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短編集

【TAS】異世界最速クリア 16:32:12

作者: 縁 笈留

召喚されたところから始めます。

ちょうど目の前に召喚した魔法使いのような人と姫っぽい服きた人がいますが、余計な会話はどんどん黙殺していきます。


「勇者様!」

「剣をください」

「えっ?」

「だから剣です。魔王倒しにいきますから」

「え、でも……」

「魔王倒して欲しいのならさっさと武器を渡してください」

「……はい」


わかってない人って面倒ですよね。切羽詰まって勇者を呼んだくせに何をのんびりしているのか……理解に苦しみます。

姫っぽい人がようやく動き出したのでついていきます。


どうやら王の間に連れてこられたようです。王との会話も正直無駄なのですが、ここで会話をしないと魔王が姫をさらいに来るというフラグがたたないので仕方ありません。


「そなたが」

「剣をください」

「……そなたが勇者」

「剣ください」

「…………そ」

「剣」

「武器庫に連れて行ってやれ」


とは言っても、ただ会話するだけでフラグはたつのでとにかく武器を所望します。

王の後ろに仕えていた騎士のような人が案内してくれるそうです。どうでもいいですが、王直属の近衛騎士なのではないのでしょうか?いくら王に命令されたからといって、王家を守るという職務を放棄して大丈夫なのでしょうかね。


そして武器庫。たくさん武器が並んでます。ぼろいのから綺麗な装飾のされたものまで。ここから好きな武器を一つだけ持っていけます。実はこの武器庫に伝説の剣があるんですよ。それさえあれば魔王を倒すことは可能なのでそれを選びます。

伝説の剣は武器庫の隠し扉にあり、近衛騎士もそのことを知りません。ですので私がいきなりそれを見つけると狼狽えるでしょうが、視線で黙殺します。


「……」

「伝説の剣ですね、では王の間に戻りましょうか」


本当なら王の会話をしっかりと聞いていると別の武器を持たされることになり、魔王に一度敗れた後、王から伝説の剣をもらいリベンジしにいくのですが、王との会話をなあなあに済ませたため、武器庫で好きな武器を選べるのです。

そして王の間に戻ると姫がさらわれかけているはずですから、未だに呆然としている騎士を放っておいて王の間へ戻ります。


「きゃああああああ」

「大変だー! 姫がー!」


王の間に私が入ると同時にイベントが始まります。なにもないところに闇の空間ができ、そこから腕が出て姫を攫おうとします。実はこれ魔王の腕です。魔王は伝説の剣でなければダメージを与えられない仕様ですので、本来ならここで姫がさらわれ、それを助けにいくことになるのですが先ほど偶然にも伝説の剣を手に入れました。なので普通に魔王にダメージが通ります。


「ぐぅう! 仕方なふぇっ! 一旦逃がはぁっ……」


ある程度殴ると魔王は姫を離して一旦逃げようとしますが、逃がしません。殴るタイミングを調整することにより、台詞を途中で止めます。この魔王、行動を起こすには台詞を喋る必要があるのです。それを封じてしまえばただの的です。伝説の剣でなければダメージを与えられないので、|現実(実機プレイ)ではここで姫が攫われることになります。

そしてこの”魔王が逃げようとする”というフラグが大事で、これを建てておかないと”魔王の間にいる魔王”の存在がありません。つまりはこのフラグを出すまえに魔王を倒してしまうと、魔王がいないのに魔物の動きが活発化しているという謂わば詰みゲーになってしまいます。

ですが、もうフラグは建てたので今までは腕だけの魔王だった存在が、きちんと”魔王の間にいる魔王”になっています。この腕に伝説の剣を突き刺し、引っ張り出します。


引っ張るには、その行動を起こした4フレーム後にある対抗ロールに勝たないといけないのですが、この対抗ロールに勝つには筋力300以上が必要です。ですので|現実(実機プレイ)では2周目からではないと不可能です。今回は3フレーム毎に引っ張る行動を起こすことにより、少しづつ魔王を引っ張り出します。


「小癪な人間風情ごふっ……」


引っ張りだすと魔王が自己紹介なんて悠長なことをしだすので、その隙に心臓に剣をつきたてます。そのまま剣をぐりぐりといじくり回すと追加ダメージが入る仕様なので、1フレーム毎に上下に動かしてダメージを与えていきます。魔王のHPが400なので、7秒で倒せます。


「私がやられても第二、第さぶっ……」


消滅するまえにこの捨て台詞を残すのですが、この捨て台詞が厄介で、裏ボスの復活の呪文になっています。ですので喋らせる前に首を断ち切りました。

倒す前ですと、魔王のステータス上断ち切ることは不可能です。ですが、死んだ後はオブジェクト判定になるので伝説の剣ならば簡単に断ち切れます。


さて魔王を倒したのですが、さすがに周りは呆然としています。周りの人が自我を取り戻すと宴会や姫との結婚などと余計な時間をとられるので、これ幸いとさっさと帰ることにします。


召喚の間につきましたが、帰るのには召喚された魔法陣が必要です。本来なら魔王を倒したときには魔法陣は消え、それを書いた魔法使いも殺されているため、元の世界へ戻るための旅をし、そのときに裏ボスがいることを知る……というストーリーなのですが、裏ボスも復活してませんし、魔法陣もまだ消えてないので普通に帰ります。


「ククリア」


魔力を込めながらキーワードを言うことによって、魔法陣が発動します。これに触れると元の世界へ帰れます。

それでは、みなさんまたどこかで。

ただのネタ作品。小説なんて腐っても言えない作品……。

いつか続きとか番外編とか書くかも。一応忠実も考えてあるし。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何故TASしようとしたし [一言] フレーム単位の行動や乱数調整など、ツールアシストが必要な動作が作中に見えてこない為にTAに見えたのでは? ・召還地点はランダムなので、一番攻略が楽な王…
[良い点] ショートショートの広場とかでありそうな雰囲気が好きですね しかしこの人ツールのアシストはどうやって受けているのだろう
2012/12/08 07:58 退会済み
管理
[一言] TASじゃなくてTAだな。
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