私だって覚悟はしてる。だけど…
…お腹すいた〜。今日そういやなんも食ってないや。いや…お腹すいてるのはいつも通りかもしれない。でも…普段より運動量多いから…ね?うん。そう言うこと。なんか食べたい。
「…と言うことでこの町のスーパーに来たんだけど…うっかり凍らせちゃったから入れない。入れるけど今の私には溶かすことしかできないから中身が取り出せない。…後先考えずに適当に雪降らしちゃった。」
「…仕方ない。雪が降ってる間に隣町まで行って、なんか食べよ。あと、ついでにそこで今日は寝るわ。疲れた。もう無理。」
…そういえば私お姉ちゃんの銃持ってた。氷の弾を作って撃つことはできるかも。…じゃあ凍らせずに撃ち殺すことで解決かな。いけるでしょ。
「…あんま近づきたくない。とりあえず壁で囲っといて…壁の外からそれっぽいのを探す感じで…
…」
「見つかんない。もういいや。一応もう少し探すルートもあるけど…時間の無駄だね。うん。れっつごー。」
…とりあえず目に見えた建物はどんどん凍らせておいて…飲食ができそうなところだけ残す…お…?あれ…だね。あそこでなんか食べれそう。…やっと。飲食店は閉じちゃってるから。…本当に田舎だね?ここら辺。
「おっけ。ここを中心に町を凍らせて…よし。もう軍隊とか動員されてるっぽいし、しっかり警戒しとこ。」
「…誰もいないよね?うん。そんじゃ、適当になんか食べてこ。なににしよっかな。」
…なににしよっかな!?難しいね?もっと計画立てればよかった。とりあえずなんか飲みながら考えよ。
「…やっぱりあっさりとした食事をね?と。お水とサンドイッチ。美味しそう。お腹すいてきた。の前に、まずは手を洗おうね。病気になったら面倒なことになるから。」
…ん?あ、水凍っちゃう。どうしよ。ここ最近ずっと凍らせてたから手に残ってるかも。…あ、治った。
「外出るのも怖いし、中で食べよ。いただきます。」
「…うん。やっぱこんくらいの味付けだね。久しぶりに軽い食事。おいしい。…もうちょい持ってっていいよね?携帯用のバックとか…あ、パーカーに入れればいいじゃん。」
「お水は持ち歩けばいっか。…うん。ちょうどいいサイズ。これで3日は凌げるね。」
「…昨日までの私が見たらどう思うんだろうね?私は今すごい感動してる。私はもう罪のない動物の命を奪わなくていいんだって。…なんだか…泣きそう…いつもの食事よりおいしい…気分だけかもしれないけど…それでもいい…それが大事…今の私には…それが……
「ごちそうさまでした。おいしかったよ。記念に残しといてあげる。私がこの星を支配できたら、きっと大事にしてあげるよ。きっとね。」
…さて、寝る場所がない。どうしよっかな…後先考えずに適当に凍らせたらこうなるってわかってたでしょ。なんで私また適当に凍らせちゃったの…
…
「ただいま。残しといてよかった。今日はここで寝る。でもこのまま寝ると寝込みを襲われるとか怖いから対策しとこ。まず隣町を適当に凍らせて…ついでにもう一個隣も…うん。やっぱ遠距離だわ。冷凍弾とか適当な名前付けして申し訳ない。これで私は遠くにいるっぽく見えるでしょ。大丈夫、しっかり監視カメラは凍らせといた。…よね?うん。おっけ。今日はここで寝ます。おやすみ。」
…寝れない…なんか怖い。一応周りは凍らせとこっか。…大丈夫。壁も建てた。空は凍らせてる。それに…まだ雪降ってるから。うん。大丈夫。大丈夫。だよね?やだよ。あんなやっといて1日で死にたくない。私はまだ仕事があるの。いつ終わるかわかんない仕事が。…だからまだ死ねない。やることはやる。やることやった後ならいつ死んだって構わないから…私はそんくらいの覚悟はしてる…今日死ぬ可能性があることだって理解してる…でも…それは考えうる限り最悪のルートだよ…絶対やだ…まだ生きたい…
…落ち着いて寝ることが大事。落ち着いて。落ち着いて。そう。落ち着いて。落ち着いて…
…
【一日目の成果】
宣戦布告に成功
食料を確保
面積8000平方キロメートル分くらいを凍らせた
能力のさらなる開花『氷結、猛吹雪』
…こうやって結果で見ると私結構一日目は頑張ったんじゃない?この調子で私がこの国を凍らせてれば、流石に人類もそのうち頭を下げるでしょ。まだまだやり方はいろいろある。明日はもっと人類を絶望に追い込んでいきたいね。