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サクラの先にある無色の空

作者: やきにくかるび

真夜中に参考書と赤本と向き合う。

試験の数字だけで決まる戦争に負けた私は浪人することに決めた。


知名度が高い一流大学に行く以外は価値が無い。

毎日の食事も睡眠もお風呂も全て一年後のため。


夜型の私は明るくなってから寝るのが今の生活だ。

太陽が机に少し差し込んできたら寝る。

そして「お昼食べるのー?」と聞こえてきたら起きるのが日課。


焼きそばが好き。目玉焼きとマヨネーズがあると更にテンションが上がる。

今日は焼きそばだったから午後から頑張れそうだ。


午後は眠くなるから物理を解いて頭を働かせる。

時計の針のリズムに指先の回転を添えてシャカシャカ解いていく。


ピロン。

スマホが鳴る。


「何してる?」

勉強に決まってるだろ。

携帯を元の場所に戻していつも通り大学入学後を想像する。


まずは遊ぶ。大学の仲間と旅行に行ってエンジョイするんだ!

サークルに入って、バイトして、留年しないように学校に行って。


大企業じゃなくていい。アメリカンコメディみたいな冗談を言いながら楽しい会社に就職する。

それなりにお金を稼いで、愚痴を言いながらそれなりの生活を送りたい。


あれ、何のために勉強してるんだっけ。

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