6、 創世竜と世界
あっ、有ったあの本だね。この世界の事が書いてある本と魔法について書かれた本、どんな事が書いてあるのかとても楽しみ――
手に取ったのは、分厚く立派な表紙の赤色の本さっそく、読んでみよう……
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[ アルシュセレスト創世記 ]
世界を創世した四体の竜が居ました。
星霜竜 宵月竜 黎明竜 蒼天竜それぞれは、星を 月を 日を 天を司り、この世界を創世しました。
世界が創世されたら、次なる竜達が、生まれました
灼竜 凍竜 嵐竜 磐竜 海竜と生まれたこの五体は、後に、竜王と呼ばれる様になりました。
その他この世界に、数多の生命が宿り始めました。
これが、世界の始まり――
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なるほど、竜は、此処書いてある以外もいるのかなぁ〜 姿は、どんな竜だろう? やっぱり、西洋のドラゴン それとも、東洋の龍神みたいなの?
そもそも、あのおにいさん達は、人の姿をしてたから、竜そのものの姿はしてないのかな……
竜の事は少し分かったし、次の本を読もうと――
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[ 世界に在る大陸と国 ]
世界には、三つの大きな浮遊大陸に、碧く広い大海原に、五つの大陸があります。
三つの浮遊大陸から成る、強大な浮遊帝国
[ ヒンメルス・メーア ]
西の大陸にある、大きな王国
[ リュール・セレスト ]
南の大陸にある、二つ国家
一つは、[ アマネセール王国 ]
もう一つは、[ ステラ・マリーナ共和国 ]
北の大陸にある、二つの国家
一つは、[ ルミケイユ聖国 ]
二つめ、[ ミドナッツソル公国 ]
東の大陸にある小さな国
[ 常若 ]
そして、最後の大陸は遠い昔から、決して足を踏み入れては、いけないと言われる。
[ 禁足地 ]
上記の七つの国が、この世界には、存在します。
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この世界には、七つ国があるんだね。わたしが今居るこの国は、結構大きかったんだ。
この世界の海もいつか、見てみたいなぁ――
そう言えば、あの辺の棚に魔物図鑑が、置いてあったね。 ちょっと、読んでみよう………
へぇ〜 ゲームみたいに “ スライム“ が居るだぁ〜 少し可愛い系の見た目で、良かった。グロテスクな見た目だと、キモいし嫌だもんね。
その他にも、ゲームやラノベ小説に、出てくる様な魔物が、載っていました。
最後に、魔法について詳しく記述されてる本を、じっくりと読み始めました。
まずは、基本中の基本 “ 生活魔法“ について、院長さんに教わっているけど、もう少し勉強しようと思うの…… えーと、飲み水を出す魔法は “ ヴァッサー “ 火を点ける魔法 “ イグニート“ 汚れを落とす “ クリーン“ 乾燥の魔法 “ ドライ“ 灯りの魔法 “ ルーメ“ の五つの魔法が “生活魔法“ になる。
この世界、 “ クリーン“ があるせいなのか―― お風呂やシャワーなどが、余り無いように見える―― 養護院でも、それらしいのは無かった―― 魔法が有るから問題無いのだろうけど、やっぱりお風呂には入りたいです。
何処かに、温泉なんか無いのかなぁ〜 この世界に来て、半年経つからお風呂が恋しいよ〜
気を取り直して、今度は、初級魔法について調べるよ〜 わたしの適性属性は、水と氷あとは、風に雷の四属性
最初に、調べるのは水属性の魔法―― 風はイメージしづらいし、雷はね…… わたし雷鳴とか苦手で、一番イメージし易そうな、水を調べるの……
えーと、簡単なのだと……
泡を創り出す魔法〈 ザイフェンブラーゼ 〉……
これって、もしかしてシャボン玉?? それなら、練習するのに危なく無いかなぁ…… 後簡単そうなのは、 水の球を創り出す魔法〈 アクアボール 〉
うーん……イメージすれば上手く出来るかなぁ?
風属性魔法は、眼に見えないので、何か練習する方法を考えないと……… あっ、コレなら出来そう…… そよ風を吹かさる魔法〈 ブリーズ 〉このぐらいなら、失敗しても危なくないかなぁ〜??
氷と雷は、初級魔法を使い慣れないと、とても危なそうだから、大分先の事になるかな……
薬草採取に行く林で、生活魔法と一緒に練習しよう。お外なら、失敗して何か壊すこともないし……
魔法に関する本や、興味が湧いた物語に図鑑などを、時間の許す限り読み漁った頃――
「 マリン迎えに来ましたよー。私の用事が長引いて、ごめんなさいね。さぁ〜、暗くならない内に帰りましょうか?」
院長さんの用事が終わったみたいで、迎えに来た。 もうーそんなに時間が経ったのー??
「 はいっ、今、本を元の場所に戻してきますね。読むのに夢中で、時間を忘れてました。」
本を元の本棚に戻し、院長さんと養護院まで、ゆっくりと話しながら帰りました。
明日は、薬草採取頑張るよ! あっ 魔法の練習もしなくちゃね ♪