6.誤解
こうなる事は分かっていた。私は昔から人と接することが苦手で相手に誤解を作ってしまう。
中学の時は謝ることしか出来なかった。
私のせいと、いつまでも自分を責め続けた。でも、今日は向き合う絶対に。
「おーい」
私は起きたら朝になっていた。昨日散々考えてたらもう朝になっていて、私は目覚ましをみてびっくりした。もう8時になっていた。
「お邪魔します。」
「あ、れなちゃん」
慌ててしまってまだ、パジャマのまま出てしまっいた。
「ぷっ」
めちゃくちゃ笑われた。だって仕方ない眠いから。
「さて、行くよ」
「うん」
私は即着替えて、制服を着て玄関をでた。
通学途中
「あのさ、もし、なんか言われたら私も応援するから」
「うん」
ありがとう、そう心でつぶやいた。
それから話が出来なくて、れなちゃんが。
「あのさ、今日ちゃんと終わったらどっかいかない?」
「え?」
「私今日空いてるし、気分転換になるでしょ。」
「ありがとう」
そう話しているうちに学校に到着。
みんなもう8時30だから教室に集まってる。
いつもの階段が多く感じた。
そして教室
「おはようーー」
れなちゃんが言った後、私にみんな気づいたのか。目をそらした。
「あのさ、れな」
「ん?」
私は何が怒ったのかわからなかった。
「いい加減にしてなんでこいつの仲間にいるの」
「え。」
れなちゃんが悲しそうな顔をしている。
「意味分かんない」
「むぎが何したって言うの」
「私聞いたんだよ」
まゆちゃんが言う
「私つむぎさんが中学の時クラスのみんなに嫌なことしたって」
「私の知ってる知り合いから聞いたよ」
え、まさかここで。
むぎとはもう呼んでくれなくなっていた。
嫌なこと?私ってそんな酷い接しかたしたんだ。
すごくお腹が痛い。今すぐ逃げたいけど、ちゃんと話すって約束したから。
「は?そんな事むぎがするわけないでしょ」
「それが本当なんだよ。」
「これみて」
まゆちゃんがスマホをれなに見せたら固まっていた。
「これ本当なのか、むぎ」
「な、なに。」
お腹が痛すぎて返事が出来なかった。
「これみて」
スマホを見たら私が誰かの机に落書きしてる。
その後ろで女の子が泣いてるけど、こんな事私した覚えない。
「どうなんんだ。むぎ」
私に悲しい声をかけてきた
「あの、その私そんな覚えな、、」
その時倒れてしまった。
その後聞いたら私は気を失って保健室に連れてかれたらしい。
「なぁ、むぎ」
まだ、れなちゃんの悲しい声が聞こえる。
「私本当に知らないの。」
「でも、あの写真どうみてもむぎだよな。」
「そうだけど、私本当に知らないの」
「もし、そうだとしてもなんであんな事するんだ。」
「別にむぎは何もしてないのに。」
「きっと接し方が悪かったからです。」
「なにそれ」
「私中学の時、話し方や接し方が下手で色々言われてしまって。まさか、高校まで来てこんなこと思い出すなんて。」
「そうだったのか、でも、むぎ普通だよ?私達とたくさん話してくれてるし。」
「うん」
そういえばみゆちゃんが教室にいたのか見てなかった。もし、見られてたら話してくれないよね。
「むぎいいいい」
廊下から声が聞こえてダッシュでみゆちゃんが私に飛びついてきた
「もう、ほんと心配したんだよ。なんで話してくれないの?私知らなかったの。ただ、信じてしまってそれで、もう嫌われたかと。」
「そっか」
「でも、解決したの?私あまりまだ把握してないや」
それから流れをれなちゃんが話してくれた。
「そうだったんだ、じゃまゆが勝手に作った嘘の話だったんだ。」
「あの子前にもこんな事あったよ。」
まゆちゃんは高校入った時、クラスで友達のものが誰かに壊されて、あてつけに気に入らない子を犯人にしたらしい、結局真犯人は分かって、まゆちゃんは反省したらしいけど。
「あの子色々あるのよ。」
まゆちゃんは親と上手く言ってなくて、家に行った時は酷い荒れようだったらしい。
「だから、少し多めに見てあげてくれるかな?もちろん許せとは言わないけど、あの子も色々大変なのよ。」
「そうなんだ、でも、あてつけは良くないね。」
「そうなんだよね、私達とも遊ぶって言って全然来ないし」
「そうなの?仲良さそうだったけど。」
「未だに心開いてくれないんだよね。」
「でも、友達思いだから何かあったらすぐ言ってくれるの。」
まゆちゃんは結構元気が良くて、色んな話をしてくれる、楽しい子だと思ってたけど、今回の事件で色々分かった気がした。
「なら、私がまゆちゃんと話すよ。誤解もあるし」
「そうか、なら放課後でも話すといいよ、私からも言っておく」
みゆちゃんは優しくそう言ってくれた。
まだ、お昼だから午後の授業受けないと。
教室に戻ったら一変した、みんなさっきまで楽しそうにしてたのに、私が来たら静かになった。
私は思い切って
「あの、迷惑かけました。私が誤解を受けるような事をしてしまって。でも、私は本当にしてないんです。受け入れて欲しいとは言いませんが、私はただ、仲良くなりたいだけです。」
私がそう話したらまた、みんな何事もなかったかのようにご飯を食べ始めた。
授業も頑張って受けて、放課後みんなは文化祭の準備をしていた、その間私はまゆちゃんに話をしようと探していた。
「まゆなら屋上だよ。」
お昼見なかったから、そう言えばまゆちゃんは午後の授業別の棟で授業だったんだ。
そして階段を登って屋上に
「あの、まゆちゃん」
「なに、もう許さないよ」
「それでいいよ、けど、言わせて」
「あれは私した覚えないし、もししてたら覚えてるし、正直に言うよ」
「うん。」
「その写真誰から教えてもらったの?教えて誤解を解きたいから」
「いや、同い年のつむぎさんと同じ中学だった子だよ。私部活の練習試合の時に知り合って。」
まゆちゃんはテニス部だったっけ。
私は嫌な予感がした。
「もしかしてさ、そのテニス部の子って」