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1.資格を問う試練

初めまして、冬井ひろと申します。


本作は「魔法がすべての世界で、魔法を使えない少年がどう生き抜くか」というテーマに、少し変わったガジェットを添えて書き上げました。


皆様にワクワクをお届けできるよう精一杯執筆しますので、どうぞよろしくお願いします。

資格を問う試練

 「避けろ、ヒベル! 死にたいのか!」

 教官の怒号が飛ぶ。直後、目の前の地面が爆ぜた。 冒険者学校の戦闘模擬戦で生徒の二発目の炎魔法が僕の鼻先をかすめていく。

 

 「はぁ、はぁ……っ!」

 剣を握る血豆の潰れた両手が、恐怖で汗ばむ。魔法適正ゼロ。僕には、クラスメイトたちが放つ火炎も雷も使えない。

 あるのは、3年間学校で学んだ剣術と、この鈍く光る左腕の腕時計だけだ……。


 ~ この世界は当たり前のように魔物が人々を襲っている。

 大昔に魔王が秩序を変えたそうだ。

 そうやって言い伝えられてきた。


 人々は順応する為に、剣術や武術、そして最も対抗できる術。

 魔法を極めた。


 この物語は魔法の才能が全くないのにも関わらず、腕時計で戦い抜いた少年の物語 ~


 「はぁ、眠れなかった……」

 少年がベッドの上で呟きながら身体を起こす。

 「今日が卒業試験、それでダメなら諦めるしかないか……」

 窓を開け、朝の冷たくて新鮮な空気を肺に取り込み、水汲み場で顔を洗いながら気を引き締める。


 「いってきます、見守っててね。」

 少年は棚の上に置いてある父の写真に手を合わせる。


 左腕の腕時計に目をやり、ふっと笑った。

 (今の時代に腕時計なんて着けてる人間は僕ぐらいだろうな、でも……父さんの形見なんだ)

 古い型だがしっかりと時を刻んでいる。

 銀色のベルトに円形の黒い文字盤。外枠は木のような素材でぬくもりを感じるが、ずっしりと重みのある時計だ。

 

 片手剣を腰に装備し、肩掛けのポーチを身に着け玄関の扉を開ける。

 この町はそれほど大きくないが商店街やギルドも存在し、冒険者学校も設立されている。

 そして向かう場所はその冒険者学校だ。

 

 外観は大きなお城のような作りだ、白い外壁に大きな門。

 しっかりと整備された校庭や魔法練習場。

 

 今日は卒業試験ってこともあり、学校の外も中も騒がしい。

 

 【卒業試験受付】と書かれてる案内に従って歩く。

 「名前と適正魔法を記入して奥の部屋に進んでくださ~い!」

 ギルドから派遣された、とがった帽子を被った受付の女性が大きな声を上げている

 受付を済ませた生徒たちが、ぞろぞろと奥の部屋へと流れていく。

 

 「あれ?あなた、適正魔法欄が空白のままですよ!え~っと名前は……ヒベル、レリックス……さん!」

 受付の女性に気付かれて声を掛けられる。


 その時、並んで待っていた素行の悪そうな男子生徒が前に出てきて言い放つ。

 「あ~すみません!こいつ魔法が使えないんですよ!信じられないですよね!」

 「だから空白にするしかないんです!代わりに俺が書いてやってもいいですよ!適正魔法、笑い者ってね!」


 受付の女性は戸惑いの表情を浮かべ、少し眉をしかめる。

 周囲の生徒たちからクスクスと笑い声が漏れる。


 「誰が笑い者だ!魔法なんて使えなくても、剣術だけで冒険者になってやる!」

 ヒベルは自分で想像していた何倍も大きい声を出してしまった。


 ……数秒後。

 並んでいた生徒たちが一斉に笑い出す。

 「ワハハ!おい!落ちこぼれがなんか言ってるぜ!」「あの人、魔法の適正ゼロって噂の笑い者じゃん」「まだ冒険者を目指してたんだ、身の程知らずにもほどがあるだろ」


 笑い声を背中で聞きながら、受付に頭を下げて指示された部屋に向かう。

 怒りと不甲斐なさがこみ上げてくるヒベルだが、なるべく目立たない席に腰を落ち着かせる。


 しばらくして、鐘が鳴り響く。

 カンカン!カンカン!


