第19話 学園試験 その5
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武術の試験会場に着いたルディウス、アルディス、クロは自分の武器を持って、ほかの生徒たちから離れた場所に待機していた。
「ねえねえルディ。」
「なんだ?」
「暇ー。」
「・・・・・・本、持ってきてただろ。」
「いやー、普通に考えて試験会場で本読むのはいけないと思って。」
そんな会話をしているルディウスとアルディスの視線の先では、生徒が教師と戦っているところだった。武術の試験は、武術の教師と戦うことである。教師と戦って、教師を戦闘不能にしなければならない・・・・・・のではなく、教師と戦い、その戦闘能力を見ることが目的である。普通に考えて、子供が大人に勝てるわけがないのだが・・・・・・ここにはそれが可能な子供がいるのだ。
「ルディ・・・・・・。」
「なんだ。」
「もしも、あの教師を1発で戦闘不能にしたら・・・・・・どうなると思う。」
「っ!アル、お前天才か。」
確実に面白い事(意訳)になるだろう。面白いことに向かって突っ走っていく、これぞアルディスクオリティ。
「いやいやいやいや、天才かじゃないでしょう。」
「あ、クロおかえり。」
「話そらさないでください。あなた達、今、何しようとしてましたか?」
「「面白い事。」」
「それ、実行される教師にとっては面白くないですから。」
そんな話をしているルディウス、アルディス、クロに近づいてくるものがいた。ラズリス・シューデルとカイン・ラージェウスである。
「なあ、何話してるんだ。」
「あ、確か、カイン君だったよね。」
「そうだが。」
「隣の子はラズリス君でしょ。何しに来たの。」
「あなた方と話をしたいと思いまして。」
「ふーん。」
「アル様。その態度じゃあ、友達ができませんよ。」
「そうだぞ、その態度じゃ、友達なんて作れないぞ。」
「あの、今別の言葉に聞こえた気がするんですが。」
「そうだよね、手駒を得るには、まず外面をよくしないとね。」
「手駒!今手駒って言ったんですか。」
友達=手駒。これはルディウスとアルディスの中の常識である。
「さて、じゃあ、改めて自己紹介でも。僕の名前はアルディス・ウィンドーラ。よろしくね。」
「俺の名前はルディウス・ウィンドーラ。」
「クロス・ビルシュと申します。以後お見知りおきを。」
「じゃあ、俺も。俺はカイン・ラージェウス。よろしくな!」
「私の名前はラズリス・シューデルです。」
「うんうん。よろしくね、カイン君、ラズリス君。」
こうして、ルディウス、アルディス、クロは、ラズリス、カインと友達になったのだった。




