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凪の歌  作者: 仙葉康大
第四章
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誰か助けて

 市内を走る電車を乗り継いで、駅から徒歩十五分の住宅街のど真ん中に果矢の家があった。鉄の門扉(もんぴ)の先に洋風の館が見えている。


 インターホンを鳴らす。


「はい、ハーハー、どなた?」


 息を切らしてる?


「突然お(うかが)いしてすみません。私、水野な――」

「てめえ、まだ話は終わってねえぞ。サインして判子押しやがれ」

「黙りなさい。絶対押しませんからね」

「力づくで押させてやる」

「や、やめなさい。誰か。誰か助けてー」


 インターホンが切れたのか、それきり声が聞こえなくなった。おそらく今助けを求めたのが、果矢のお母さんだろう。


 私は果矢を助けに来たはずなのに、なぜか、果矢のお母さんを助けるべく、錠のかかった門扉をよじ登って、春の花咲くガーデンを抜け、玄関まで来てしまった。


 呼び鈴を鳴らしてしばし待つ。


「お、凪じゃねーか」


 母親の首へ回した腕を締めながら、果矢が出てきた。


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