東方亡心録
初めまして!雪鐘ベルです。
趣味は新しいことをすること。
能力は難しいことを簡単にしてしまう程度の能力です。
東方コンテストの企画を見て不慣れながらも書かせて頂きました。
よろしくお願いします!
プロローグ
わたしはごく普通の女子大生。
そして、先日彼氏と別れました。
失恋した時のつらさはとても耐え難いものです。そんな辛い日の夜とある夢を見ました。
そこには全く知らないはずなのに、久しぶりにあったような人達が励ましてくれる夢でした。
起きたら詳しいことは忘れてしまったんですけどね。
ところで皆さん、忘れるということはどういうことだと思いますか?
一般的には思い出せないこととなっています。
もしかしたら、皆さんの中にも思い出せない事の中に、大事なことがあるのかもしれません。
これはわたしが高校の時、わたしが忘れたわたしの物語。
第1章 日常
円八津高校2年E組教室放課後
授業が終わり、部活に行く人はその場で着替え、ちらほら帰る人がいたり、私たちみたいに喋ってる人がいた。
わたしは、友達の江井ちゃんと柊ちゃんと良く一緒にいることが多かった。
江井ちゃんはとても穏やかな性格で、私の幼なじみで女の子って感じの女の子。
柊ちゃんは思ったことをズバって言うどちかと言えばボーイッシュな感じの女の子。
そんなイツメンで教室の隅でいつものように集まって喋っていた。
江井「やっと終わったよー。」
柊「今日の物理の授業先生の自己満でどんどん進めてて意味わからなかったんだけど」
わたし「そうだよね、私も諦めて寝ちゃってた。それに比べて柊ちゃんは最後まで聞いててえらいねぇ。」
江井「おばあちゃんみたいだね。」
時計の針が6時を指した時、
わたし「今日この後ひまー?」
江井、柊「「すまん。バイト。」」
わたし「え、2人揃ってー!?美味しそうなカフェ見つけたから行こうと思ったのにー…」
柊「いやー、悪いねぇ」
江井「つたりと話してたら時間経つの早いよね。今日、ちょっとシフト早いからそろそろ帰るね。」
そんな感じで何気ない会話をしてると、窓際の後ろの席辺りから、
???「こらっ!」
と誰かが怒っている声が聞こえてきた。
そして、クラスの全体が静まりかえった。
先生「学校に関係ないものを持ってきたらダメだろ!没収だ!」
どうやら担任先生が入ってきて、携帯か何かを没収したらしい。
わたし(うちらの担任、ルールに厳しいんだよねぇ…)
生徒「でも、パソコン持ってきたらダメとか書いてないじゃないですか?」
パソコンだった。
怒られた子が屁理屈を言ったりして止めようとしても無力で、
先生「ダメなものはダメだ!」
と言って、職員室に連れ去られて行った。
いつもこの時間帯は先生は来ないけど、担任の先生がたまたま教室に忘れ物を取りに来てたらしく、その子にとってそれが運の尽きであった
柊「そういやさ、あの子いっつもパソコンいじってるくね?」
柊「部活とか入ればいいのに。」
江井「うちらもしてないけどね。」
柊「しー!それは言わない約束。」
3人で笑った。
教室も徐々にいつものような話し声や笑い声が聞こえるようになってきた。
わたし「まぁ、とりあえずみんな忙しうだし、今日はこの辺で帰ろっか。」
江井「そうだね」
そしてみんなで、教室を後にした。
学校を出ると3人とも行く方向が違うのでそこで別れた。
柊「じゃあみんなまたあしたなー。」
江井「またねー。」
と言って、手を振って帰って行った。
それから一人で歩いて帰った。
家から学校までだいたい20分で着く。
この学校に入った理由も近いからってだけで入った。
わたし「暇になった…。」
と言いながら歩いていると、帰り道の掲示板に目がいった。
この掲示板はちょっと変わっていて、誰でも自由に貼っつけていい事になってる。それで大学のサークルとかが良く使ってるのをみかける。
まぁ、変な内容は定期的に処分されてるけど。
その掲示板に面白い記事が書かれていた。
どこぞの大学の秘封倶楽部っていうところが書いた記事でこんな内容が記載されていた。
我々秘封倶楽部は妖怪の調査や怪奇現象の発見と、真相の追求をするサークル活動である。
そんな秘封倶楽部に耳寄りな情報を得た。
円八津神社に妖怪が出るという噂だ。
噂によると、無人の神社から、奇妙な人影が見えたらしい。
ただの人影なら、ほんとに物好きな人がそこにいたってだけで終わるかもしれない。
だけど、その人影は奇妙で、見えるのが上半身で空いた隙間から薄気味悪く笑っているようなものだという。
これは新種の妖怪なのかもしれない。
ということでわれわれは調査をすることにした。
これを読み終わった私はちょっと怖いと思いつつも興味をそそられた。
(え、その神社うちのすぐ近くあるんだけど、怖っ!でも、暇だし行ってみるか)
基本的に私はこういった類のものは存在しないと思っている。
何故なら、私自身が見たことがないから。
でも、存在しないと思いつつも、信じた方が面白いから信じてはいる。
面白い事は大好き。そして、この記事も何故だか面白そうと思った。
そしてわたしは某神社に向かった。
第2章 幻想入り
学校を出て歩いて15分。
円八津神社の入口到着した。
わたし「着いたー。」
入口の鳥居をくぐるととても長い階段が待ち受けていた。
わたし「え、これ登るの。」
と思ってることが口に出てしまった。その階段を一段一段登っていく。
日頃運動してないので登るのに20分は要した。
わたし(これまた学校行ける時間だ)
とか思いなが登り続け、ようやく到着した。
周りを見回すと、鳥居がありその向こう側に賽銭箱と廃れた本堂があるだけ。
石出できた道の横は草がぼうぼうと生い茂っている。
わたし「まぁ、雰囲気はあるけどそれだけね。」
と言いいながら神社の中に向かって、
わたし「誰かいますかー?」
と声を掛けてみた。
当然誰もいる訳ではなく、返事も帰ってこない。
それから、わたしの興味で中に入ってみた。
私が歩くと床はミシミシと音を鳴らしている。
すると、
バキっ!
と大きな音を立てて床が抜けた。
わたし「いてて、びっくりしたー。」
すると、視線のようなものを感じて後ろを振り向いたけど何も無かった。
わたし(気のせい…かしら…?)
ちょっと怖くなってきたけど中の探索を進めた。
少し進むと物置小屋があった。
中は…穴の空いたお皿と、割れた瓶の山、古びた本、ひょうたん、やらが散乱していた。
もちろん使えそうなものはなかった。
すると横から
にゃー
と黒い猫が横切った。
なんだ脅かさないでよ。
と視線を感じて上を見上げると何かと目が合った気がした。
その何かはすぐ消えた気がした。
わたし「これ以上の捜索はやめておこう。」
そういうと本堂を後にした。
(案外こういうとこ来るのって楽しい…)
と思いつつ疲れがピークに達していたので、神社をあとにしようとした。
その時、わたしが足元見ながら歩いていると、影が大きくなっていった。
(なんか、かげがおおきくなっていってるような…。)
すると、
???「危ない!!!」
と、女性の声がどこからともなく声が聞こえてきた。
初めは状況を理解することが出来なかったが、うえを見上げるとすぐに異変に気づいた。
なんと、頭上から大型のバイクのような何かが落ちて来ていた。
「!!!」
(逃げなきゃ!)
