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8.受け入れる人、受け入れない人

私は友達がたくさん出来ました。みんなのおかげです。私は友達なんていらないと思ってました。親友なんて、友達なんてでも、私は幸せです。私を信じてくれて、時には怒って。

こんな私を気にしてくれて、迷惑ばかりかけてるけど、これからも仲良くしてね。


むぎより。


私は手紙を書いていた。今度クリスマスにみんなに渡そうと思ったけど自身ないや。

クリスマス前には文化祭もある、その前に書いて、準備しようと思ったけど、なかなか進まない。

文化祭はクラス全員で歌うのと、クラスのお店の出し物をする見たい。

でも、私は何か理由をつけてまだ、打ち合わせにも行けず、クラスに溶け込めてない。

れなちゃんが

「私にまかせておいて。」

何をまかせたのか私にも分からないけど、れなちゃんが嬉しそうにしてたからそれだけで楽しい。

「はぁ、どうしようかな。」

「私まだまだだな。」

やっぱりまだ怖い。知らない人と話すはまた、裏切られると思ってるから。

それを克服しようと頑張ってるけど、全然うまく行かないし、余計気にしてしまう。

みゆちゃんとみんなは私を受け入れてくれたけど、他の人はどうか分からない。

そんな恐怖に不安を抱えた。

でも、前に進まないと。明日の放課後はちゃんと参加しようと決めた。

次の日、朝もくもりであまり気分が上がらないのに、この天気じゃもう、余計落ち込む。

ゆっくり私の足は玄関から道に歩き出し、学校へ向かった

もう、8時30分ぎりぎりだった。

教室に入ると、みんなが気づいたのかこっちを見ている。

怖いっと思ったけど頑張って席についた。

「さて、今日も頑張れよー」

先生が朝の挨拶が終わると、生徒みんなに今日も頑張れと気合を入れている。

「頑張れか」

独り言が口から出てしまい、慌てて口を隠した。

私が元気がなかったらみゆちゃんに悪い。

「おはよ!」

みゆちゃんが大きな声で私に抱きつきながら挨拶してきた。

私は少し落ち着き、あいさつした。

「今日も一日頑張ろうね」

「うん」

みゆちゃんに少し乾いた返事をしてしまった。気づかれてないよね。

今日はクラス共通のコミュニケーションの授業。

すでに私はもう、やりませんのオーラをだしてしまったいたらしく

「大丈夫か?」

「うん、ありがとうれなちゃん」

やっぱりそんなに顔にでてるのかな。

れなちゃんは少し心配そうな顔をしていた。

ありがとう、でも私怖いの。

頑張ると決めたけど、逃げたい。

「じゃ、班ごとに授業開始な」

女の先生なのにすごいかっこいい。

いつもはっきり物を言う先生だ。

私のクラスの先生とは大違い。

でも、担任もそれなりにいい先生だ。

細かい事に気づくし、優しさもある。

違ってユリカ先生はすごい当たりが強い。

「おい、何見てんだ?」

「私の顔に何かついてるか?」

「い、いえ、なんでもないです。」

私はあまりにも考えすぎて先生を見てしまっていた。

「じゃ始めるね」

みゆちゃんとは同じ班だから少しは楽にできる。

ふわっとした掛け声と共に授業が始まった。

「えと、お題は相手の良いところを褒めるです!」げ、私の一番苦手なやつ、相手を見ても分からないどんな人かなんて。

「えと、みゆちゃんは。」

みゆちゃんが1番で、たくさん出てきてる。

私はどうしよう。

「じゃ次、つむぎさん。」

「は、はい」

誰かが私を呼んだけど、全然頭にはいってこない。

「えと、んと」

周りはすごい困ってる。私もう耐えられない。

「えと、その」

「いいよ、俺が言うから」

私の隣の男子が言ってくれた。

私は申し訳なさで、いっぱいいっぱいだった。

「えと、つむぎさんは」

この学校はほとんど名前で呼ぶ人が多い。

だから、なおさら私にはハードルが高かった。

「俺もあまり知らないけど、走るの得意だよね?よく体育で走ってるの見るし。」

「は、はい」

私は精一杯の力で答えた。

「確かみゆと友達だよな?」

「うん」

そう答えるみゆちゃん。

「そー言えばみゆといる時はつむぎさん笑ってるよね。」

「すごい楽しそうに。笑顔が良いところかな?」

私は追いつけず、頭で考えるのが限界だった。

「じゃ、これでメモしてね、あとは提出」

みゆちゃんがそう言ったのが少し聞こえたけど、私はもう集中出来なかった。

恥ずかしさと、知らない人から言われたのに対してどう返せばいいか。

「また、それか」

「え?」

私は男子から言われたことに意味が分からなかった。

プリントを返されて。相手の名前を見ると。

「りょうたさん」

また、独り言がでてしまった。

プリントを提出し、それなりに私も書いて出した。

そして、お昼が過ぎて、放課後。

授業のことがあってもう帰りたかった。

知らない人と話すことも出来ず、余計不安になって話せなかった。

「ごめん、私帰るね。」

私はみゆちゃんに言った時。

「また、逃げるんだ。」

私は誰かに言われたのかと後ろを振り向くと。

そこにはりょうたさんがいた。

「つむぎさんそうやってまた、逃げるんだね。」

クラスで言われたためか、みんな私を見ている。

「え、いや逃げてるわけじゃないよ。」

嘘をついた、本当は逃げたかった。

私は自分の弱さにさらに気づいて、もう嫌になった。

「そんな嫌なら帰ればいいよ。」

私は限界に達した。

「なにさ、私のこと知ってるの?」

私は泣きながらりょうたさんに話かけた。

「私だってこれでも頑張ってるの、逃げたい訳じゃない、知らない人にそこまで言われる事じゃない、私の何を知ってるの。ただ、今日話しただけじゃん。」

私は言葉が止まらなかった。もうクラスのみんなに聞こえてることも忘れて。

「ふざけないでよ、何がいいところだよ、知らないくせに知ったような言い方しないで」

思いっきり机を蹴り飛ばし、私は荷物を持って飛び出した。

りょうたさんはきっと私の事が嫌いなんだ、だからあんな言い方。もう幻滅してみんな私がいたら迷惑なんだ、別に文化祭の準備なんて参加したくてしたわけじゃない

れなちゃんが頑張れって、押してくれて少しでもやりたいとどこかで思ったから、でもこうしてまた人のせいにして、もう私は逃げてばかり、周りに理由を作っては逃げてるだけ、弱い人間だよ。

私は学校を出て思いっきり走り続けた、何もかももうどうでも良いと。

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