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第10話 覚醒

こんにちは(゜▽゜)/

最近暑くなってきましたね。

それでも頑張って書きます。

私は天野由宇、昴と打ち解けて3日がたち、今日は土曜日ということで私は家でゆっくりと自由な時間を満喫していた。


『明日の天気もいいみたいね』


床に広がっている新聞の天気欄を見ながら神子が言った。

新聞を読む猫、普通にはありえない光景だろう。でもそれがまた可愛く見えるけど‥‥


『明日は満月ね』


神子はそう呟いた。満月を見るのは嫌いじゃない。むしろ綺麗でいつまでも見ていたくなるのよね‥


「綺麗な満月みれるかなぁ」


その言葉に神子は少し複雑な表情をしていた。何かあったのかな?





それからは家の掃除や宿題を済ませるだけで一日が過ぎた。夕飯と風呂を済ませて部屋に戻ると神子が出てきて私と向かい合う形で座った。


『ちょっと話があるの。座って』


何だろう、改まって‥‥‥私は不思議に思いながらもその場に座った。


『明日が満月なのは朝言ったけど‥‥実は明日は私の成人の儀式があるのよ』


「成人の儀式?」


私は疑問と同時に神子はまだ成人じゃなかったんだ‥と少し驚いていた。失礼かな‥‥?


『そう、私は大丈夫だけどあなたに何か起こるかもしれないから心配で‥‥』


珍しく考えるように俯いた神子を見ていると何だか私の方が悪い気がして慌てて私は口を開いた。


「私は大丈夫だよ!そんなに心配しないでも」


『由宇‥ありがとう』


はっきりいってこの時は深く考えてなかったけど次の日、私はとんでもない体験をすることに‥‥



次の日、私は朝から体調を崩していた。由香に理由を話すと「できるだけサポートするから」と笑顔で言ってくれたのが嬉しかった。

その後昴にも来てもらい事情を話すと


『あら!お姉ちゃん今日が成人の儀式なんだね!楽しみだなぁ』


(ゆえ)が言った。


「ねぇ月?成人の儀式をすると何か変わるの?」


私は1番聞きたかったことを聞いてみた。


『ええ!凄いわよ!たぶんお姉ちゃんは今の姿より3倍は綺麗になるわよ~』


と満面の笑みで言った。3倍綺麗というのがよくわからないけど‥‥


夕方まではそこまでなかった体の異変も次第に酷くなり始めて私は歩くことさえままならなくなっていた。


「‥‥凄いふらふらする」


昴や由香に手伝ってもらい何とかなっているが正直かなり辛い。さっきから頭痛もする。


『‥そろそろね』


そう言うと神子が出てきた。神子の体は金色に光っていた。その神秘的な姿から改めて本当に神様なんだなと感じた。その時‥


「‥‥‥痛!?」


急に頭痛が酷くなり私はその場にうずくまった。


「大丈夫か?」


昴がしゃがんで私の肩に手を置いた。

私は返事をしたかったかけどそれどころじゃなかった。

やがて神子の体が白い光に包まれた。私は眩しさに目を閉じる。しばらくそのままだったがやがて光が消えたのを感じると私は目を開けた。


「‥‥‥!」


私は驚いた。そこにいたのはさっきとはまるで別人のような姿になった神子だった。体は一回り大きくなり目の色はそのままだがまるで宝石のように輝いていた。毛並みは更によくなり尻尾はふわふわになっていた。耳には綺麗な緑色の耳飾りが付いていて大人になったイメージと神様らしい雰囲気ををもたせる。


『‥終わったわ』


声は以前よりも透き通るような感じだった。


『わぁ‥お姉ちゃん綺麗になったね』


月がそう言うと神子は照れたように笑った。


『ふふ、ありがとう月。あなたもあと2、3年すれば成人の儀式だからすぐに綺麗になれるわよ』


私はその光景を微笑みながら見ているといつの間にか体中の不調が消えていた。


「あれ?痛みが消えた」


私はそう言うと立ち上がった。


「ああ、よかった。このまま頭痛が続いたらどうしようかと‥‥‥あれ?」


その情けないような声を出した瞬間、私は前に倒れながら意識を失った。




次の日の朝、目を開けるとそこはいつもの自分の部屋だった。


「あれ?私どうなったの?」


不意にそう呟いて体を起こすと


『神子?起きてる?』


と頭の中で呼びかけた。


『あら、起きたのね』


そう言って神子は姿を現した。その姿は気を失う前に見た成人の姿になっていた。


「ふふ、綺麗になったね神子♪」


私はわざと大袈裟に言った。


『ありがとう。あなたも綺麗になったわね』


‥‥え?今何と言ったの?“あなた”も ?

神子は前足で鏡を指した。私はまだ疑問に思いながら鏡の前に立つとそのまま固まった。


「‥‥‥‥‥え?」


鏡の中にいるのは確かに自分だったけど‥‥まず身長が伸びている。おそらく10cm位伸びたようだ。そして顔つきが大人びた雰囲気になっていた。瞳の色は神子と同じように輝きを増しており尻尾はふわふわに、耳には緑色の耳飾りがついていた。


「え?ま、まさか‥‥」


私はゆっくりと神子へと振り返る。


『ええ、私のせいね‥‥あなたの姿は私の姿を反映してるから』


「‥‥ちなみに昴と由香は?」


この姿を見られたならかなり恥ずかしいんだけど‥‥


『あの二人ならあなたをベットに運んだ後すぐに部屋から出たからみられてないわよ?』


「‥そう、でもそれはそれで後で質問にあいそうね‥」


神子はそんな私を見て笑うと私の前に何かを置いた。それは緑色の綺麗な玉の装飾のついた髪飾りだった。


『それを髪に付けておいてね』


「へぇ~、綺麗ね。でも何で?」


『成人になったおかげで“神力”も強くなったから今までどうりに使ったら力が強すぎて逆に危ないのよ。だから制限をつけるの。それが今渡した髪飾りよ』


何だか自分がどんどん人間から掛け離れていくような気がしてきたけど‥


「わかった。気をつけるわね」


ふと時計をみるとそろそろ学校の時間だった。さて、何も起こらなければいいけど‥‥心配だなぁ。

ふう、最近暑いので疲れが溜まりやすいです。体調を崩さないように気をつけます。

では次回をお楽しみに~

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