表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

第1章 第5話 敵軍かぁ…って弱くね?







「へぇ、それはいいタイミングだな……」





そう言ってコーマは不敵な笑みを浮かべた…




「な…なに言ってるのよ‼︎最悪のタイミングじゃない‼︎」





「大丈夫だよ…俺少し行ってくるよ…」






そう言ってコーマは走り出して行く…






「なにをバカなことを…待ちなさい‼︎」







そんな事を聞くつもりはない。なぜならコーマはこんなシチュエーションを待っていたのだから………


















その頃………シュナイゼル騎士団本部では…







「なに‼︎勇者様が単身でウロヴォロス軍へ⁉︎」






真紅の髪、透き通る橙色の瞳を持つシュナイゼル騎士団長である、ギレイユ・カーネアルは思った。






…………自分の強大な力に自惚れたか?それとも何か考えが?いや、それはない。きっと自分の力なら勝てると過信したのだろう。くそっ‼︎………







「すぐに編成を組め‼︎勇者様だけは命に変えてもお守りするのだ‼︎」




「はっ‼︎」







部隊を編成した騎士団は、直ぐに国の国境地帯へと急いだ。これからこの国を救うかもしれない、唯一の可能性をここで潰してはならない。そうギレイユは思った。だが…そこで待っていたのは……













「なんだ………これは……」





そこには巨大なクレーターが刻まれていた。

そしてその中心に、勇者……コーマがいた…






「……あ、もしかして騎士団の人達?」









「もう、終わらせたので、大丈夫ですよ」





コーマは傷一つとなく、疲労しているわけでもない。ギレイユは信じられなかった。いや信じれるわけがなかった。自分達が国境地帯まで来るのに約10分ほど、その10分でいったい何があったというのだ。






「あ、もしかして信じてません?そう思って証拠と情報を引き出すために1人生かしておきました。」




そう言ってコーマは1人の紅いローブを着ている男を差し出してきた。




「た……助けてくれっっ‼︎あ…あ…あいつはバケモンだ‼︎何でも話すからっ‼︎」





その男の怯えようは半端な物じゃなかった。………この男の言っていることが本当だとすると…

ギレイユは何が何だかわからなかった。




「と…とりあえず、王城へ一旦戻りましょう。話はそれから聞きます……」





今はこう言うしか、ギレイユには選択肢はなかった…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