時ににやる。影
狩は武器を使わない。その代わり勉強が大
変だ。植物の勉強とかキリカ姉ちゃんも勉
強している。おおーとかううーとか言いな
がら聞いたら体を動かしてる方が何倍もい
いみたいだ。ここがうちと違う所だ。キノ
コとか毒の種類とか色々と覚えないといけ
ない。おやつの時間でも修行だ。メロンが
出たらメロンとはどうしてメロンなのかっ
て話になる。哲学の話じゃない。そんなの
はメロンに聞いてくれって事でもない。何
をもって人はメロンをメロンと思うかって
話だ。よく観察してメロンをイメージする
絵の芸術があるとしたら影狩のは頭の中で
作る絵の芸術だ。これをいかにリアルにす
るかってやつだ。そんな訓練を子供の頃か
らする。おやつでも勉強だ。だから普段食
べられない物も出たりする。これは俺には
ラッキだ。うちの家では食べさせてもらえ
ないものが多い。
 




