第1章 第1話 目の前に黒ずくめ……っておかしくね⁉︎
処女作です。至らない点がたくさんあると思いますが、どうか暖かく見守ってください。
自分で言うのもなんだが、俺こと零堂 降真は、整った顔立ちをしていると自負している。
この顔のおかげで友人と言える人物もたくさんいるし、うちの高校のイケメンランキングも1位になった。
……いや、自慢じゃねぇよ?
何故突然こんな事を言ったのか、それは今、俺の目の前に起きている状況が状況だけにこんなくだらないことしか考えられなかったからだ。
何が起こっているかって?
はっきり言おう。俺の目の前にはなんと‼︎黒ずくめのローブみたいな物を着ている人達が10人ぐらいいる……
………うん………どういうこと?
え?おかしくね?ナニコレちょっとどういうこと?えーと、整理しよう。えーとあれは確か夏休みの話だったような…………………
「よお、降真。今日も[あれ]やるか?」
授業が終わった放課後、俺にそう話かけて来たのは角野 練太郎、俺の唯一の親友だ。
「ああ、今日は[あれ]何時からだ?」
「6時からだ、場所は駅前のカラオケな」
「了解、今日こそはやってみせるぜ…」
「お前も、頑張るな……とにかく、待ってるよ」
そう言って練太郎はさっさと家へ帰ってしまった。おそらく[あれ]の準備に忙しいんだろう。
[あれ]とは何か、言ってしまうとそれは合コンだ何故イケメンなのに合コンに行くのか、そんなの簡単だ。モテないからだ。意味がわからないって?そう。俺はかなりのイケメンなのにモテない、何故かと言えばそれは………………………………………
……俺が女子恐怖症の体質があるからだ。
もし女子が俺の半径1m以内に入ってきたら、俺は吐いてしまう。そんな地獄のような体質を俺は持っている…
この体質の所為で俺に近寄ってきたクラスの女子は俺のことを「汚物製造機」なんてあだ名までつけた。あげくの果てに避けられる始末だ………
こんな体質がなければ、俺は今頃モテモテだったのに……そう思いながら俺は行く。
21回目の合コンに……………




