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凪の歌  作者: 仙葉康大
第五章
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『フェアリーデュエル』

 シシ・アイスリー作、『フェアリーデュエル』。


 妖精の隠れ里では、十年に一度、里を上げてのお祭が催される。ただ、このお祭りを楽しみにしている妖精は少ない。皆無と言ってもいい。なぜなら、このお祭りの最中、少なくとも二匹の妖精が生贄(いけにえ)となり、死んでしまうからだ。向こう十年の平和を神様に保証してもらうために、美しい妖精のつがい一組を生贄として捧げなければならないのだ。


 生贄の候補は神様が選ぶ。十匹以上選ぶ時もあれば、最初から二匹のときもある。どのみち、最終的に死ぬことになるのは、最も弱い二匹である。


 今回の生贄候補は、双子の王子とそれぞれの恋人だった。お祭り当日、生贄候補となった四匹は決闘するが、力の拮抗していた王子二匹は相討ちとなり、残った雌の妖精二匹も、王子のあとを追って自殺する。


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