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凪の歌  作者: 仙葉康大
第二章
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寝息

 雛ばあの家に着いてから、お風呂に入ったり宿題を片付けたりしてたら、あっという間に二十二時を過ぎた。雛ばあが畳の上に布団を敷き始める。私も自分の布団を敷く。照明の紐を引くと、カチッと鳴って、暗くなった。


 横になって明日からどうするか考える。歌は凛さんに教えてもらった練習を続けるとして、バレエは独学。芝居は? 面接は? 練習した方がいいのかな。でも、受験当日までどんな課題が出るか分からないし、年によっては歌もバレエも芝居も関係ない、ティッシュ配りやじゃんけんなんて課題が出たぐらいだし。やっぱり対策の立てようがない。でも、歌とバレエは頻出ってネットに書いてあった。でもネットの情報って本当かな? でも、桜水の役者は歌ったり踊ったりするんだから、おかしくはない。でも。


 頭の中で「でも」を繰り返していると、声がした。


「美咲に会いたいかい?」


 突然の問いに、すぐには返答できなかった。でも、答えはちゃんと私の中にあった。

 まだ目が暗闇に慣れてないから、雛ばあの表情は見えない。見えないまま言う。


「会いたいよ」


 でも、それって私だけなのかな。


「雛ばあは?」


 隣から規則正しい寝息が聞こえてきた。ううん、規則正しい、じゃなかった。規則正し過ぎる寝息だった。

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