三月九日・園軒高校にて。
リメイクですが内容は変えていくかもしれません。
気分屋なので……
登場キャラは同じ感じで行こうと思います。
役職とかは変わるかも。
そんな感じで再スタートを切りますが、どうぞ暖かく見守っていただけるとありがたいです。
僕の名前は椎名一毅、高校二年。
季節は春、丁度今は卒業シーズンだ。
そして今、園軒高校でも卒業式が行われている。
二日前から準備して綺麗に仕上げた体育館、その中でお世話になった先輩を送り出すと思うと涙が出そうになる。
それでも、僕は笑顔で送り出すと決めたから、ぐっと堪えて卒業式を見ていた。
そして数時間に及ぶ卒業式、最後の項目である卒業証書授与が始まり、卒業生全員が証書を受け取り式は無事に終了。
このあと各教室へ戻り最後のHRが行われる。
記念写真や手紙を読んだりクラスによって違うけれどそれぞれ思い出になるだろう。
HRの後は教室外で部活の集まりが有ったり友達同士の集まりが有ったり保護者の集まりが有ったりここでもいろいろなやり取りがある。
僕は部活の集まりがあるから部室へ向かい祝いの会の準備に向かう。
そこには既に数人の部員がいて準備が始まっていた。
先輩はいろいろな人と写真を撮っているから当分の間はここに来ないはずだからと着々と作業を終わらせていく。
約三十分経った頃に先輩がやってきた。
先輩にからかわれながら準備を終えて、先輩が全員そろったのは約一時間経った時だった。
明日も送別会があるのだが、今日は前夜祭という形で門出を祝う事になっていて、今日は主に話をしながらトランプや運動をして最後の部活をする。
送別会は手紙を読んで感謝を伝えたりするおふざけなしの会なので、今日のうちにふざけて楽しみ、部活での最後の思い出を作るのだ。
前夜祭が終わったのは十八時、明日の準備もあるので先輩たち以外は残って少し作業をした後に解散した。
翌日、送別会当日。
部員全員がメッセージを読み終え、買いだしてきたお菓子をつまみながら個々で思い出話や写真を撮っている。
そんな中、僕も先輩に写真を撮らないかと誘われて写真を撮っていた時、突然携帯電話の警報音が鳴り響いた。
「地震か!?」
そう誰かが叫んだのは聞こえたが、そのあとすぐにもの凄い揺れが襲い、周囲の事を気にしている場合ではなかった……
地震のあった日の翌日、新聞の一面に大きく載っていた……
【園軒高校直下で起きたM7の地震による行方不明者は3,627名、死亡確認者2264名】
しかし、僕はその記事を知ることはなかった……