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第4話 長い一日1

こんにちは(゜▽゜)/ついに学校生活がスタート!!新しいキャラクターも出てきてやっとそれらしくなってきた感じですね!!

さて、本文を読んでいただいたらわかるのですが少々改行のミスがあります。気がついた時には手遅れでした(汗)次からは気をつけます!

神威は高校の職員室のソファーに座って考えを巡らせていた。神威は今女子の制服を着ている。薄い水色のラインが涼しさを際立たせるセーラー服である。髪は妹の由香のお気に入りのポニーテールである。

「‥‥はぁ」

神威は今日何度目なのかわからないため息をついた。

『あら、まだ慣れないのかしら?』

神子みこがまるで慰めるように話しかけた。

「‥‥だって‥」

無理もない。いくら意識も女性らしくなったとはいえ元は男子なのだ。女子の制服を着るのにも多少なりとも抵抗があった。

「‥‥私これから大丈夫なのかな」

何か嫌な予感がするのを神威は無理矢理追い出すように頭をふるふると左右に振った。

由宇ゆうさん 行きますよ~」

と担任の田中由美たなかゆみが声をかけてきた。

「‥はい」

神威は学校では天野由宇あまのゆうという名前で、神威の親戚ということで過ごすことになった。両親は仕事で海外に行くことになり神威は手伝いとして一緒について行くことになった。その間妹と一緒に由宇が残ることになった。という設定である。

(うっかり眠らないように注意しなきゃ‥)

由宇は現在神子からもらった力(神力というらしい)を使って耳と尻尾を隠している。この力は眠ったり気絶したりすると効果が切れてしまうのだ。廊下を歩きながらこれからの生活にどこか不安になる由宇であった。






神威がいつものように登校してこないことを不安に思う二人がいた。一人は女子で名前は空野葵そらのあおい高校入学後からずっと神威と同じクラスで仲がよかった。もうひとりは山田陸やまだりく神威と帰る方向が同じだったため話しかけてみたのがきっかけで仲よくなったのだ。

「ねえ、陸。神威最近どうしたのかな‥もう二日も学校来てないよ?」

葵は陸に不安そうな顔を向けた。

「ああ、そうだな。何かあったのかもな‥‥今日の放課後様子を見にいってみるよ」

「あ、じゃあ私も行く!!」

二人で放課後の予定を組んでいると担任の田中が入って来た。

「はーい、席について!!HRはじめるわよ~」





由宇(神威)は教室の外で耳をすませていた。

「皆さんにお知らせがあります。天野神威君が先週限りで転校することになりました」

教室の中から、

「ええ~~!?」

という声が聞こえてきた。葵と陸の驚く顔がドアの隙間から見えて、申し訳ないような気がした。

先生が由宇が話しておいた内容を皆に伝えると、ついにその時がきた。

「はい、では今の話しからもわかるように今日は転校生が来ています。さあ、入って」

由宇は覚悟を決めてドアを開けた。顔を伏せて皆の前に立つ。

「うわぁ、スゲー」

「綺麗な髪~」

「あれは染めてるのかなぁ」

という声の中、由宇はゆっくりと顔を上げ、真紅と蒼い瞳で皆を見ると、口を開いて透き通るような声で話す。

「天野由宇です。皆さん、これからよろしくお願いします」




その日の昼休み、由宇は教室で弁当を広げていた。「ねぇ、由宇さん?ちょっといいかしら?」顔を上げると葵と陸が立っていた。

(葵、それに陸。たぶん神威のことについてよね‥)

「はい、何でしょう?‥えっと、葵さんと陸君ですよね?」

あくまで知り合い程度の態度をとる。

「ええ、よくわかったわね?」

「ええ、神威から話は聞いていましたから」

由宇は二人に嘘をついていることに罪悪感を感じながらもそれを我慢した。「そう、ねぇ神威は何で私達には何の連絡もしてくれなかったのかなぁ‥」

葵は俯いたまま呟くように言った。

「‥‥‥‥」

由宇は何もかける言葉が思い浮かばなかった。ただ何故か葵の頭を撫でた。

「‥‥‥なんでかな、由宇さんに撫でてもらうと落ち着く」

「‥由宇でいいよ」

「‥‥うん、ありがとう由宇」

葵は落ち着いたようで自分の席に戻って行った。

「‥すまないな」

「‥‥え?」

突然陸が話しかけてきたので驚いた。

「あいつなりに気持ちを整理しようとしてるんだろうがな。いきなり三年間仲良くしてたやつがいなくなったんだ。ショックが大きかったんだろう」

「‥‥あなたも寂しい?」

由宇は陸を見つめたまま尋ねた。

「‥‥ああ、そうだな、‥だけど」

そう言うと由宇の方を向いて不思議そうにした。

「なんとなくだが‥君は神威と同じ雰囲気がするな」

「‥‥え!?」

突然の言葉に由宇は驚いた。

「最初はその目のせいかと思ったけど‥‥やっぱり親戚だからなのかな、似てるんだよ、葵を慰める時の雰囲気がね」正直焦った。まさかこんな形で自分の事を悟られるなんて。

「私は‥‥何だかそうしなきゃいけないような気がしたの」

「そうだな‥‥なぁ、天野さん‥」

「由宇でいいよ」

私は笑顔で言った。

「そ、そうか‥じゃあ由宇、葵のことは任せていいか?」

少し照れたように陸は目を泳がせた。

「うん、任せて、陸」

私は笑顔でそう言うと席を立った。

う~ん、だんだん神威としての感じが消えてきましたね(汗)由宇として頑張っているためそこはご了承くださいませ!

では次回をお楽しみに~

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