と思い、足に力を入れようとしたが、力の入れ方が突如分からなくなったかのように体が動かない。
(やばい、腰が抜けた!?)
びっくりしたのが原因なのか分からないが、自分の体を置き去りにしているような、いわゆる、幽体離脱に似た感覚に陥り、体の操作ができない。
(私ここで終わる…の?)
と思った矢先
ドンっ!
と大きな物音が聞こえた。
そして、そこから先の記憶は無い…。
第3章 ここはどこ?私は誰?
目が覚めた時私はガラクタの山の上に座っていた。
私「…ここは?」
文字通りの記憶喪失。
自分の名前や過去の思い出に関することが一切思い出せない。
状況をつかもうと当たりを見回して居てると、上空から声が聞こえた。
???「こんなとこに人間がいるなんて珍しいな。」
上を見上げるとそこに誰もいなく再び前を向くと、そこには、黒色の魔女の帽子で白いエプロンのようなものを身につけた白黒服装の魔法少女のような格好をした金髪の女性がほうきを持って立っていた。そしてその魔法少女は私に話しかけてきた。
魔理沙「私は魔理沙、霧雨魔理沙って言うんだぜ!」
私「私は…」
と記憶が無いことを言おうとすると、
魔理沙「まぁ、家まで送ってやるから乗りな。」
私「えっと…」
言葉のキャッチボールが上手くいかないのか一方的に話してきた。。
魔理沙「人里まですぐだから安心しな。」
私「記憶がなくて…」
魔理沙「そうか、記憶が無いのか!」
魔理沙「え…まじ?というか、よく見たらお前に懐いてる人玉もいるし、もしかしてお前半霊か?」
私「半霊…?」
魔理沙「そう、半分人間で半分妖怪のやつのことをここではそう呼ぶんだぜ。私の近くにも刀振り回す奴がいてそいつも半霊なんだよな。」
私「物騒な霊?人?もいるんですね」
と苦笑い。
(以外とせっかちだけど話は通じる人なんだな)
と思った。
すると、魔理沙はなにか大事なことを思い出したかのように、
魔理沙「おーっと、すまん!話が長くなった!」
魔理沙「今異変が起きてて、あんまりゆっくり出来ないんだぜ。」
私「異変?」
魔理沙「まぁ、色々詳しい事移動しながら話すから一旦ほうきに乗りな」
と言うと手に持っている年期の入ったほうきを地面に置いた。
私「ほうき?」
魔理沙「いいから股がってみろって。」
そう言われて、私と人玉はほうきにまたがった。
すると、どんな原理か知らないけど一瞬で空に浮かび飛びたった。
私「凄い!これどうなってるの!?」
魔理沙「これが魔法ってやつだぜ!」
と得意げに話してきた。
第4章 止まった世界
ほうきに相乗りしてる中、記憶喪失の私に魔理沙はこの世界のことから教えてくれた。
魔理沙「まぁ、まずこの世界についてなんだが、ここは幻想郷というところで、忘れ去られたものが流れ着く人と妖怪が共存する楽園のようなところって感じだぜ。」
私「妖怪なんているんですね。」
魔理沙「まぁ、中には穏便な奴もいるが、中には人を食べちまうやつだっている。というよりむしろ後者の方が多いな。」
私「怖いですね…。それで異変ってなんなんですか?」
魔理沙「異変っていうのは読んで字のごとくこの幻想郷規模で良くないことが起きることを言うんだぜ。そして、異変が起こったら解決しなきゃ行けねぇ。それで今動いてるんだぜ。そんで、今回の異変っていうのが…幻想郷の時間が止まってずっと夜のままっていう異変だぜ。」
私「でも、夜って楽しいじゃん?」
魔理沙「お前正気か?夜は妖怪が活発に動くから人間なんて外にいたら食い殺されるんだぜ?」
私「夜ってそんなにやばいの?」
(なんで夜が楽しいなんて思ったんだろ)
その時頭が少し痛くなった。
私「うーん…っ!」
魔理沙「大丈夫か?」
魔理沙「そうそう、とりあえず人里に下ろそうと思ったけど、霊付きの人間を受け入れる奴なんていないからな、一緒に着いてきてもらうぜ!」
それを聞いて私は
(人里ってところがあるんだ、どんなところなんだろ)
とか考えていると魔理沙が
「その方が多分安全だと思うけど、死ぬなよ?」
と言ってきた。
私は苦笑いした。
夜の空を飛ぶのはとても気持ちが良かった。
私「それで今どこに向かってるんですか?」
魔理沙「紅魔館ってとこだな。私の感だとそこのメイドが時を操るってこと、そこに住んでる吸血鬼にとって夜は好都合だからってのもあって、そこが怪しいって睨んでるんだぜ。」
私「メイドが時を操る?吸血鬼!?」
どうやらこの世界には超能力者がいるらしい…。
魔理沙「本当に何も知らないんだな…っとそろそろ見えてくる頃だぜ!」
私はこの世界はなんでもありなんだと言うところまでは理解した。
少し先にには赤いレンガで出来た大きな門、大きな噴水を挟んで、洋風のお城のような赤い館がそびえ立っているのがみえた。
私「すごい…。こんな豪邸見たことない。」
魔理沙「でも妙だな、いつも寝てる門番もいないし、先に行った霊夢も見当たらないんだぜ?」
と言うと屋敷の敷地内に着陸した。
しばらく屋敷に向かって歩いていると、屋敷の入口の方から声が聞こえた。
???「あれー、魔理沙じゃん♪」
と声のするほうを見ると、クリスタルのような綺麗な羽らしきものが着いた、小柄で金髪の可愛らしい少女が笑顔でこっちを見ていて、上空に飛び立った。
(これが吸血鬼!?)
と思ったが、あまりにも可愛らしい姿だったので、そこまで恐怖を覚えなかった。
すると、魔理沙が小声で私に
魔理沙「済まない、ここは戦場になるかもしれないから、先にいっててくれ。」
私「え、でも…」
私はよく理解出来なかったので、理由を聞こうとしたが、私が声を出すよりも先に魔理沙が
魔理沙「はやく!」
と命令した。
その時の顔がさっきまでの笑った顔ではなく、とても真剣だったので、従って屋敷の中に入っていった。
魔理沙「お前が外にいるのも珍しいな、フラン」
フラン「そぅ、起きたら夜だったから外に出てみたの。それより、あそぼ?」
魔理沙「いいぜ!」
と言うと、魔理沙とフランは空に飛び、光の玉を無数にぶつけ会い始め、光の玉の一部が屋敷に触れると爆発した。
(フランは普段屋敷の中にいるから何も知らなそうだな、早くフランとの遊びを終わらせて合流しねーとまずいぜ…無事でいてくれよ?)
第4章 図書館の魔女
屋敷に入れと言われて屋敷の中に入るまで間、私の鼓動はバクバクしていた。
(安全って言ったじゃない。それに見知らぬ屋敷の中に入るなんてすごく怖い。死ぬかもしれない。)
そんなことが頭によぎる中、私に着いてくる人玉がせめての心の支えであった。
私、「玉ちゃんって呼んでもいい?」
…
とても嫌そうな反応を示した。
紅魔館の中に入ると中には誰もおらず、広い廊下に赤い絨毯が引かれ、貴族の屋敷のような内装であった。
(よかった。)
誰もいないことに安堵し、ここにいたら安心じゃないかな?と思ったのもつかの間、
外から爆発音が聞こえ、私の右にあった壁に綺麗な風穴が空いた。
(離れよう。死ぬ。うん、まじで死ぬー!)
