第2話「主役になるということ」
適当文学シリーズ
ラクガキ先生「弟子よ!!!!」
弟子「はい!!!!!」
ラクガキ先生「今日は回転寿司を食べに来ている!!!!!!」
弟子「はい!!!!!」
ラクガキ先生「回っておるだろ!!!?」
弟子「はい、回ってますね!」
ラクガキ先生「回ってるだろうよ!!!!!!」
ラクガキ先生「弟子よ!!!!!好きなだけ取って食え!!!!!!」
弟子「は、はい!!!では、サーモンを♪」
ラクガキ先生「甘いな弟子よ…」
弟子「えっ…!?」
ラクガキ先生「おいっ、店員!!!!」
店員A「へい!!!!」
弟子「(ま、まさか、先生は高級な回せないネタを頼むのか!?)」
ラクガキ先生「イカ」
店員A「はい、イカ入ります!!!」
店員B「イカ毎度!!!」
ラクガキ先生「うむ…。おい、イカだ!!!!!」
店員A「はい、イカ追加入ります!!!」
店員B「イカ追加毎度!!!」
ラクガキ先生「よし、イカくれ!!!!」
店員A「はい、イカ追加!!!」
店員B「イカ追加!!!」
弟子「(なっ、なぜ先生は回ってないネタではなく、1番安い皿の回っているイカばかりを、わざわざ握ってもらっているんだ!!?)」
ラクガキ先生「おい、店員!!!!!」
店員A「はいっ!!!!」
ラクガキ先生「イカだ!!!!!」
店員A「はい、イカまた追加!!!」
店員B「へ、へいっ、イカ追加!!!」
ラクガキ先生「イカだぁぁああ!!!!!」
店員A「はい、イカ追加ぁあああ!!!」
店員B「へいっ、イカ追加あぁぁ!!!」
弟子「(先生、やめて、恥ずかしいよ!!!!!)」
ラクガキ先生「イクぁぁああ!!!!!」
店員A「イクぁあああ!!!」
店員B「イクあぁぁ!!!」
弟子「(先生、みんなこのやり取りを見てるよ!!!!!と、いうかこの店員さん達、やさしすぎ…まっ、まて…!?もしや…!?)」
ラクガキ先生「おいぃぃ、店員!!!!!!!」
店員A「はい!!!!!」
ドクン
ドクン
ラクガキ先生「アガリだ…。」
店員A「へいっ、あがり(お茶)はセルフサービスになりやす!」
なぜかその時、僕は拍手した。他のお客さんも皆、つられて拍手をした。
それは、先生にではなく、最後まで先生に、ちゃんとした接客をした店員Aこと、社員の石栗雄三さん(34)に向けられた物だ。
彼は今、主役になったのだ。
ラクガキ先生「素敵だろ…?☆」
弟子「はい…☆」
つづく
最近、寒いですね・・。
ストーブという単語が頭をよぎります。