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【2話-3】俺の風呂場は産卵場所じゃありません!
その日の朝。
「お前、やけに肌つやがいいじゃないか。なにか良いことでもあったのか」
「山下」
17連勤中の同期・山下が疲れ切った空っぽの笑顔で俺に話しかけてきた。三日間お風呂に入れず、悪臭を漂わせた脂ぎった俺の姿を見て『肌つやがいい』と判断するなんて…
「まぁ、この会社にいて良いことなんてないか」
ははっ、と乾いた笑いを残して山下が自席に戻る。
「全員、限界だぁ」
そろそろ本格的に転職を考えなければならない。正常に判断ができない職場の現実を目の当たりにし、俺は新たに決意を固めた。