そう思って全力でその場を離れた。
「あそびって何よ!」
しばらく奥に進むと階段があった。
階段は上下に伸びている。
上に進むべきか、下に進むべきか。
(防空壕とかってだいたい地下よね、下に行こう。)
と自分に言い聞かせ、下に進んだ。
(誰にも会いませんように)
と祈りながら螺旋状の階段をおりていたのもつかの間、ある程度進むと人の声が聞こえた、
(うそ、ハズレ引いた…?)
???「そうね、ハズレよ」
と、まるで私の心の声に答えるかのような声が聞こえた。
(バレた…!?)
???「これでもないの〜?てか、この中から探すなんて不可能に近くない?」
と別の声。どうやら何かをがしていて、2人で話してるみたいだ。
???「いいから早く探すのよ。」
???「はーい。」
まだ、バレてない。
私は必死に息を堪えた。
心臓がはりさけそう。
(心臓に悪い…)
と思いつつ、中の様子が気になったので壁から顔を少し出すと、赤髪の悪魔のような女性と目が合ってしまった。
私「!?」
しまったと言う言葉が声にならなず、私はその場を逃げようとしたが、それよりも早く私の腕を掴まれてしまい、逃げることが出来なかった。
???「人間?どっちでもいいや?」
(終わった…。)
???「よく分からない人がいるのは問題だけどそれどころじゃないんだよね、手伝ってくれない?」
どうやら、何か困ってることがあるみたいだ。
???「コアー、見つかったかしらー?」
コア「ごめんなさい、パチュリー様、今探してるとこです。」
(良かった。なんか知らないけど死なずに済んだ…?)
コア「その代わり、人間を見つけました。手伝ってもらいます!」
パチュリー「人間…?まぁ、いいわ。よくここまでこられたわね。」
コアに連れ出されてパチュリーの前に出た。
パチュリー「で、あなたはこんな忙しい時に何しに来たのかしら?求人は出てないはずよ。」
私「その…」
幸い、話がわかる人らしくこれまでの経緯を話した。
パチュリー「魔理沙が来てるの!?」
と、驚いた青を示すとら
パチュリー「ごほん、えっと!あなたにはとある本をコアと一緒に、ここから探してもらおうと思ったのだけど、魔理沙が来てるなら別にやってもらいたいことがあるわ。」
コアと呼ばれる悪魔は少し絶望した顔をしてる。
パチュリー「さっき魔理沙の考察通り、今起こってる異変はうちのメイドのサクヤの暴走で間違いないわ」
と言って、手に持っている本を私にみせてきた。
パチュリー「この本は、能力を増加させる本。」
私「ドーピングみたいな?」
パチュリー「まぁそうね、ただ、能力を増加するのではなく、その能力を世界に影響を与えさせるとても危険な禁書。」
パチュリー「もちろん、その反動もあるとされてるのだけれど、なんせ誰も使ったことがないからどうなるか分からないわ。」
パチュリー「このこと知らずにレミィはサクヤに使わせてしまったのね。」
私「は、はぁ」
パチュリー「そこで、これを打ち消すのに必要なのが対となる能力減衰の書なのよ。」
私「じゃあそれをここから探せば元に戻るんですか?」
パチュリー「そう、なんだけど、貴方から魔理沙の名前を聞いてもうひとつの可能性に気づいたわ。」
私「可能性?」
パチュリー「あの泥棒がここから持ち出した可能性よ。あいつはいつもここから本を盗んでいくから多分その中にあるわ…。」
と、優しそうな表情が引きつっている
パチュリー「そこであなたには魔理沙と魔理沙の家に行ってその本を探して欲しいの。」
私「でも、どんな本か分からないけど…。」
パチュリー「簡単よ、この本の色違い。これだけ覚えたら大丈夫。」
私「ちょっと写メ撮っていい?」
パチュリー「写メ?」
私が携帯を取り出したが、
私「充電切れてる…」
パチュリー「面白いもの持ってるのね。初めて見たわ」
私はまた少し頭が痛くなった。
パチュリー「大丈夫かしら?」
私「大丈夫です。多分」
パチュリー「まぁ、そう言うなら。」
パチュリー「多分、今、上で霊夢とレミィが揉めてると思うわ。魔理沙とフランの間に入るには霊夢とレミィの力がないとほぼ無理だから協力を仰いで貰って。」
私「パチュリーさんは行かないんですか?」
パチュリー「…あそこまで行くのに体力が持たないのよ…。」
私「わ、分かりました…。」
パチュリー「あと、これ持っていきなさい。話が早く進むはずよ」
プリンを渡された。
(なんでプリン?)
パチュリー「コアにはこのまま本を探してもらうわ。」
コア「ですよねぇ…」
パチュリー「それじゃあ、気をつけて。」
私「あ、あと、質問!あそびって何ですか?」
ずっと気になっていた。壁が爆発するわ、止めることが出来ないとか言われたりで。
するとパチュリーは
パチュリー「あそび…あぁ、弾幕ごっこの事ね。幻想郷ではあなたが見た光の玉をぶつけ合って優劣をつけるようになってるわ。もちろん普通の人には出来ないけど…。質問の答えになったかしら?」
私「は、はい」
とりあえず詳しい原理は分からないけど外で戦争が起こっていることは分かった。
そして、私は上に向かった。
第5章 作戦変更
螺旋階段を上がり、さっき風穴が空いた玄関に戻ってきて、更に上をめざした。
すると、上に行く途中、ボロボロチャイナ服を着た赤髪の女性が倒れていた。
(この人胸大きいな…。)
じゃなかった。
「大丈夫ですか?」
???「…!」
こちらの声に気づいたのか、視線に気づいたのか分からないがこちらに気づいたようだ。
???「どうか、お嬢様を止めてください…。」
そう言い残すと、再び意識を失った。
(とりあえず、この人を安全なところに…)
外からは激しい音。
上はこの人の話を聞く限りかなりやばそうとなると…。
私「そうだ!さっきの図書館に運ぼう」
我ながら名案だと思ったが問題があった。
私1人の力では到底持ち上がらない。
どうしようか考えていると、
???「私も…手伝うわ…。」
と、後ろから頭から血が流れた銀髪のメイド服の女性に声をかけられた。
サクヤ「私は…サクヤ。お嬢様を早く止めたいけど今の私じゃ力不足…。とりあえず美鈴を安全な所へ…。」
私「あなたも、相当やばいですけど…。」
サクヤ「今の私でも2人でなら運べる…はずよ。」
そのメイドに頼るしか方法がなかったので、一緒に運ぶ事にした。
途中話しかけようとしたけど、顔がまじだったので、やめておいた。
図書館に到着すると、サクヤは安心したのかその場で倒れた。
これを見た、パチュリーがそれはまた驚いた顔をして、
パチュリー「コア!手当を!急いで!」
コア「はいっ!」
といったやり取りをしていた。
パチュリー「思ったよりも深刻なことになってるわね…。」
しばらく経って、
パチュリー「あなたのおかげで何とか2人を助けることができたのよ。感謝するわ。」
私「でも、サクヤさんは私と運んだせいで…。」
パチュリー「細かいことはいいのよ。ありがとう。それで、作戦を変えようと思うの。」
私「と、言いますと…?」
パチュリー「魔理沙をレミィの所へ向かわせるわ。」
私「つまり…?」
パチュリー「あなたに、遊びを終わらせてもらうわ。」
私「いや、無理無理無理!!」
パチュリー「何も生身でいけとは言わないのよ。」
と言うと、赤い星型のお守りを2つと、緑のお守りを3つ、私に渡した。
パチュリー「あなたドッジボールは得意かしら。」
私「投げるのはダメだけど、避けるのなら。」
パチュリー「それで十分よ。赤いお守りはあなたの身を守るわ。ただ、1回あなたの身を守れば1個壊れてしまうから気をつけなさい。」
パチュリー「緑は流水の魔法陣を施してあって、至近距離で使えばフランの動きを止めることができるわ。」
私(やる以外の選択肢がない…!?)