 バタン!教室の扉が大きな音を立てた。

 「よし、締め切りだな。現時点でこの教室に居ないやつは脱落だ!今年の卒業試験を始めるぞー」

 扉から入ってきた50代ぐらいの体格のいい男が大声を出しながら教壇に向かって歩く。


 (ダグビル教官だ、現役の頃はAランク冒険者だった大剣と雷魔法の使い手)

 ヒベルは心の中でつぶやいた。


 「今からアタッカー志望の試験の説明をする。今年はシンプルだ、魔物と1対1で戦ってもらう!今までのすべてを出し切れ!」

 アタッカー志望の生徒に緊張が走る。

 「これから試験会場になる10㎞先の訓練場に集合だ!試験を受る順番は先着順になる。遅くなるにつれて、凶暴な魔物を相手してもらうぞ!サポーターとヒーラー志望はここに残れ!以上!」


 いきなりの発表に教室はざわつく。

 

 「ん?どうした?今年はアタッカー志望ゼロか?」

 ダグビル教官はとぼけた顔をしながら発言する。


 生徒たちはお互いに顔を見合わせハッとする。

 ドガッ!!

 誰かが扉を蹴破り走り出す。

 

 それが合図になり、生徒の半数以上が慌ただしく部屋を飛び出す。

 

 「言い忘れてたが、魔法を使っての移動はもちろんありだ!だが、民間人や建物を壊した奴は即失格!そのまま自警団に引き渡すぞ~」

 

 ヒベルも遅れてハッとして心の声が漏れる。

 「くそ、出遅れた!魔法が使えない僕はただでさえ不利なのに!」


 風魔法で空を飛ぶ者、氷で滑って移動する者、炎を両手から吹き出し走る者。

 各々が自分の得意な魔法を駆使しながら街の外れにある田園道を抜けた先の訓練場を目指す。

 

 【訓練場入り口】

 

 「はぁ、はぁ、やっと、着いた」

 息を切らしながら、ようやくヒベルも訓練場に着く。

 

 「おい、ヒベル!お前が最下位だぞ!ここまで魔法を使わずに30分以内で走り切ったのは褒めてやるが、もう十分なんじゃないか?冒険者になりたいと強く願ったから教官として指導してきたが、正直に言おう。」

 「お前じゃ卒業試験を突破できん。死ぬ前に止めてやるが、一生魔物に立ち向かえない恐怖を覚えることになるぞ。」

 入り口で待っていたダグビル教官が厳しい言葉を掛けてくる。

 だが、その目は本気で心配してくれている眼差しだった。


 「ダグビル教官……僕諦めないです。ずっと馬鹿にされて笑われて、このままじゃ父さんにも笑われそうで……嫌なんです!」

 ヒベルは必死の思いを伝える。

 カチッといつも以上に大きな音を立てて腕時計が時を刻んだ気がした。


 「そうか、ならもう止めはしない。準備しろ。お前の相手はかなりの強敵だ!全力で挑め。」

 ダグビル教官からの激励を受け取り、控室へ移動する。

 

 どうせ馬鹿にされると思っていたヒベルだったが周りの生徒も自分のことで精一杯なのだろう。

 かなり遅れてきたヒベルには誰も見向きせずに自分の番を黙々と準備しながら待っている。


 訓練場からは、既に試験が始まっていることを示す、轟音と光が響いていた。


「ファイアボール!!」

 

「ストーンエッジ!!」


 悲鳴も混じる。相当手強い相手なのだろう。

 時間が経つにつれ、控室が静かになってゆく。

 

