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第9話 黒い神‥

こんにちは(゜▽゜)/

新キャラのプロフィールです!



黒神昴(くろがみすばる)

5月25日生まれ

年齢 18歳

身長 155cm

趣味 歌を歌うこと

特技 気配を消すこと

腰まである綺麗な黒神が特徴。目は由宇と反対で左が蒼で右が真紅。

あまり人と仲良くしようとしないが実は淋しがり屋。


では本文をどうぞ!

「‥‥んっ‥‥あれ?‥ここは?」


私はどうやら気を失っていたらしい。辺りを見渡すと、そこは必要最低限の物しか置いていない ようなキレイに片付いた部屋だった。


『神子、私どれぐらい寝てた?』


私は神子に今までの経緯を聞いた。


『三時間くらいかしら。ちなみにここは黒神昴の住んでいる部屋よ』


私は昴を助けようとしたことを思い出して慌ててベットから飛び出した。


「そうだった‥‥黒神さんは無事だったの?」


そう神子に尋ねた時、ドアが開き昴が入ってきた。


「‥‥起きたのね」


そう言うと私の前に立ってじっと見つめてきた。これほどの美少女に見られると何だか照れてしまう。


「‥‥あの-」

「なぜ私を助けたの?」


私の言葉を遮るように昴は質問してきた。


「‥え?」


私は一瞬面食らったように間抜けな返事をしてしまった。


「あれくらい自分でどうにかできた。なのにどうして私を助けようとしたの?」


昴は少し威嚇するような目で私を見ながら言った。


「う~ん、何でって言われてもねぇ‥‥私はただ危ないと思ったからそうしただけだし‥‥」


私は素直にそう言った。危ないと思ったから助けようとした。別に悪いことはしていないが‥‥


「‥‥ただそれだけか?」


昴は呆れたような顔をしていた。


「うん、それだけ」

私は自然に笑顔になった。昴は私の顔を 少しじっと見つめると顔を綻ばせて


「‥‥全く、お人よしにもほどがあるな。でも私はおかげで助かった。ありがとう」


私は昴がお礼を言ったことに少し驚いたが、だいぶ心を開いてくれたことの方が嬉しかった。


「ねぇ、黒神さん」


「昴でいいぞ」


「じゃあ昴、階段から落ちる時に「お母さん」って言ってたけど‥?」


昴は少し俯くと、


「私の母親は階段から落ちた私を庇って死んだんだ。‥‥ちょうどお前が私を助けたみたいにしてな」


「そうだったの‥ごめんね」


私は慌てて謝った。


「いいんだ、それにお前は‥‥由宇は母に雰囲気が似ている。‥何だか落ち着くんだ」


私は名前を呼ばれたことに気が付いた。これはお互いに仲良くしようということにとらえていいのだろう。葵が言っていた他の人と違う目で見られていたのは私が母親に似ていたからだったのか。


「よろしくね、昴」


昴は少し頬を赤くしながら小さく


「‥‥ああ」


と言った。


『はいはい!仲良くなったところで話題を変えてもいいかしら?』


いきなり元気のいい声と同時に昴の体から黒い猫が飛び出してきた。


「やっぱり、昴も神様と契約してたんだね」


私は薄々わかっていたので得に驚かなかった。


『始めまして!私は ゆえっていうの!よろしくね!』


そう言うと月はその場でくるりと一回転した。かなり元気者なようだ。見た目は黒猫だが瞳は真紅と蒼、そして尻尾がとてもふさふさしていて思わず触りたくなる


「月さんね。よろしく。私は天野由宇よ。本当の名前は天野神威っていうんだけどね」


私が自己紹介をすると神子が私の中から出てきた。


『月、久しぶりね』


神子はそう言うと月の正面に座った。


『姉さん!久しぶり!』


「姉さん!?」


私は思わず声を出して驚いた。


『ええ、私達姉妹なのよ』


神子はふふっと笑うと昴を見た。


『ちゃんと昴さんにお礼を言いなさいよ?倒れたあなたの正体がばれないように“神力”であなたの耳と尻尾を隠してくれたんだから』

私はハッとして昴を見ると、


「ありがとう、昴」


と笑顔で言った。しかし、昴は顔を真っ赤にして俯いている


「‥‥?昴?」


私が不思議に思っていると昴はようやく口を開いた。


「‥‥ゆ、由宇、本名が“神威”ってことは‥‥」


昴おそるおそる私を見た。


「あ、そうか。私は今女だけど元々男なんだ。秘密にしててね」


私はそう言うと笑顔を昴に向けた。昴はさらに顔を真っ赤にして


「わ、私は男に抱きしめられたのか‥」


そう言ってオロオロしだした。その姿は普段の様子とのギャップから見ていて可愛らしかった。


『まあまあ!今は女なんだからいいじゃない!』


月がそう言うと


「よ、よくない!!」


と昴はさらに混乱したように目をキョロキョロと動かした。耳や尻尾が出てしまっているので本当にまいっているようだ。

その後、昴が落ち着いてから話を再開させた。


「さっきは取り乱してすまない」


といつものクールな昴に戻ると私を見てから何か考えたようなそぶりをみせると


「私達はまるで鏡だな」


と言った。私は昴と近くにあった鏡で自分を見た。


「本当だ‥‥何だか“光”と“影”みたいだね」


と私は言った。


「光と影は隣り合わせだ。光のない所には影はできない」


そう言うと昴は私を見た。


「これからよろしく」


そう言うと昴は手を出してきた。私は笑顔でその手を強く握り返した。

この日、私にとって掛け替えのない親友が一人増えた。

白夜「はいっお疲れ様~」

月「やっとでられたわ~!!皆これからよろしくね!!」

白夜「月の名前は月と書いて“ゆえ”と読みます。これは中国での読み方らしいのですが人から聞いただけなので正直不安ですが名前じたいは気に入っています♪」

月「姉さんともどもこれからよろしくね♪」

白夜「では、次回をお楽しみに~」

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