私「止めたらどうすれば?」
パチュリー「意外と受け入れが早いわね。止めたらここに転送されるようにしてるから、あとはこっちで説得するわ。」
パチュリー「とにかく、上手くやってちょうだい」
そして私は再び上に向かった。
第5節 フランドール・スカーレット
正面玄関に来た。
私は思い切って私は入口の扉を開けた瞬間、
ピチューン!
と音を立てて、赤いお守りが1個消し飛んだ。
どうやら、弾幕を食らってしまったらしい。
魔理沙「なんで、戻ってきたんだぜ!?」
と言うと、ほうきに乗った魔理沙に私は回収された。
私「カクカクシカジカなんです!」
魔理沙は攻撃をかいくぐりながら私の話を聞いていた。
そして、手短に事の経緯を話し終わると、
魔理沙「つまり、その緑のお守りをフランに当てればいいんだな?」
私「そうです!」
魔理沙「なら!…」
ごにょごにょと作戦を伝えられた。
私「正気ですか?」
魔理沙「大丈夫やれる!…いや、やるんだぜ!」
するとフランが
フラン「話は終わったー?続けよ魔理沙。」
と言って笑っていた。
魔理沙「フラン、そろそろ取っておきをお見舞してやるぜ!」
フラン「取っておき?何それ面白そうー!」
魔理沙「じゃあ、行くぜ?」
と言うと魔理沙はほうきの出力を限界にして、フランの攻撃をかいくぐりながらフランの頭上まで上がり、手に八香炉を握りしめ、真下のフランに向かって、
魔理沙「マスタースパーク!!!」
と、叫び、特大のレザーを放った。
これに対してフランも、再び笑みを浮かべて、
「スターボウブレイク!!!」
と叫んで技を放った。
お互いの技は均衡し、激しい爆発音と共に相殺しあった。
フラン「少し危なかったけど、惜しかったね。楽しいね。あはははは。」
魔理沙「でもな、楽しい時間には終わりってもんが付き物なんだぜ!」
フラン「!?」
フランは気づいた。魔理沙がフランに目掛けて落ちてくるのに。
いや、魔理沙だけが落ちてくるのに。
(ほうきともう1人はどこに行った!?)
フランは反射的に弾幕をばらまいたが、気づくのが遅かった。
背後の煙の中からからほうきに乗った人間が
私「せいやーーーー!!!」
と掛け声を上げながら緑のお守りを投げた。
フラン「!?」
フランは弾幕で緑のお守りを1つ弾いた
魔理沙(なんて言う反射神経だよ!?)
そう、1つは。
爆発の中からもうひとつの緑の御守りがフランを襲う。
私「投げたのは…2こ!」
もう1つのお守りがフランに的中した。
ボワっと音を立て出現した、流水の球体がフランを閉じ込める。
それと同時に自由落下してきた魔理沙をほうきがキャッチした。
フランは身動きを封じられ、
フラン「悔しーーー!」
と言い残し、パチュリーのところに転送された。
魔理沙「いやー、何とかなったぜ。」
気づけば、辺り一面荒れ果てた姿となっていた。
私「ほんと…。もうコリゴリ…。」
魔理沙「まぁ、あいつはあんな感じだけど、悪いやつじゃないんだぜ?」
私「可愛いのに強にのね。」
魔理沙「さて、まだ本命が残ってるんだろ?ちょっと飛ばすからしっかり捕まってろよ?」
私「は、はい!」
私たちは紅魔館の頂上を目指した。
第6章 レミリア・スカーレット
頂には赤い煙のようなもので覆われていた。
魔理沙はそんな煙の中を突っ切り中に入ると、
赤い巫女姿の女性と、羽の生えたちっこい女の子が戦闘を繰り広げていた。
魔理沙「よぉ、霊夢、苦戦してるなら手を貸すぜ?」
霊夢「うっさいわね。と言いたいところだけど、助かるわ。」
魔理沙「やけに今日は素直だな?」
霊夢「今日のあいつ変なのよ、攻撃が当たらないのよ。」
魔理沙「当たらない?当てれないの間違いじゃないのか?」
笑いながら喋っていると弾幕が襲いかかってきた。
私「魔理沙、前!」
と言うとギリギリところで交わした。
魔理沙「いやー、油断大敵だぜ!」
霊夢「まぁ、いいや、ちょっと見てなさい。」
と言うと霊夢は無数の弾幕を華麗にくぐり抜け、そこにいたものに向かって札の攻撃を浴びせた。
魔理沙「やったか!?…やりすぎな気もするが…」
誰もが勝負が決まったと思える攻撃だった…のにも関わらず、そこにいたものは無傷で立っていた。
レミリア「⊃∩=」〟♯⊃♯」
魔理沙「おいおい嘘だろ?というか、弾幕がすり抜けていったんだぜ?それに何を言ってるか分からないぜ…」
霊夢「そう、どんな手を使ってもまるで
*弾幕が当たらないことが運命*
であるかのように当たらないのよ」
魔理沙「確か、レミリアの能力って運命を操る程度の能力だったよな?まさか、能力が暴走してる!?」
霊夢「その可能性が高いわね。」
私の横を弾幕がすり抜け後方で爆発音が聞こえた。
私(なんで着いてきちゃんだんだろ。)
霊夢「そっちも厄介なもの連れてきてるみたいだけど、今はあれをどうにかするわよ。」
自我を失っているレミリア攻撃はさほど大したことがなかった。
威力は別として。
魔理沙と霊夢は2人で同時に攻撃したり、絶え間なく攻撃したり手を尽くしたが、駄作に終わった。
魔理沙「キリがないぜ。」
と息を上げながらいっていたが
霊夢「魔理沙、次、でかいのかますわよ。」
魔理沙「いいぜ!」
と、攻撃の手を緩めなかった。
霊夢が
霊夢「夢想封印!」
と叫ぶと、周囲に特大の陰陽玉が幾つか現れた。
魔理沙も八香炉を取り出し、
魔理沙「マスター…」
さっきと同じ必殺技を打とうとした瞬間、
レミィ「⌒」‥⌒」‥≒∞」」
と声が聞こえてこちらに向かって一筋の槍のような弾幕が飛んできた。
霊夢「魔理沙ー!!」
魔理沙「やばっ!?」
と言うと魔理沙は咄嗟にほうきから飛び降りて、私ごとほうきを蹴り飛ばし、下に向かって
魔理沙「スパーク!」
と叫び、マスタースパークを放ち紅魔館の屋上に着陸した。
ほうきに取り残された私は、魔理沙の機転のおかげで槍の弾幕を回避出来たが、ほうきの制御が上手くいかない。
ほうきは暴れ馬のように暴れながらレミリアに向かって突き進んでいく。
私「お願いだから止まって!」
とほうきを操縦しようと試みるも上手くいかない。
そうこうしてる間にレミリアは弾幕を私に向かって放つ。
霊夢「このままじゃあの子に当たるわ…!」
と言って、霊夢は夢想封印で出した陰陽玉を私の近くの弾幕に向かって放ち、私の周りの弾幕を打ち消した。
私「ありがとうございます!」
と霊夢の方を向いて言った。
すると、霊夢が
霊夢「前!前をみなさい!」
と叫んだ。
迂闊だった、前を向くと爆発音が聞こえ、爆風で私はほうきから引き剥がされ宙を待った。
それに反応したのか、レミィがこっちに向かってくる。
霊夢も残りの陰陽玉をレミィに向かって放ったが間に合わない。
私「やば…」
終わった。
そう思ったが予想外のことが起こった。
しかし、レミィは私の少し下を通っただけだった。
私「あれ、助かった…?」
