夜風とぬくもり
2月21日
昨夜は一緒に寝た。思っていたより、少しあたたかかった。 でも今回は、ちゃんと布団を蹴らなかったよ。
夜の風が窓から入り込んで、ひんやりとしている。 私は兄さまの腕の中に小さく縮こまり、昔みたいに足を彼の足に重ねて、軽く挟んでもらった。
昨日の夢の中で、またあの午後に戻っていた。 駄菓子を買ってほしいと駄々をこねた日のこと。 部屋で長いこと泣いて、祖父が作ってくれた夕飯も食べなかった……
今でも、はっきり覚えている。 兄さまは少しの間、階下で私を待っていてくれた。 少しだけ叱って、それから学校へ行った。
私は泣きながら眠ってしまって、あとで下へ降りると、テーブルの上にはそっと一袋の駄菓子が置いてあった。 今思えば、あの頃の私は、本当に手のかかる子だったな。
夜中に目が覚めてトイレに行き、戻ってきてベッドの端に腰を下ろす。 風に揺れるカーテン。 高く掛かった月は、きらきらと明るく、そのそばにはたくさんの星。 振り向いても、兄さまはまだ静かに眠っている。
起こさないように、そっと目を閉じた。 古い家の外から、虫の声がかすかに聞こえる。 それだけで、胸の奥がすっと落ち着いていく。
夜風は少し冷たくて、しばらくして小さく身震いした。 急いで布団の中へ戻る。 耳元には、兄さまの規則正しい寝息。
淡い月明かりが、彼の頬にやわらかく落ちている。 私の体は少し冷えていたけれど、近づくとすぐに彼のぬくもりに包まれた。 無意識のうちに、腕をほんの少しだけ強く回してしまう。
……風邪、早くよくなりますように。




