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2、曇夜の中で 〜 幼い少女 side 〜

 その日も、いつもと同じ日常が続くと思っていた。朝起きて、ご飯を食べて学校へ行く。お家に帰って来たら、宿題をやりご飯を食べて、お風呂に入り明日の準備しておやすみする。

 そんな、変わらない日常的が……あの時までは――


「 ママとパパは、仕事が忙しくて、帰りが遅くなるから、先に夜ご飯を食べて家で、お留守番よろしくね。」


「 戸締まりは、しっかりするんだぞ。」


「 は〜い、だいじょうぶ、わかってるよ。がっこうに、いってくるね〜 」


 学校から、帰って玄関のドア開け家の中に入る。


「 ただいま〜 」


 パパもママまだ帰って居ない、家の中で私一人

度々あるから、もう慣れっこ! 一人でも、だいじょうぶ♪

 ご飯を食べて〜後片付けもちゃんとできるよ。

宿題をやって…… っと終わり〜 明日の学校の準備して、あとはお風呂に入らなきゃ……


「 ふんふん〜 」


 さっぱりした〜寝るまで時間あるけど、何しようか? ゲームでもしようかなあ? もう少しで、LVも上がるから[ 進化 ]できるし……


 お風呂上がりの牛乳も飲み終わり、階段を登って2階にある自分の、お部屋のドアを開けて……


「 ふぇっ、おへやじゃない? おうちにいたのに、おそとにいる。…… っドアもなくなってる。」


 さっきまで、暖かい家の中だったのに周りは、暗くて何も見えない後ろに、あるはずのドアも無くただ暗闇が広がっている。 足元の感触から、多分草地??――

 灯りになる、懐中電灯なんか持って無いし、どうしよう――


「 あっ、スマホ!! たしかポケットにいれてて、あった〜スマホのライトで、てらして―― 」 

 ライトで、照らした先は鬱蒼と、木々が生い茂る森の様で、周りを見ても辺りは、木々と草むらしか無くシーンと静まり返り、不安が押し寄せて来る。

 もう一度、後ろを振り返り、ドアの有無を確認するも、やはりただ暗闇と木々が、続くだけで何も無い。


 此処、どこだろう? 夢でもみてるのかな――

ほっぺを、手でつねってみた――


「 いーふぁーいー 」


 ちゃんと、痛いから夢じゃない!

このまま此処に、居たほうがいい? それとも、誰か人を探しに、歩いていく?


 近くに、落ちてた枝を拾い、地面に真っ直に立てて、手を離すと―― 枝は、左手の方に倒れた――

取り敢えず今は、枝が倒れた方角へ歩いて行く。


――   ――   ――   ――   ――


 もうずっと、歩き続けてるけど、森から出れていない。 歩き疲れてだんだん、不安になってきたまるで、同じ場所をずっと、ぐるぐるしてること無いよね?

 そんな事を、考え始めたら木が、少しずつ減って疎らになってきた。

 わたしは、たまらず走り出し、駆ける――

 

 目の前に、ある景色見て途方に暮れた――


 其処は、森の出口ではなくソコだけ、ぽっかりと空いた広場ようなだけで、何も無く――

 わたしは、その事に只々泣いた、それはもう沢山泣いて、泣き続け――


 いきなりだったから、かなりビックリした!!


「 君は、俺の話してる言葉が、分かるかな? 」


 恐る恐る振り返り、人が居たことに驚いて、固まってる。 わたしの顔の前で、手を振り問い掛けてきた。


「 えっと、聞こえてる? 言葉分かる? 」


 わたしは、そのおにいさんに、眼を合わせて、少しずつお話ししていく。

 話しながら、我慢できなくなって、またいっぱい、泣いてしまいました。


 おにいさんは、わたしの頭を優しく撫でて、わたしが、落ち着くのを待ってくれました。


 少し、照れくさいです。


「 えっと、ごめんなさい。」


「 どうして君が、謝るんだ? 」


「 だって、おにいさんをこまらせたから―― 」


 わたしが、そう言うとまた、優しく撫でてくれました。


「 困って居たのは、君の方だろう? いつまでも此処にいる訳には、いかないから近くの街まで送ってあげるよ。」


 おにいさんとお話してたら、雲が晴れて月明りが辺りを、照らすと其処彼処で、淡い光が瞬き始め光り輝き月明かりと共に、おにいさんを照らし出した。

 TV番組で見た、 “ アイスブルーダイヤモンド“ の様に、煌めく蒼銀色の髪と、両の眼に宿る翠玉の美しさに、引き込まれそうで――


「 きれい―― 」


「 月星花(げっせいか)―― 月明かりの下でしか、咲くことがない珍しい花だよ。」


「 えっ、あのっ、ちが、いえ、っと 」


 まさか、おにいさんに見惚れてボーとしてたなんて、言えなくてワタワタしてると――

 おにいさんが近づいて、ひょっいとわたしを抱き上げ――


 ピャーと心の中で、密かに悲鳴を上げた――


 そのまま森の中を、歩き進める。わたしは、抱えられながら、おにいさんの顔を眺めた。

 先ほどまでは、混乱してて全然気づかなかったけど、スッゴ―クッ―― 綺麗なイケメンさんです。


 暫くそうして移動してると、木々の間から、男の人が出て来た。

 緑髪の細身の青年の様で――


「 陛下、この様な所に何用ですか。執務を放って置いて―― 」


 その青年は、わたしに気づくと――


「 何処から、攫って来たのですか?! 」


「 お前は、俺をなんだと思っているんだ。この子は、世界渡りをした子だ。」


「 ッ!! 」



更新は、一週間ほど、休みます。ごめんなさい。

もう少し、書き溜めたら少しずつ、小出しして行くので

よろしくお願いします。

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