 やがて、ダグビル教官の声が控室に響いた。

 「よし、アタッカー志望の最後の挑戦者!ヒベル・レリックス!準備はいいか!?」


 ヒベルは立ち上がり、腰の剣を握る。

 「はい!」


 控室を出ると、そこは巨大な円形の訓練場だった。地面は土と岩がむき出しで、ところどころ深いクレーターや焦げ跡がある。周囲は高い壁に囲まれており、その上には教官やギルド関係者が並んでいた。


 ヒベルが中央へ進むと、ダグビル教官が訓練場にいる観客へ向け、マイクでアナウンスする。

「さて、今回の卒業試験のトリを飾るのは、魔法適正ゼロ、剣術一本で冒険者を目指す男、ヒベル・レリックスだー!」


 その言葉に、見学席から、ざわめきと嘲笑が起こる。

 「笑い者だ!」 「無謀にも程がある!」


 ダグビル教官は、あえてその騒ぎを無視して、続けた。

 「そして……彼の相手は……『ロック・ゴーレム』だ!」

 

 訓練場の奥の大きな扉がゆっくりと開く。

 ゴゴゴゴ……

 岩と砂利を巻き上げながら、巨大な影が現れた。


 それは、身長3メートルを超え、全身が灰色の岩で構成された人型の魔物だった。その大きな瞳は青く光り、一歩踏み出すたびに地響きが起こる。


 「ご、ゴーレム……!」

 ヒベルはゴクリと生唾を飲み込む。

 ゴーレムは、初級冒険者ではまず相手にしない中級以上の魔物だ。特に魔法が効きにくく、その硬い体表は生半可な剣では傷一つ付けられない。


 「ロック・ゴーレムの討伐、あるいは生徒が戦闘不能と判断された時点で試験終了だ!始め!!」


 「やるしかない!うおおお!!」

 後先考えずにヒベルは剣を両手で構えながら突っ込む。

 ロック・ゴーレムもヒベルという存在に気付き攻撃態勢へ移る。

 

 ヒベルに向かって両手を下から上へと振り上げた。

 ゴゴゴ!ブォン!

 

 ヒベルはギリギリで身体を転がし攻撃をかわす。

 すぐに起き上がり、ゴーレムの足元へ斬りかかる。


 「くらえ!!!……っ」

 カキンッ!

 ヒベルの剣がゴーレムの硬い皮膚に弾かれる。

 「くそ、やっぱり硬い。」

 ヒベルは剣から伝わる振動を両手に感じながら考える。


 (硬い皮膚はダメージが通らない。なら、関節部分を狙う!)


 ゴーレムが片足を上げてヒベルを踏みつぶそうとしている。

 ガシン、ドシン!

 砂埃が舞い上がる。

 だが、ヒベルの身体は平らになっていなかった。

 素早く背後に回り込みゴーレムの膝の裏の関節を狙う。


 「今度こそ!くらえ!!」

 ガキンッ……ブンブン

 綺麗な音を響かせた後、銀色に光る鉄が宙を舞う。

 

 (そんな、剣が……折れた……僕の唯一の武器が……)

 ヒベルは両手で振り上げた剣を渾身の力で振るったが、無残にも結果は絶望だった。

 

 ゴーレムの足元でヒベルは一瞬、躊躇をしてしまった。

 ゴゴゴ、ガンッ

 ヒベルはゴーレムに蹴飛ばされ、訓練場の端まで吹っ飛ばされ壁に背中を打ち付ける。

 

 ドスン!

 (ぐはっ……い、痛い……)

 骨がきしみ、肺がつぶれたように息が苦しい。口の中の血の味に恐怖を覚える。


 (こんな奴に、勝てるわけない……くそっ!俺は父さんとの約束すら果たせないのか!!)

