7.過去の傷跡
実は私中学の時はテニス部に所属していた。他に行きたい部活もなかったから。
でも、色々あってやめて陸上部にはいった。
その色々なんだけど、同じ部活の子と喧嘩しちゃって。
誤って彼女の膝にラケットが当たって傷が残ってしまった。
その後から色々言われ始めて、私は3年のはじめ部活もやめて、学校に行きづらくなった。
確かに悪かったけど、ここまでなるなんて思わなかった。
彼女いわく、「ただ謝ればいいってことじゃないでしょ。」
私はどう頑張ってもこれ以上の事は考えつかなかった。
その後私の態度や話し方とか色々悪いって分かって
私は責め続けた。努力しても治らない。
やがて学校の屋上に戻り。
「もしかして、かれんちゃんでしょ?」
「そうだよ」
まゆちゃんは驚いたような顔をしていた。
「だよね。」
「それ」
「え?」
「それ顔にでてるよ」
「なにかありましたって顔」
「ほんとそんとこだよ。」
「ごめん」
「ほらまた。」
「私ね、昔かれんちゃんに悪いことしちゃって、でもいたずらはした覚えない」
「そうなの?でも、なんでだろう、みんなに回ってるよ。」
「そうなんだね。」
「今度さ、かれんに話してみよう」
「ええええ」
私はあまり急に言われてびっくりした
「私も真実しりたいし、もし本当にそんな事してるなら私許さないからね。」
「わかってる」
「そんな事した覚えはないよ」
「メールしてみる」
「うん」
まゆちゃんはスマホでメールしてるみたい。
私はと言うと心臓が張り裂けそうなくらい痛いのを我慢している。
「今日会えるって、大丈夫?」
「うん!」
れなちゃんには後で言っておこう
その後れなちゃんに連絡して。
「そうか、ちゃんと話してこいよ。」
そう一言。
それから私達はカフェのマークが目立つこのお店。
私は何回かしか来たことない。
ここからかれんちゃんの学校は近いのだろう。
一本道でもう、少し行ったら海が見える。
「お、おまたせ」
「ひ、久しぶり」
「ごめんなさい!」
私はびっくりした。
「あれ、私があてつけでしたことなの」
「久々にむぎの名前聞いて。色々思い出しちゃって。」
「あの傷がついたあと、クラスの子から馬鹿にされちゃってさ、それでむかついて。」
「でも、れなって人から連絡きてさ。」
「え」
話によると、私が保健室に倒れた時。話を聞いてすぐにまゆから連絡先を聞いて確かめたらしい。
それかられなちゃんから言われたそうだ。
「あのさ、君がどう何があったかしらないけど、あれは嘘ついてる感じじゃなかったし、もういい加減そうゆうのやめたら。」
そう言われたらしい、だから行く時応援してるだなんて言ったんだ。
全部知った上で色々してくれてたんだ。
「れなとは学校は違かったけれど、部活は一緒だったんだ。」
「だから、きっと話聞いて分かったんだと思う。仲いいわけじゃなかったけど、私の事色々知ってたみたいで。」
かれんちゃんは中学の時私に色々言ってた時れなちゃんと部活の練習試合であった時
「ちゃんと話さないと後悔するよ」
そう一言言われた後、れなちゃんとはそれ以降話す事はなかったそうだ。
かれんちゃんはクラスの子から馬鹿にされて、学校も行きづらくなったと。
それを知らず私はただただ謝って、学校もあまり行かなくなったのをみてかれんちゃんはむかついていじめた。
「だから、ちゃんと話したかった、けどむぎが言ったことってただ謝るだけ、私の気持ちもあったんだよ。なのに学校も来なくなって。」
「ごめん」
「もう良いよ。」
「うん」
私はただうなずく事しか出来なかった。私は人の気持ちも考えずただ、謝ってそれで終わらそうとしていて、しかも逃げた。
もう謝っても謝りきれない。
「そっか、かれんちゃんそんな事あったんだね。」
まゆちゃんはこの一連を理解したみたい。
ホッとしたのか
「もう、誤解を生むような事はだめだよ、ちゃんと話合う事」
「はーい」
私達は仲直りをした。過去のこと、傷のこと、何もかもつじつまがあった。
私が逃げたから、でも許してくれた。
それは言葉に出来ないようなそんな気持ちになった。
「おーい、かれん何してんだよ。俺もう待ちくたびれたよ。」
「ごめんごめん」
かれんちゃんはくるくるしてる髪を手で掴みながら恥ずかしそうに話してる。
「あれってかれんの彼氏??」
まゆちゃんはすごい勢いで食いついた。
「そ、そうだけど、なによ」
恥ずかしそうに話すけど、それも嬉しそうだ。
「えええ、どんな人、いい香りする?もしかして、バイクとか乗り回す?優しい?」
「まゆは質問しすぎ、もう帰るね。用事あるから」
「まさか、その用事とはむひひい」
質問攻めをさけたのか
「あとは、むぎちゃんよろしくね!また今度話そう!これ私の」
紙には連絡先が書いてあった。
「もおお」
かれんちゃんは走って彼氏さんと夕日に消えていった
私は今日の事、過去の事と向き合って、絶対忘れない。
私はもっと努力する、みんなみたいになれるように
「じゃ、帰ろっか、文化祭の準備もあるし、ね?むぎちゃん。」
「え、うん」
夕日が私達を照らしていた。これからも良い未来はあるとそう言われているかのように。