よく見るとプリンの入った瓶をつかもうとしてる。
どうやら、私のポケットからプリンが入った瓶が落ちたみたいだ。
私「パチュリーさんから貰ったプリン…」
そして、レミリアが瓶を掴んだ瞬間、陰陽玉がレミリアに…直撃した。
霊夢「当たった!?」
レミリアはそのまま落ちていく。
そして、もちろん私も。
地面まで約10メートル。
霊夢もこちらに駆けつけるが間に合いそうにない。
私「今度こそ終わった…!」
落ちていく中もうひとつポケットから出てきたものに気づく。
地面まで7メートル
私「緑のお守り…。」
地面まで2メートル
私「一か八か!」
私は私に緑のお守りを使った。
すると私の周りに流水の球体が出現し、レミリアを巻き込んで転移した。
霊夢「あの子やるわね。」
と霊夢も屋上に着陸して魔理沙に言った。
魔理沙「でも何とかなったんだぜ。」
霊夢「それはそうと、あんた着陸してから何してたのよ」
魔理沙「すまん聞かないでくれ。」
たんこぶができてた。
第7章 異変解決に向けて
私「げほげほっ!」
パチュリー「気がついたみたいね。」
周りを見渡すと、
流水に封じ込められたレミリアと、
フラン「サクヤ!美鈴!しっかりして!起きてよー!」
と声が聞こえた。
私「良かった、助かった。」
と安堵した。
すると、霊夢と魔理沙が階段をおりてきて、
霊夢「おい、もやし女、事の顛末を洗いざらい履いてもらうわよ!」
パチュリーは立ち上がり
パチュリー「異変はまだ終わってないの、聞いてちょうだい。」
霊夢「で、どうすればいいわけ?」
パチュリー「魔理沙の家に行って減衰の書っ言うこの本の色違い本を探してちょうだい。あとはそれを使うだけ。」
魔理沙「確か、借りた本にそんなのもあったようなー…」
霊夢「あんたね…」
と呆れた顔をしてる。
パチュリー「あと分かったことがあるわ、この本は能力を世界に影響を及ぼさせる代わりに、発動中はその能力者は能力を使えなくなるわ。そして発動中、使った人の周囲の能力者の能力を暴走させてしまうらしいわ。」
霊夢「つまり、レミリアはこの忌々しい状態を解決しないと戻って来れないって、事かしら?」
パチュリー「そこまでは分からない。起きてからのレミリアの様子を見てみるわ。」
と会話をしてると
魔理沙「じゃ、私は先に戻って本を探してくるんだぜ」
霊夢「あとは任せてよさそうだし、私は一旦神社に帰るけど人里によって行くわ。あと、あんたと話がしたいから着いて来なさい!」
私「は、はい!」
と言ってそれぞれ目的の場所へ向かった。
(レミィは愛称なんだ。)
第8章 人間の里
霊夢「あんた、外の人間ね。」
私「外?じゃあここは内?私記憶が無くって。」
霊夢「ま、まぁ、要するにここにいては行けない人間。」
私「じゃあこの人玉は?」
霊夢「わぉ!?びっくりさせないでちょうだい…」
凄っくあせっていた。
私「この子がいるから私半霊なんじゃないかって言われてたんだけど…。」
霊夢「いや、あなたは間違いなく人間。そっちのそれは専門外だから分からないわよ。」
と人玉を指さして言った。
と話してると、人の住人里の着いた。
一見、普通の人里に見えるが、人っ子一人見えず、妖怪たちが当たりをうろついていた。
すると霊夢が妖怪たちに向かって、
霊夢「もう時期、夜が明けるわ!私に成敗されるか、帰るかどっちが好きな方を選びなさい!」
と言うと、妖怪達は去っていった。
村人A「もう時期この悪夢のような夜が終わるってよ!」
村人B「博麗の巫女様バンザイ!」
と歓喜の声が上がる中…
霊夢の前に1人の女性が現れた。
村人C「遅すぎるのよ!私の、私の子供は外に出たきり帰ってこないのよ…。外はずっと夜…。あんたらが遅いせいで私の子供はっ…!あなたのせいよ!何年巫女をやってるのよ!」
私がそれは言い過ぎだと言おうとした時、霊夢は私を止め、
霊夢「申し訳ありません。」
頭を下げた。
霊夢「いいの。」
それだけを私に言い残した。
それから、その場を去ろうとした時、
???「霊夢さーん!」
霊夢「妖夢。なんの用かしら。」
妖夢「正確にはそこの村人に用があります。」
村人の子供「お母さーん!」
と泣きついて飛び込んだ。
村人C「!?」
どうやら異変の対応をしてる間妖夢さんが里を守ってくれていたみたいだ。
村人C「さ、先程は…!」
霊夢「いいのよ、今度はしっかり見ててあげなさい。」
霊夢からは怒りと言うより、少し安堵した顔になっていた。
それから私たちは村を回った。
私「妖夢さん」
妖夢「はい。なんでしょうか。」
私「もしかして、半霊(の刀を振り回すおっかないやつ)なのでしょうか?」
もちろん()の中は言ってない。
妖夢「何かとても失礼なことを聞かれた気がしましたが、そうです、私は半霊です。」
私「この子のこともしかしたらなにか分かりますか?」
人玉がひょんっと私から出てくると妖夢が
妖夢「みょん!」
私(みょん!?聞き違いよね…?)
妖夢は何事も無かったかのように
妖夢「私にも分からない人玉。」
と言い切った。
霊夢「あんたでも分からないって、そんなこともあるのね」
妖夢「人玉のことなら見たらだいたい分かります。でもこの人玉は分からないじゃなくて分かれないのです。」
霊夢「よく分からないけどあんたが言うならそうなのね。」
妖夢「もしかしたら、幽々子様なら何かわかるかも?」
???「読んだかしらー?」
妖夢「みょん!?幽々子なんでここに?」
私の中で疑問が確信に変わった。
私「言ってる。」
あっと思ったが聞こえてなかったみたいだ。
すると、お団子を頬張った幽々子が
幽々子「時間止まってるなら、何してもいいかなーって。」
霊夢「でも、もう時期その時間も終わるわよ?」
幽々子「あらまぁ」
妖夢「一応紹介しておきますね。この幽霊は幽々子様、白楼亭の亭主です。」
幽々子「やほー。」
と手を振ってる。
幽々子「それにしても、あなた面白いものが取りついてるわね」
と私を指さしてる
私「何かわかるんですか?」
幽々子「内緒。でも、すぐわかるわよ。」
私「そこを、どうか教えてください。」
幽々子「じゃあ一つだけアドバイス、ずっと一緒に行動してなさい?」
と言うと、立ち上がり
幽々子「帰るわー。行くわよ妖夢。」
妖夢「あ、幽々子さまぁー。ほんとにあなたは自由なんですから。」
手を振ってどこかへ行ってしまった。
第9章 博麗神社
村の見回りを済ませると、
霊夢「とりあえず、私達も移動するわよ。」
私「どこに?」
霊夢「博麗神社。」
私「そういえばそこに戻るとか言ってたっけ。」
と言うと一直線に飛んで向かった。
帰る途中、この世界出おきた異変のことを聞いたり、霊夢の愚痴を聞いたりして、結構打ち解けた。
霊夢「それでここが博麗神社。」
神社は階段を上がった先にやぐらと賽銭箱、本堂らしきものがあるこじんまりとした神社だった。
でも、どこかで見たことあるような?
