築
「お姉ちゃん…」
「暗いよ…助けて……」
(あぁ…なんか…わからなくなったきた…)
「私は…なんで…」
レヴィアは長い時間監禁され精神が少しずつ病んできていた
…
「っ!…これじゃ…だめじゃない」
イザベラがやってきてこのようなことを言った
「レヴィア!」
「…なに、お姉ちゃん」
「本でも読まない?」
ガタッ
レヴィアは立ち上がった
「本!お姉ちゃん本持ってきてくれるの」
「ええ、私も妹がこれでは…心が痛むわ」
「毎日私が選んで持ってきてあげる」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「あと、」
イザベラは付け加え言った
「日記を書きなさい、これじゃあ何日いるかわからなくなるわ」
「うん」
次の日からレヴィアの元には数冊の本が届いた
レヴィアは何度も繰り返し繰り返し読んだ、自然と暇な時間と自分を責める時間は減った
その頃イザベラはハング家の財産管理、業務、その他色々な仕事をこなし、元々高かった地位を不動のものとしていった
その功績の裏には様々な悪はあった、しかしそのことに誰も気付かず、気付いても喋ることができなかった。そのようにイザベラは手配をしていたのであった
そのようにして、舘のなかのほとんどの人はレヴィアのことを徐々に忘れていった…