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魔法少女の敵の親玉やってます  作者: 気乗りしないお調子者
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1話 転換

私の名前は三改木優綺(みぞろぎゆうき)、14歳です。

お父さんとは会ったことない、お母さんは仕事であんまり一緒にはなれないけど、一緒に居られる時はいつも抱きついてきたりとなかなかうっとおしい

あと、異能力パゥワーがあるぐらいのまじで普通な中学生です!

これからは中学校に行って、友達作ってゆあーまいふれんどって言いたいよね!

とか想い続けてはや1年、友達は4人ほど出来て暇すぎず忙しすぎずな生活を送っている。


そんなある日、私の日常は大きく変わった。

いつものように学校から帰る途中、不意に世界がほとんど白黒に近いカラフルな世界に変貌しました。


「なに?これ…」


こんなことは初めてだ…モノクロのような、だけどちゃんと色のあるこの世界、見える景色は不気味そのものだけれど、なぜか私にはすごく心地のいい世界だと感じてしまう。

一歩一歩踏み出す、気がつけば私の足からローファーが無くなっていた。

ヒタヒタと歩いて行く、よく見慣れた道なのに壁も道路も家も空にいたるまでみんな色が薄くなっている。


そのまま私はどこへ行くとも決めずに 歩いた。

周囲に人の気配は無くて、まるで誰も居ない世界に放り出された気分になる。

でも不思議と寂しくはなかった。

近所の駄菓子屋に足を運んで昔欲しかった野球盤のオモチャを手にとる。

ガチャガチャとしばらく触って、やっぱり一人でやっても面白くはないやと思って元の場所にしまう。

流石に駄菓子を食べるのには抵抗を覚えて食べはしなかった、褒めて欲しい。

それからもしばらく歩き続けた

歩いて歩いて

歩き続けて

時間を潰すような色々なところを見て回った。

いつも通ってる学校、少し前まで通ってた小学校、幼稚園、病院、遊園地、色々なところを

どれだけ時間が経てどこの世界が元に戻ることはなかった。


「異能力に気がついてからちょくちょくこれと似たようなことを経験してたけど」


そう、この現象自体は初めてではないのだ。

一回一回そもそも世界が変わったようになったり、時間が止まっただけのように見えたりと色々なパターンがあったのだ

それでも遅くても半日もすればこんな感じの世界は終わったはず、なのに今回はどうも毛色が違う

そう思わずには居られなかった。


「なんなんだろうこの世界…時間が止まってる」


そんなわけはない、ならばなぜ風が吹く?


「見慣れない景色」


そんなはずもない、間違いなく色が薄いだけのいつもの街だ


「怪物がいる」


ありえない、今までに怪物がいたことはあったけどそんな様子もない


この世界はなんなんだろう…わからない


そんなことを考えながら私は自分の家に帰宅した。

動き回ったせいで疲労したらしく、ベッドの上に寝っ転がったらすぐに眠ってしまった。

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