と考えてると脳裏にすたびれた神社が浮かんだ。
…
霊夢「大丈夫かしら?」
どうやら一瞬だけ気を失っていたみたいだ。
私「疲れてるのかも、しれないです。」
と、言ったあと、霊夢の後ろに違和感を覚え、
私「霊夢さんなにか来ます。」
霊夢の後ろを指さした。
すると、何も無い空間に隙間ができてその中から若作りした女性が、
???「やっほー、霊夢ぅ。お手柄だったわね。」
霊夢「私ほとんど何もしてないけどね。それより、紫、この子元の世界に戻して上げて?」
紫「やだ。」
霊夢「子供じゃないんだから…。それに私今疲れてるの、冗談は今度聞くわ。」
紫「そうね、じゃあ、疲れてる霊夢に教えてあげる。」
霊夢「何よ。」
紫「ふふ、仮に霊夢が知らないとこに飛ばされて記憶もない。そんな中元の世界に戻ったらどうなるかしらー?」
霊夢「!?」
確かにと、言いたそうな顔だった。
紫「それにね、今時が止まってるの。急がなくても、記憶戻ってからでもいいんじゃないかしら?」
霊夢「それもそうね。」
霊夢「ここにあなたを連れてきたホントの理由はあなたを元に返すことだったんだけど、聞いての通りだわ。」
私「はい…。」
第10章 紅魔組
私はレミリア、500年のときを生きる吸血鬼。
もちろん、吸血鬼と言っても人の血よりも紅茶と甘いお菓子の方が美味しいから血なんて吸わないわ。
身の回りの事はサクヤにやって貰ってるわ。
昨夜の仕事っぷりはほんとに凄いものだわ。
でもね、頑張りすぎなのよね、あのこ。
そんなことを思ってる時たまたま見つけたのがこの能力増加の本。
そこで閃いたのよ。
昨夜の時を操る能力をもっと強くしたら、自分の時間が作れるんじゃないのかなって。
とはいえ、得体の知れないものをいきなりサクヤに使うのは私が嫌だわ。
そう思って、試しに私が使ってみたのが全ての間違い。
サクヤ「お嬢様ー!!」
最後に聞こえたのはこの声。
この声が聞こえた時私は手に本を持っていなかったわ…。
レミリア(あれ、私は…)
朧気な視界の中辺りを見回すと、レミリアは紅魔館の図書館の中におり、少し離れたところで横たわってるサクヤと美鈴、それを見守るコア、中央にパチュリーが座ってこちらを見ている。
パチュリー「レミィ…?」
レミリア「パチェ…?」
パチュリー「良かった…。無事なのね…!」
レミリア「そっか、ごめん…。」
パチェ「いいのよ…レミィが無事なら。あと、これ、1個台無しになっちゃったから」
と言うと、プリンを差し出した。
パチェ「地霊殿の1日100個限定の地獄プリン、今朝手に入ったのよ。亜魔女んプライム様々ね。」
レミリアは目を輝かせている
レミィ「パチェありがとう!」
と言うとレミリアはあっという間に平らげてしまった。
レミリア「それでみんなは!?」
パチュリー「怪我はしてるけど手当したから大丈夫よ、今はただ寝てるだけ。」
レミリア「そう、それなら…良かったわ。」
と言って後ろを振り向いて…涙を流した。
…
フラン「おねーさま?」
フランがレミリアの顔を下から覗き込んでいる。
レミリア「ぶっぁ!?」
フラン「もしかして泣いてた?」
レミリア「な、にぁいてなんか…。」
とは言うもの、レミリアは涙を隠しきれず頭を抱えてしゃがんだ。
パチュリー「必殺カリチュマガード。」
するとレミリアが顔を上げて
レミリア「フランもごめん…。」
フラン「よしよし…」
フランがレミリアの頭を撫でた。
美鈴「いやぁ、これじゃあどっちがお姉ちゃんが分かりませんな。」
サクヤ「お嬢様にそれ以上無礼な事を言ったら許しませんよ。」
しゃきんっと美鈴の首にナイフを突きつける。
気がつくと2人も目覚めていた。
美鈴「ひぃ…!でも、無事でよかったな。」
サクヤ「お嬢様お怪我はございませんか。もう少し早く目覚めていれば上から下まで隅々を…。」
と顔を真っ赤にして言いかけてるところにレミリアはげんこつを食らわせた。
レミリア「さっきまでの感情を返してくれるかしら…。」
レミリア(でも良かった…。)
その頃、魔理沙は家に着くと本はすぐに見つかった。
魔理沙「ちーっと汚れてるけど、見つかってよかったぜ」
何かこぼした跡のようなものが着いた本を手にとり魔理沙は紅魔館に向かった。
魔理沙「おーい、パチュリーこれだろー!」
パチュリー「それなのよ!早く貸してくれないかしら?」
魔理沙が周りを見渡すと、いつものメンバーが揃ってるのを見て、
魔理沙「レミリアも目が覚めたんだな、それに、みんな無事そうで良かったぜ。」
パチュリーが魔理沙から本を受け取り、本を開くと…
パチュリー「むきゅー!!」
魔理沙「どうしたんだぜ?」
パチュリー「シミで読めん。」
魔理沙「やっぱ…不味かったか…?」
パチュリー「これ…復元するのに時間がかかるから、時間が欲しいわ…。
あー、そうね、宴会の準備でもして待ってるといいわ。その頃には元に戻ってると思うから。異変が終わったらいつもみたいにやるんでしょ?」
と首を傾げて魔理沙に言った。それに付け加えて、
パチュリー「あ、そうそう、もちろん全部レミィの奢りで。いい?」
レミリア「それでいいわ。ただ紅魔館はご覧の有様だから…場所は博麗神社を借りていいかしら。」
魔理沙「お、じゃあ、霊夢に伝えとくぜ!」
と言って魔理沙は飛び出した。
サクヤ「誰を呼ぶとかは言わなくてよかったのですか?」
レミィ「え?」
この後、レミリアは破産した。
第11章 集結に向けて
博麗神社にて
霊夢「それにしても…」
と私になにか言おうとしていた霊夢を遮るかのように
魔理沙「霊夢ー!!」
と大声と一緒に魔理沙が飛んできた。
霊夢「本は見つかったのかしら?」
魔理沙「そのことについてなんだが、本はすぐ見つかった。ただ、解読が難しいらしくてな。もう少し時間がかかるみたいだぜ。」
魔理沙「あと、レミリアが目を覚ましてな、いつも通り、元通りだ!それで、全額レミリア持ちで宴会をしたいって話だぜ。」
霊夢「全額ー!」
魔理沙「まぁ、場所はここを貸してくれって…。」
霊夢「そんなの好きに使えばいいわよ。こうなったら沢山呼んで破産させてやるわ、フヘヘヘ。」
霊夢「あと、魔理沙、この子連れて色々人集めてちょうだい?」
魔理沙「うぇ!?と言いたいところだがいいぜ。」
