第一話 儀式
「どんな能力持ってるんだろうな俺ら!」
「もしもめっちゃ強い能力手に入ったら無双して王都護衛になれたりできるのかなぁ!?」
などと街の俺の友達はすごく楽しみにしているけれど、僕は楽しみではない。
「お前はどんな能力だったらいいのかカイト?」
と聞かれるが
「別に俺はそんなん興味ないけどねむしろ真っ当に今の親の家業を継ぐよ」
と自分にしてはとても現実的な答えをすると
「なんだよ連れないなー」
と言われた。
そんなたわいも無い会話をしていると
冒険者としての素質を鑑定してもらう儀式が始まった。
「あなたは火の魔法を使えてしかも回復能力もありますよ結構冒険者としての素質があります」
と言われただけではしゃぐ人もいれば、
「あなたはモンスターに関する知識はありますが、特に強い魔法は使えませんが、マナという魔法を使うための力を強くすれば強力な魔法が使えるでしょう」
と言われてはしゃぐ人もいるなど色々な人がいた。
俺の番の前までの括りが前半という括りで1番強かったのが俺の幼馴染のユキナだ。
ユキナと俺は家は隣同士で親同士は仲良いが俺らは余り話したことがない。が小さい頃から魔法を使っているのをみてすごいな。と感じていた。
その内容は
「あなたは火の魔法と風の大賢者級の魔法が使えてしかも風の中級精霊を宿していますよ」
といういかにも精霊という言葉が印象的な感じの内容だ。
そしてユキナは周りの人に一目置かれた様だった。
そして俺の番になった。
カイトです。よろしくお願いします
と言って鑑定士に挨拶をした。
鑑定士から
「どうぞこちらの球に手を触れてください」
と言われたので手を触れると、
鑑定士が、驚きながら俺の能力を読み上げていた。
「あ、あなたの能力は、風と雷の神、氷の上級精霊、火の中級精霊を宿していて基本魔法については風、雷、氷、火属性の大賢者級の魔法が使えて、水、土魔法は上級魔法までそれに応用魔法では爆発、時空魔法は賢者級、麻痺、毒魔法の上級魔法が使えます。
さらに仲間を強化できる魔法の上級魔法も扱えます。
さらに能力は基礎攻撃力プラス100000
体力プラス10000
あとは用途は分かりませんが「経験値蓄積」という能力も付いてます。
これで鑑定結果を終わります」
といって鑑定結果の紙を鑑定士から貰ってみんなの元へ行くと、
「お前の能力はどうだったんだ?」
と友達に真っ先に聞かれて
「こんな感じだったよ、高いのかわからないけど」
と言って紙を見せると、
「え?風と雷の神と氷の上級精霊、火の中級精霊を宿していてほぼ全てに置いて完璧な能力でしょうって書いてあるけどそんなわけあるかよ〜」
といかにも信じていない素振りで言っていたので
試しに魔法書を借りて中級の魔法の詠唱を覚えたので友達のところへ戻って
「今から詠唱するからみてて」
と言って友達に見てもらう。
「詠唱、暴風」
を唱えると周りの風が物凄く強まっているのを見て友達が
「すげー!!お前マジで凄い能力なんだな!」
と物凄く感心していた。
しかも友達以外の周りの人々が一斉に集まってきた。
そしてなんやかんやあってもう夜も深まってきた、そして親にも今日の一件を話したら家業は弟に継がせるからあなたは冒険者になりなさい。と言われたが弟には家業を継がせたく無いな。
と言った。
だって《《俺が継がないと弟が自由じゃ無いから》》。
と親ともなんやかんやあって自分の部屋に行った。そして、外の景色を見ようと思い窓を開けて外を眺めていたら、
急にユキナに
「ねぇカイト、私、カイトと冒険者として生きたい」
と言われた。