用語解説集 1話~5話
《司書》
図書館における専門的な職員の事。
《冒険者》
世界を旅する人物の略称。
国から一歩出れば魔物や山賊など、無法地帯である。
その生き残るすべを持っているのが冒険者である。
彼らは《職業》の力を使って生計を立て、別の国へと旅をする。
その目的はそれぞれだ。
ある者は金銀財宝を手にいれるため。
ある者は最強を手にいれるため。
またある者は世界を救うため。
冒険者にはそれぞれの目的があるのだ。
《ジパング》
世界の東の果てにあるとされている島国。
ジパングの人物は手先が器用で、織物や精密な部品を用いた複雑なカラクリを作るのが得意。
名産はこのジパングでとれる「ワガシ」というすっきりとしたあまーいお菓子。
だが今このジパングに入るのは難しい。
何せ現在、時のトノサマ(我々のいう国王)が国へ入るルートを閉鎖してしまったためである。
だが入国する手段がないわけではない。
「ガナキサ」の港へ行けば異人としてもてなしてくれるだろう。
もっとも、トノサマの行列など、礼を欠いたことをすればその場で斬りあいになるかもしれない。
おすすめは「ゲイシャ」「ハラキリ」「スキヤキ」「ニンジャゴロシ」。
《職業》
冒険者がついている職業を指す。
特殊な技、《スキル》を発動させることができる。冒険者にはそれぞれ職業についている。何も職業についていない場合には《すっぴん》の職業があてがわれる。
まず一番最初に《通常職業》から始まり、さらにその上へ行くための《専門職業》、さらに《専門職業》の中でも特異な《隠し職業》があると、冒険者の中では伝えられている。
《スキル》
冒険者が発動できる特殊な技。超人的な能力が多い。
スキルにはレベルが存在しており、一部を除いてほぼすべてのレベルの上限は10となっている。
《魔法》
大気中のマナと体の精神エネルギーを混ぜ合わせ、元素を具現化する力。精神エネルギーとマナを混ぜ合わせるのに準備が必要で、この準備が長ければ長いほど魔法の練度は高くなる。この混ぜ合わせる準備を『工程』と呼ぶ。一工程で練度が素早ければ三工程並の威力を出すことも可能。だが基本は工程を組めば組むほど練度が高くなるため、それ相応の準備が必要となる。
《ウォンタリア》
大陸の東に位置する商業国家。国王の人柄もよく、国は富んでいる。就職先を見つけるにはうってつけだろう。
名産品は「ポプルコン」というトウモロコシを弾けさせたひと品だ。さくさくと止まらない感覚が病みつきになる。味も何種類か出ており、しお、コンポタ、キャラメル味などがある。
名所はなんといっても「ウォンタリア城」だ。ここの城はなんと築200年を越しており、度々補修工事がされるが、それでも200年前の外観を保ったままだ。
伝統が息づく街、ウォンタリア。君も行ってみないか?
(《記者》 Y・W・ヤポンスキ著 『世界を歩くコツ』より抜粋)
《スウェトニア》
ウォンタリア領スウェトニア州。のどかな田園地帯だが、最近になって領主の税金取立てが厳しくなったとか。
《亜人》
人間以外の人物を指す言葉。プライドが高く、《政治家》や《武道家》、また、《芸術家》や《旅人》などの職業の冒険者がいる『竜人』、俊敏性があり、《盗賊》などの職業についている冒険者が多い『猫人』、鼻と耳が良く、職務を忠実にこなすため、《暗殺者》や《兵士》の職業の冒険者がいる『犬人』、精神力や神通力など、《魔法使い》系の職業の旅人が多い『狐人』などがいる。
《ウォンタリア城》
商業国家ウォンタリアを象徴とする真白き城。別名『白雲城』とも呼ばれている。週に1回行われる『城磨き』は同国の名物。
《ギルド》
国家や村などにある冒険者の情報交換施設。または冒険者の同じ仲間……パーティを募る場所。冒険者の登録もここで行われている。
ギルドにはギルドマスターというギルドの主がおり、ギルドで一番の発言力を持っている。ギルドによっては国王と同等の発言力をもっていたりすることもある。
《ロッテルゲン騎士団》
ウォンタリアに存在する騎士団。初代団長であるフォン・ハインツ・ロッテルゲン伯爵の名前が使われている。規模は大体1000~1500人。その中で冒険者として500人ほど在籍している。国王直属の騎士団として、ガレキ撤去や城磨き、街道整備や魔物討伐、はてまたお祭りの余興や野菜の販売など、その活動は多岐に渡る。