平凡な日常?
「今日でこの高校ともお別れか、、、卒業してみると3年間なんてあっという間だったな」
太郎はそうつぶやくと自分が通った学校を校門の外からしみじみと眺める
今日はとある都立学校の卒業式
楽しかった思い出を思い出しながらうっすらと目に涙を溜めていた
「おい太郎!まだ泣いてんのかよ!!早くお別れ会に行こうぜ?」
そう声をかけてくれたのは高校3年間で出来た仲のいい友達であった
この友達とはこの先同じ大学に進むことが決まっており、きっと生涯を通して良い友人関係で居るのだと太郎は思っていた
「ごめん一郎、俺はもう少し学校を見たいから先に行っててくれ!」
「わかったよ!でも、お前がいないとつまらないから早く来てくれよな」
鈴木一郎
そんな仲のいい友達は足早に学校を去っていった
「一郎は本当にマイペースだな。そこがあいつのいい所だけどな」
そういって笑っているとふいに後ろから声をかけられた
「なぁ、お前何を一人で喋って笑ってるの?」
ビクッとして後ろを振り向くとそこにはこの学校で一番の、いや全国で考えても凄く有名な男とメイドの様な女の子が立っていたのだった
「ててて、天明君!?」
そう、彼の名は天明神也
頭脳明晰・運動神経抜群・ルックスも最☆上☆級!!
家も天明財閥という超お金持ちで、高校生だった自分でも既に会社をいくつも経営しているとか
しかしそれだけではなく、噂によると近隣のヤンキー達にも恐れられているほど暴君のような性格なんだとか、、、
ちなみに隣のメイド服を着た女の子はガチメイドなのだ
「質問に答えろ、お前は一人で喋って笑う変な奴なのか?」
「い、いや、さっきまで友達がいたんだけど、色々思い出しちゃってつい笑っちゃったんだ」
「なるほど?てっきり一人でニヤニヤして独り言を喋るような変な奴なんだったら、面白そうだから話を聞いてみようと思ったんだが、、、
まぁいい、邪魔して悪かったな」
そういうと天明君は既に興味を失ったようにメイドと話し始めた
危うく変な人として天明君に絡まれるところだった、、、
ん?あれ?
天明君とメイドさんの足元の地面
なんか光輝いてないか??
「話の途中ごめん!天明君、なんか足の下光ってるけど、それは何?」
「え?、、、なんだこれ?魔法陣??」
「神也様!何やら嫌な予感がしますので、すぐに移動しましょう!!」
しかし、判断が間に合うこともなく光が強くなり魔法陣に吸い込まれてしまったのだ
俺と他三人を巻き込んで・・・