背中越しのぬくもり
2月20日
冬に水遊びなんてしたせいで、昨日の夜、私も兄さまもやっぱり家でくしゃみをしていた。数秒間、目が合って——どちらともなく、同時に吹き出してしまった。
今日はいつも通り、母の作った昼ごはんを食べる。口の中はあまり味がしなかったけれど、それでも頑張って全部食べた。
母は真剣な顔で、「ちゃんと窓を開けて換気するのよ」と何度も言う。少しだけ面倒くさそうに返事をしながらも、それが心配からだということは分かっていて、私はそっと胸の中にしまっておいた。
冬の太陽は沈むのが早い。気づけば、もう外は真っ暗だった。お風呂を出て髪を乾かし、リビングに戻ると、兄さまはソファにもたれてテレビを見ていた。
私は彼の前に座り、そっとその胸に寄りかかる。兄さまは私の頭を軽く撫でた。「どうした?」私は目を閉じたまま、背中越しに伝わる体温を感じながら、小さな声で尋ねる。
「…ねえ、兄さま。私たちのこと、書いて……ネットに載せてもいい?」
しばらく、静かな時間が流れた。やがて兄さまは、指先で私の頭を軽くこつんと叩いて言う。
「じゃあ、俺のことは格好よく書いてよ。」
私は小さく頷いた。背中から伝わる温もりが、離れがたくて—ゆっくり顔を上げる。
「今日、風邪ひいちゃったし……今夜、一緒に寝…てもいい?」
「もう布団蹴らないならな。」
窓の隙間から、きっと冷たい風が忍び込んでくる。でも、もうすぐ隣で眠れると思うと、胸の奥から、じんわりとあたたかくなっていく気がした。




