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男の名前は進藤綾という。
一流企業に勤める26歳だ。
少女の名前は桂城碧といった。
公立高校に通う16歳だった。
2人は親戚同士らしい。
碧の両親は、碧が高校に入る直前に亡くなった。
交通事故らしかった。
碧は高校生になってから、綾の家で暮らし始めた。
他に頼れる人がいなかった。
綾は、とても評判がいい人だ。
会社では、上司や同僚に信用され、後輩からも慕われているという。
友人も多く、女性からも人気があった。
碧は、人見知りをした。
人の中にいるのが苦手らしく、学校ではいつも一人でいた。
男子からは人気があるそうだ。
2人は昔から仲が良かった。
綾は碧を可愛がっていたらしい。
碧もとても懐いていた。
でも、その関係が崩れだしていた