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第8話 由宇頑張る!

こんにちは(゜▽゜)/

ついに新キャラ登場します!由宇の頑張りにご期待ください!!

梅雨もあけた青空の下、由宇は白髪のポニーテールを揺らしながらいつものように学校に登校していた。

「由宇!おはよう!」


私の肩に葵が手をのせながら元気のいい声で挨拶してきた。


「おはよう、葵。何だか楽しそうね?」


葵の顔はいつもよりどこかにやけているようだった。葵は思っていることが意外と顔に出るのだ。


「実はね‥今日転校生が来るらしいよ!!」


私は珍しいなと思いながらも自分も中途半端な時期に転校してきたことになっていたことを思い出して苦笑いした。


「由宇みたいに仲良くなれればいいなぁ」


と葵は笑顔で言った。確かに仲良くなれればそれにこしたことはないが‥‥







朝のHRが始まる前の時間、私は葵と陸と一緒に転校生がどんな人物かを想像していた。


「意外と強気な感じの女の子とか?」


と葵が最初に意見をだした。すると陸が


「由宇みたいにまた髪の色が珍しい人とか‥‥」


いやいや、そんなに珍しい人がたくさんいても何だか複雑な気持ちになるだけだし‥‥

と心の中ではできるだけ普通の人を期待していたがこの期待はあっさり外れることになる。



ガラッ


という音と同時に担任の田中が入ってきた。


「はいはい、席について~HR始めるわよ~」


とりあえず葵も陸も自分の席に戻った。


「まずは転校生を紹介しましょう!入っていいわよ~」


転校生はゆっくりと教壇の前に立った。皆から驚きの声が出る。白を強調した制服とよく似合うような白い肌、それと反対にさらさらで見る者を魅力するような腰まで伸びた黒髪の美少女だった、そして‥‥


「‥‥‥!!」


私は驚きに目を見開いていた。その瞳は自分と反対、つまり左が蒼で右が真紅の色をしていたのだ。


黒神昴(くろがみすばる)‥‥よろしく」

そう言うと昴は私の方を見ると、少し驚いた顔をした。


「じゃあ黒神の席は窓際の一番後ろね」


こうして謎の転校生を迎えてのまた新しい生活がはじまった。




休み時間昴は私を除くクラスの皆から質問攻めにあっていた。


「どこから来たの?」

「その目綺麗だね」

「俺と付き合ってくれ!」


おい、最後のやつ私の時も言ってきたでしょ。どんだけ軽い性格してるのよ。

等と思いながらその様子を見ていたが、昴はどこか面倒な表情を浮かべると質問が途切れた時に教室を出ていった。


「あまり他人を寄せつけない感じだね。由宇と似たような目をしてるから由宇なら何か話してくれるんじゃないかな」


いつの間にか隣にいた葵が私に声をかけてきた。


「そうだね‥‥私も声かけてみようかな‥‥何かしらの反応はあるかもしれないし」


こういうタイプの人はそのうち孤独になって虐めの対象になる。誰かが最後まで守らなければならないのだ。




それから一週間が過ぎた。私の予想どうりで私以外は誰も話しかけなくなり、影でこそこそと悪口を言う人が増えた。


「黒神さん、お弁当食べない?」


私はそれでも毎日昴に声をかけ続けていた。


「‥‥私に構わないで」


昴はそう言うと窓の外に視線をそらした。

私は仕方なく自分の席に戻ると葵に声をかけられた。


「まだ心を開いてくれないね」

「うん、どうしたらいいかなぁ」

私は葵を見ながらそう尋ねた。


「う~ん、でも由宇ならうまくいくような気がする」

「え?」


意外な言葉を言われて私は驚いた。


「‥‥だって黒神さん由宇を見る目が他の人とは違うもん」


葵はそう言うと笑顔で「頑張ってね」と言って席に戻っていった。


「他の人とは違う目かぁ‥」


私は昴の方に目を向けると相変わらず外を眺めたままだった。


「よし、頑張りますか!」


と私は小さく呟いた 。





その日の放課後、私は帰りながら明日は昴にどう声をかけようかを悩んでいた。髪型を変えてみるとか良いかも、とたまたま髪を結んでいたゴム紐をはずした時、いつだったか男の子を助けた歩道橋の階段の上に昴と数人の女子を見つけた。私は嫌な予感がした。


「ねぇ黒神さん?あなた最近私達を無視しすぎじゃない?」

「‥‥‥」


やはり昴をよく思っていない女子達だ。明かに敵意をむきだしにしている女子に囲まれている昴は睨むような目で周りを見ている。


「‥‥私に構うな」


昼休みに私に言った言葉と同じだがあきらかに言葉の重みが違った。

周りの女子はその言葉が頭にきたのか激怒したように


「‥‥生意気ね、ちょっと自分の立場をわからせてあげないとね!!」


そう言うと喋ってい女子は昴を階段へと突き飛ばした。


「‥‥‥!!」


私は反射的に走り出すと階段を駆け上がり昴を後ろから抱き抱えた、しかし勢いがついていたため支えきれず、かばうように階段から落ちた。長い白髪が前方にながれて昴の顔にかかる。昴は驚いたようにぽつりと


「‥‥‥お母さん」


消えるほど小さかったが確かにそう聞こえた。私は疑問に思う前に地面に頭を打ちつけ、そのまま意識を失った。意識を失う瞬間昴の泣いている顔が見えた気がした。

白夜「ふいぃ~終わったぁ~お疲れ様~~」

由宇「全く、私は階段から落ちたのよ?そんな気の抜けた感じに言われると頭にくるけど‥」

白夜「まあまあ、いい感じのキャラなんだからさ。そんなこと言わないで、ね?」

由宇「‥‥まあいいけど」

神威「っていうか俺は最近名前が出てきてないぞ。もしかして俺は出番もうないのか?」

白夜「うお!神威!びっくりするじゃないか!‥‥心配しなくても大丈夫だよ♪そのうち出すから」

神威「‥何か納得いかねぇ‥」

白夜「では次回をお楽しみに~」

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