私「よろしくお願いします!」
私「みんな無事そうでよかった。」
魔理沙「そうだな!」
と言うと2人で笑った。
第12章 妖怪の森
私「それで、今どこに向かってるんですか?」
魔理沙「妖怪の森ってところだぜ!正直、私一人で人を集めるのも骨が折れんからな。そこに射命丸っていう適任の天狗が居るからちょっと頼んでみるんだぜ。」
私「ちがいます。私たちですよ。」
魔理沙「へへ、そうだな。」
と、空を飛んでると
射命丸「呼ばれて飛出てジャジャジャジャーン、面白そうな話あるところに私あり!」
私「びっくりしたー!」
射命丸「はい、チーズ!」
と言うと私の写真を撮った。
射命丸「うん。いい写真が撮れた。はいどーぞ。」
といって撮れた写真を私に差し出した。
私「どーも。」
魔理沙「相変わらず元気がいいんだぜ。」
射命丸「話はだいたいわかった。幻想郷の韋駄天射命丸文が幻想郷中から人を集めて参る!」
といって一瞬でどっかに行った。
私「嵐のような人でしたね。」
魔理沙「でも、これで私たちの任務は終わったようなものだぜ。」
と、話をしてると、
下の方でで背の低い少女が2人が見えた。
魔理沙「お、チルノとニトリじゃねーか。ちょっと、アイツらも誘ってみるぜ。」
私「はい!」
と、2人の所へ向かった。
第13章 ニトリ&チルノ
チルノ「今日はハイスコアだ。あたいってばやっぱり最強ね。」
周りを見ると氷漬けにされたカエルが転がってる。
ニトリ「お!チルノじゃん。そんなことしてたららまた、神社のカエルの主からしばかれるぞー!」
チルノ「大丈夫、あたい最強だから。」
ニトリ「ま、どうでもいいけど。そんなことより、また、その有り余った力を貸してくれないか?」
とニトリが言うと車のようなものを持ってきた。
ニトリ「じゃーん!今回は弾幕駆動型四輪車の実験だ。略して弾車って言う事にしよう。」
と言うとチルノが目を輝かせている。
ニトリ「今回は前回の失敗を生かして安定性や操縦性を強化して、ちゃんとブレーキも搭載してる自信作だ。この窪みに弾幕を打ち込めば動く仕組みになってるんだぜ。」
と操縦席のハンドルの中心にある窪みを指さして言った。
チルノ「そんなの簡単ね。ここに撃ち込めばいいんだよね?あたいって天才ね。」
と言うと、弾車に弾幕を打ち込んで車を進めた。
ニトリ「あんまり遠くに行くなよー。」
ニトリだけになったところにちょうど、私たちが到着して
魔理沙「おーい、また面白いものを作ってるな。相変わらず、すごいぜ。」
ニトリ「へへ、カッパの科学力は幻想郷いちぃ!」
とポーズをとって言った。
ニトリ「これ言ってみたかったんだ。ところで、そちらのお嬢さんは初めましてだな。きゅうり食べる?」
私「初めまして。今はやめときます。」
ニトリがそっかーって顔をして、手元のきゅうりをパリっと食した。
魔理沙がこいつ記憶喪失なんだぜーとか言って軽く紹介をしてくれた。
魔理沙「それで、本題なんだが、博麗神社で宴会するからお前も来て欲しいんだぜ!」
ニトリ「お、いくいくー!」
魔理沙「ちなみに、前回はどんなもの作ってたんだぜ?」
ニトリ「お、いいとこに気がついたね。前回は2輪車を作ったんだがスピード出さないと安定しなくてな。チルノに乗らせたんだが崖から落ちそうになって、これと同じボタンで脱出させたんだよな。」
と言うと赤いボタンが着いたリモコンを見せた。
魔理沙「それでなんでチルノに試し乗りさせてるんだぜ?」
ニトリ「チルノでも扱えるものを作りたい!」
魔理沙「でも、なかなか難しいと思うぜ?あと、前回のやつは今どうなったんだ?」
ニトリ「それが奇妙なことにどこにもないんだよね。」
と話をしていると、ずだだだだだと音を立ててものすごいスピードで弾車に乗ったチルノが帰ってきた。
チルノ「どうしよー。止まらないよー!」
と言いながら弾幕を供給し続けている。
ニトリ「チルノ。ブレーキブレーキ!」
チルノ「えっとどれ、どれ。」
ニトリ「しまった。ブレーキつけたのはいいけど場所言ってなかった。」
てへぺろって顔をして脱出ボタンを押してチルノを上空に飛ばした。
魔理沙「おい、これ不味くないか?」
と、反射的に2人は進路から外れたが私は気づくのが遅く、
私「あ…」
と言い残し勢いよく接近してくるそれに
ドカーン!
ぶつかった。
それと同時に、辺りが真っ暗になった…。
第14章 私とわたし
私の名前はマーベーリー・ハーン。
みんなは私の事をメリーって呼ぶわ。
私は大学のサークルで宇佐美蓮子と2人で秘封倶楽部をやっててオカルトの調査をしてるごく普通の大学生。
でも、私は普通の人とは違って、裂け目を見ることができるの。
それがどこにつながっているかはは分からない。入ってみようと思ってもその裂け目はすぐに消えてしまう。
でも、その裂け目が多いところにオカルトは出現しやすいわ。
蓮子「知ってるか、丸八津神社ってところに上半身だけの女性が目撃されてるって話。」
メリー「知ってるわ、私も気になっていたの。」
蓮子「そこでだな、今月の活動はそこでそれの調査をしてみたいと思うんだ!」
メリー「いいわね。」
それから幾度か丸八津神社を訪れた、
蓮子「今日もハズレだな。」
メリー「でも、絶対ここなにか起こると思うの。」
だって、裂け目がすっごく密集してるもの。
蓮子「メリーが言うならそうなんだろうな。また出直すか。」
そして、だいたい10回目の調査に差しかかる時、
蓮子「ごめん、今日ちと日直でさー、先にいっててくれない?」
メリー「わかったわー。」
と行って神社に向かおうとすると
蓮子「気をつけてなー。」
といって、手を振って別れた。
神社に到着すると一人の女の子がいた。
メリー(こんなところに人が。珍しいわね。)
と思っていると、異変が起きた。
突如、裂け目が女の子の上にできバイクのような何かが落ちてきた。
すかさずメリーは女の子の元へ向かって行き、
メリー「危ない!!」
と叫び崩れ落ちる女の子の袖を引っ張り、後ろに突き飛ばした。
メリーもその場を離れようとしたが間に合わない。
(終わった。)
と思ったが、手の届くところに裂け目が見えた。
(一か八か…)
と、手を伸ばした。
ドン!
