新世界の幕開け。旧世界の終わり。…最高の響きじゃない?
「…出れた?」
「…走って逃げよう。なるべく遠くへ。」
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「…あーあ。もうこの辺まで来ると街はボロボロだね。」
『…レーダー的にはもうかなりこっちに近づいてきてる。早めに対処しないと。』
「今日食べるものにすら困ってきた。今日は前とってきてずっとポケットに入れてたこれを食べる。」
「…開かない。」
「……いけた。」
「早く食べよ。いただきます。」
…箸ない。適当に作ろ。…よし。
「うん。おいしい。とりあえずおいしいことが大事。」
「…さて。どんどん首都の方に近づいていこう。」
『…65536』
『…え?』
『66536』
『…いいんだな?』
『いいよ。』
『もう邪魔者はいないんだ。自分たちが好きにやっても構わないでしょ?』
『…わかった。』
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「今日はとりあえず寝るところを見つけたら終わりにしよ。」
「…そんなのあるのかな…」
「…ない。」
「…どうしよ。」
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『どうする?いつでもいいぞ。』
『こっちは駄目なんだよね。まだ準備終わってないから。あと3日くらい待ってもらっていい?』
『…じゃあ時間稼ぎくらいはしといてやるよ。』
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「…よし。」
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《…時間稼ぎ?それが俺たちの任務ってか?舐められてんなあ!俺たちが殺して終わらせてやるよ。》
《行くぞ!》
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「…やることないよお。」
「…お。」
「あれ…だね。」
「ちょっと驚かせてあげる。」
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《…なんだこれ…霧のようなのが出てて前が見えねえ…》
《…お、晴れてきた…ん?》
「…」
《…あれ…気づいてないんじゃね?》
《…よし。……………今だ!》
「馬鹿だね。」
《…バレてたのか…》
「とりあえず壁を立てて…と。」
「さて。君たちのことを待ってたんだよ。」
《…は?》
「君たちには新たな歴史の始まりを見届けてもらう。あ、別に生き証人って意味じゃないから。期待しないでね。」
「…さあ。過去の遺物を塗りつぶして行こうか。」
「…目覚めろ。氷に包まれた帝国よ。高らかに宣言しろ!旧世界の終わりを!新世界の始まりを!!雄大に聳え立ち、革命の象徴となり、永遠に新たな時代で覇者となれ!!!」
『氷結、新帝国!』
…ゴゴゴゴゴゴゴ
「…最後の景色はどうだった?氷の花が咲き誇り、冷たい風が吹き荒れる庭園と、奥に勇ましく待つ氷城の姿。…ここら辺一帯をこの大帝国に染め上げたの。私が描く新世界への第一歩としてね。」
「君たちも地獄から見守っててね。私の帝国が世界を支配して、新たな世界を作る姿を。君たちが最後に見た景色とは比べ物にならない、壮大で華やかな景色を。」
よいこのためのくいず
66536→2の〜乗
4→5 その数は?
(50)
…ここから先は破れていて読めないようだ。
今回は暗号メイン回なので文章は少なめです。活動報告、挿絵、イラストなど全てを使って解き明かしてくれよな!
ちなみに奥義はしっかりポーズまで考えてます。
今回は
①右手を上に突き上げ、人差し指を立てる。
②詠唱中に右手を徐々に下ろし、前を突き刺す。
③詠唱終了と同時に高く飛び上がり、空中で両手を空に広げる。
④新帝国を宣言した後に地面に着地、同時に手で勢いよく地面を叩く。
です。