 意識が朦朧とする。

 

 ―過去の記憶―

 

 「お父さん!僕のお母さんはどこに行ったの?どうして帰ってこないの?」

 幼いながらに疑問に思ったことを父親に尋ねてみた。

 

 「ははは!母さんは俺に愛想をつかせ出て行った!」

 ヒベルの父親は明るく笑いながら答える。

 

 「え~!出て行っちゃったの?じゃあ、迎えに行こうよ!きっと寂しがってるよ!」


 「そうだな、お前が冒険者にでもなれば探しに行けるかもしれないな!そしたら、家に連れて来てくれ!必死に謝って許してもらおう!」

 

 「わかった!僕がお母さんを連れてきてお父さんと仲直りさせてあげる!そのために冒険者になる!」


 「よ~し、わかった!ならこれをお前に託そう。」

 そう言いながら父親は自分の腕に着けていた腕時計を外し、ヒベルのまだ幼い腕に通す。

 

 「やった!お父さんの腕時計!今日から僕の!まだ、ぶかぶかだ~」


 嬉しそうにするヒベルに向かい直り、父親は口を開く。

 

 「いいかいヒベル。お前の目の前にはこれから大きな壁が沢山現れる。くじけそうになって立ち止まる事もあるだろう、その時はこの時計を見るんだ。お前が立ち止まってる間も時は動いている。失った時間はもう、戻せないんだ。だから進み続けろ。」


 ヒベルはきょとんっとしつつも答える。

 「よくわかんないけど……わかった!時計みたいに動けばいいんだね!そして冒険者になってお母さんを見つけてお父さんと仲直りさせる!」


 「よし!いい子だ!今から父さんは毎日謝り方を練習するぞ!100パターンぐらい考えれば、ちょっとは許してくれるだろう!ははは!」


 

 ―現在、ロック・ゴーレムとの戦闘―


 「もう諦めろ!」 「お前の負けだ!」 「教官!さっさと止めてやれ!死んじまうぞ!」


 野次や心配の声が訓練場に響き渡る。

 ダグビル教官も諦めたような顔になり、左腕をゆっくり上げようとする。

 

 ヒベルは立ち上がり首を振って意識をはっきりさせようと奮闘する。

 (……まずいまずい!このままじゃ何もできずに終わる!?ダメだ!諦めたくない!)

 カチッと腕時計が音をたてる。

 「ナンジ……ナンジヲキザム?」

 

 「……えっ?」ヒベルは知らない声が聞こえた気がした。

 その時、腕時計が急にまぶしい光を放つ。

 キュィーン!ドドドド!

 「な、なんだ!?」


 みるみるうちに腕時計の文字盤が腕に着いたまま大きくなり、丸くて黒い盾へと姿を変えた。

 両手にはいつの間にか剣を一本ずつ握っている。

 「いつの間に、剣!?」

 ヒベルは思ったことを口に出す。

 

 ダグビル教官は何かを察して試合中断する合図は出さなかった。


 「汝、何時を刻む?」

 また、知らない声が聞こえる。

 

 「もしかして、この盾が喋ってるのか!?」

 ヒベルが驚き戸惑っているとロック・ゴーレムが岩を投げてくる。


 ゴゴゴ、ブォン!

 ヒベルは咄嗟に左腕に現れた盾を構える。

 それほど大きくもなく、片手剣と一緒に装備できそうな手軽な大きさの黒い盾。

 飛んでくる岩の10分の1ぐらいの大きさの盾で防げるわけない。

 そう誰もが必然的に感じた。


 ガシンッ、バラ……バラバラ

 盾に衝突した瞬間、吹っ飛んで粉々になったのは盾でもヒベルでもなく……岩の方だった。

 見物客は目を凝らす、何があったのか誰もわかっていない。

 

 「マジ!?凄すぎる……けど、」

 左腕はズキズキと痛む。自分の足跡も後ろに引きずったようにずれている。

 自分でも何が起きたのかまだ理解しきれてないヒベルだったが。

 この盾がすごい力を発揮したことだけは誰よりも早く理解した。

 

 ロック・ゴーレムは怒ってる様子で「ゴゴゴゴ……」と声なのか体を動かす間接なのかよくわからない音をたてながらじわじわ近づいてくる。

 ガシン……ガシン

 

 「汝、何時を刻む?」

 今度はハッキリと盾から声が聞こえたヒベル。


 「何時って、今はそれどころじゃないだろ!この盾なんなんだ!」

 ヒベルは状況を少しずつ頭で整理し始める。

 右手にはロングソード、左手には短剣をいつの間にか握っている。

 そして、腕時計の文字盤が盾に変形。

 (もしかして……この剣は、長針と短針!?)