とバイクのようなものに頭をぶつけたが、すぐに裂け目に吸い込まれて致命傷にはならなかった。
気を失う寸前、人玉を見た。
…
第15章 記憶と真実
気がつくと魔理沙とニトリとチルノがこちらを覗いていた。
私「あれ、生きてる?」
魔理沙「びっくりしたぜ。でも良かったな。」
ニトリが壊れた赤いお守りを手にして
ニトリ「これが守ってくれたみたいなんだ。危険な目に合わせてしまってすまない。」
パチュリーから貰った最後のお守りが割れていた。
チルノ「ごめんなさい。」
私「ううん、私の不注意だもの。でも、今ので全て思い出した。」
そして、私は涙を浮かべて、人玉に
私「ごめんなさい。あなたを守りきれなかったわ…。」
おそらく、この人玉はあの子。
何らかの原因で、魂が抜けてその魂ごとこっちに連れて来てしまった。
人は心肺停止の状態から10分もたてば生還は困難になる。
ここに来てどれだけ過ぎたのだろうか…。
恐らく、無事元の世界に戻ったとしても助からない。
私「ごめんなさい…ごめんなさい…。」
周りのみんなは無言でこちらを見つめている。
その中魔理沙が、
魔理沙「何があったか詳しくは聴かないが、お前が悪いってことは無いと思うんだぜ。」
と慰めてくれた。
しばらく経って、落ち着きを取り戻し、
メリー「私の名前はマーベーリー・ハーン。みんなはメリーって呼んでるわ。」
と言うと、気難しそうな顔で
魔理沙「まぁ、なんだ、とりあえず記憶が戻って良かったな…。」
メリー「はい。博麗神社に戻りたいのだけど。」
魔理沙「そうだな。」
と言うと、博麗神社に急行した。
第16節 希望と別れ
博麗神社にて…
霊夢「あれ、妖夢来たんだ。」
妖夢「ご無沙汰しております。幽々子様がここで宴があるって聞いて、行きたいというものでして。」
霊夢「紫が呼んだのね。」
幽々子「やっほー」
と手を振っている。
霊夢「でも、あんたが来たがるのも珍しいわね?」
幽々子「そうかしら?美味しいもの沢山食べれるんでしょ?」
幽々子「それに…」
とだけ言ってふふっと笑っている。
魔理沙「おーい、戻ったぜー!射命丸に丸投げしたから沢山来ると思うぜ!」
霊夢「お疲れさーん。」
と魔理沙に手を振っている。
魔理沙「あとな、こいつ全てを思い出したらしいぜ。」
その後、メリーは妖怪の山で起こったことを話した。
霊夢「そう、それは残念だったわね。」
一方、
幽々子「どうやら、真実に辿り着けたみたいね。」
メリー「はい。」
話をしていると紅魔館組が到着した。
レミリア「話は聞かせてもらったわ。まもなく、異変は終わるわ。霊夢、早くその子を元の世界に戻してあげなさい!そうすれば、丸く収まるはずよ。」
と得意げに言った。
メリー「でも、この子は…」
と人玉を抱いて言うと、
紫「助かるわよ」
と隙間から紫が顔を出して言った。
魔理沙「ぞろぞろ出てきたな。」
と少し驚いた顔でいる。
レミリアはそれを言いたかったって言う顔でこちらを見てる。
紫「言ったでしょ。今時が止まってるって。」
レミリア「つまり、今戻ったら向こうの世界は…」
メリー「時間が進んでない!」
と言うとメリーは希望に満ち溢れた顔になった。
紫「だけど、向こうに戻る時の注意事項。ここでの出来事は忘れてもらうわ。もちろん、その子もね。」
と人玉に指を指した。
メリー「え?」
思い返せば色々あった。そして、みんなとも仲良くなれた。
紫「ごめんね。だけど、これは決まりなの。」
ここでの思い出は正直忘れたくない。
だけど、そうしないとこの子が助からない。
メリー「それは嫌だけど…わかった。」
紫「そうと決まれば時間が動き出すまで時間が無いから準備するわ、言い残すことがあれば今のうちに言っときなさい。」
と言うと私の周りにみんなが集まってきた。
霊夢「あら、今回の主役がいなくなるなんて寂しいわね…。」
レミリア「覚悟は決まったみたいね。パチェと美鈴はまだ紅魔館にいるけど伝えておくわ。」
サクヤ「お嬢様を助けていただき感謝します。」
フラン「勝ち逃げはずるいー!次会った時は絶対負けないんだから!」
私はこれには、はははーと苦笑い。
妖夢「その魂しっかり元の肉体に届けてあげてください。」
幽々子はにっこりして手を振ってる。
メリー「うん。ありがと。」
そして、
魔理沙「おいおい、いきなりだな。でも、お前と会えて良かったぜ!…なんか寂しいな。」
と目が潤ってる。
霊夢「泣いてもいいのよ?」
魔理沙「泣かねーよ。だって、友達の別れは笑顔って決めてるんだぜ!」
メリー「正直、みんなとはもっと話ししたりここのこと詳しく知りたい。だけど、この子を助けないといけない。記憶は消えるけど、この思い出はずっと大事にする。みんな…ありがとう。」
紫「別れの挨拶は済んだかしら?」
メリー「はい!」
紫「それじゃあ行くわよ。」
私は紫と裂け目に飛び込んだ。
まもなくして、幻想郷の時は動き出した。
そして宴会も盛り上がった。
第17節 大発見
メリー「あれ、ここは…。」
と辺りを見回すと女の子が1人倒れていた。
直ぐに救急車を呼んで同行した。
私は携帯で
メリー「…そういう事だから」
蓮子「わかった、無事だといいねその子」
メリー「そうね。」
といって電話を切った。
電話をポケットに入れようとすると…
メリー「あら…?」
見覚えのない紙切れが入ってきた。
それは写真で、私が驚いた顔が映されていた。
メリー「こんな写真撮ったかしら…。でも、いい写真ね。」
といって再びポケットにしまった。
その後、病院で話を聞かせると私は返された。
次の日…
蓮子「メリー!大発見!大発見!構造が全く違うバイクがあの神社で見つかったんだ!」
メリー「本当に!?それは大発見ね。」
このことは地元の新聞でも取り上げられた。
妖怪はいなかったけど。
その日は2人で大盛り上がりした。
エピローグ
目が覚めるとわたしは病院で寝ていた。
話によると、円八津神社で意識を失っていたらしく、救急車で運ばれたらしい。
わたし「んん…。」
江井「目が覚めた!」
柊「おお!大丈夫か?」
バイトが終わった2人が見ていてくれてたみたいだった。
わたし「うん。ありがと。」
(とても長い夢を見ていた気がする。)
それから退院してすぐに元通りの生活に戻った。
ある日の放課後、
柊「またあの子、パソコンしてるよ、先生来ないといいけど。」
江井「そうねー。」
と会話してる中、何故か私はその子のことが気になった。
柊「ちょっと…?」
気がついたらその子に私は声をかけていた。
私「ねぇ、パソコンで何してるの?」
と聞くとその子は「これ。」といって画面を見せてきた。
それは、女の子が弾幕というのを避けながら進んでいくシューティングゲームのようなゲームで、画面に東方紅魔郷EXTRAと書かれていた。
私「ちょっと私にもやらせて?」
共感できる人がいたのが嬉しかったのかすぐにやらせてくれた。
しばらく進めると、ぴちゅーんと音を立て、
私「あれ、負けちゃった。このフランドール?って子とっても強いのね。」
と言って、それから数時間パソコンとにらめっこしていた。
パソコンを閉じる時、パソコン内のフランドールが不思議と笑っていたような気がした。
fin〜
まず、目を通して頂いてありがとうございました!
私は記憶力が無いのでよく忘れてしまいます。
そんな事からこの内容で書いてみようって思って文字にしてみましたり
初めての試みだったのですが、楽しんで頂けたら嬉しいです><