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朝
朝、三和土で靴を履いていると、後ろから声をかけられた。
「今日の放課後、港へ来れるかい?」
「行けるけど、どうしたの? 何するの?」
雛ばあは掛け時計に目をやって、
「もう八時過ぎだよ。遅刻するんじゃないかい? ほら、いってらっしゃい」
「う、うん。行ってきます」
一度外に出て、すぐ引き戸を開けて尋ねる。
「何か企んでる?」
「早く行きなっ」
もう一度いってきますと言ってから、私は走り出した。朝の空気が肺を洗っていく。何だってできそうな気がした。
朝、三和土で靴を履いていると、後ろから声をかけられた。
「今日の放課後、港へ来れるかい?」
「行けるけど、どうしたの? 何するの?」
雛ばあは掛け時計に目をやって、
「もう八時過ぎだよ。遅刻するんじゃないかい? ほら、いってらっしゃい」
「う、うん。行ってきます」
一度外に出て、すぐ引き戸を開けて尋ねる。
「何か企んでる?」
「早く行きなっ」
もう一度いってきますと言ってから、私は走り出した。朝の空気が肺を洗っていく。何だってできそうな気がした。