 「汝、何時を刻む?」

 その声は堂々と何かを期待してるかのように。返答を待っている。


 「何時って……今は多分、12時ぐらい!12時!!」

 ヒベルは咄嗟に思いついた時間を口に出して返答をした、すると、左腕と右腕が真上に向かって天を指し始める。

 「ん……なんだ、腕が勝手に……」

 ヒベルが自分の世界で右往左往している間にロック・ゴーレムが走り出してきた。

 ガシッガシッ……ガシッガシッガッガッ

 どんどん迫ってくる、体当たりをするつもりのようだ。

 

 「汝、何時を刻む?」

 もう、迷ってる時間はない。巨体で頑丈な岩の塊が目の前まで来ている。

 

 「もう!どうにでもなれ!!12時!!!」

 ヒベルは叫ぶのと同時に天を指した両手の剣をロック・ゴーレムに向かって振り下ろす。

 「いっけーーーーー!」

 

 シューン、スパッ。

 「へ??」

 ヒベルは間抜けな声を出す。

 

 さっきまでヒベルにぶつかりそうだった岩の塊はもう目の前には存在していなかった。

 太刀筋の地面が一直線にえぐれている。まるで飛ぶ斬撃でも出たかのように。

 ロック・ゴーレムは二つに割れて音をたてながらヒベルの後ろで崩れていく。


 見学者たち:「……は?」「え……?」

 

 ダグビル教官はマイクに向かって。

 「な、なにが起きた~!?」

 ダグビル教官も目の前で起きてる事が現実なのか疑いながら試験官の立場として必死に言葉を探す。

 「コホン。え~、失礼しました。何が起きたじゃないですね……今年のアタッカー冒険者試験、これにて終了!!最後の合格者は……ヒベル・レリックスだー!!!」


 ヒベルは茫然と立ち尽くす。

 何が起きたのか、誰がどうしたのか、頭が真っ白になる。

 いつの間にか両手の剣が無くなり、盾はいつもの腕時計として時をカチッと刻んでいる。


 訓練場が騒がしくなるまで時間は掛からなかった。


 「おーーー!!!すげー!」「なんだ今の!?あんな魔法見たことないぞ!風魔法か!?」「笑い者のヒベルが、ロック・ゴーレムを倒しやがったぞ!!」


 歓声や拍手で会場が包まれる。

 ヒベルは自分に向けられていることをじわじわと感じ取る。


 「俺がロック・ゴーレムを、倒した、」

 ダグビル教官がヒベルの元に魔法で飛んできて、何も言わずにヒベルの腕時計が着いた左腕を天高く掲げる。


 それと同時に歓声が一段と大きくなる。

 

 「父さん……やっと、一歩近づけたよ、母さんに」

 ふっと力が抜けてダグビル教官にもたれかかりながら気を失う。

 ロック・ゴーレムを倒したヒベルだが相当なダメージをおっていた。

 それに気づかないぐらい、訓練場に居る人たちは歓喜、感動、ある者は財布を確認しながら絶望していた。

 

 とがった帽子を被った女性が観客席から呟く。

 「やっと、見つけた。」

第1話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!


魔法適正ゼロのヒベル。彼が手にした「腕時計」がどんな時を刻んでいくのか、これからの展開にぜひご注目ください。


【読者の皆様へお願い】 もし「続きが気になる!」「設定が面白い」と思っていただけましたら、画面下の**【ブックマークに追加】や、【評価ポイント】をいただけると、執筆の凄まじいエネルギーになります。

皆様の応援が、ヒベルを勇者にします!よろしくお願いします。


毎日1話更新 19時~出来るようにしていこうと考えてます。お楽しみに!

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