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第1章 EP 3

「エリオット着いたぞ」


「ありがとうございましたマリオさん」


 「おう!またな」


 「はい!」


 そういって別れを告げた後、俺は王都に、マリオさんは来た道を戻って行った。

 それにしてもここが王都か、凄いな。母さんと住んでた村よりも遥かに大きく、周りが高い壁で囲まれていた。真ん中に凄く大きな城もあった。現世でもこんなにでかい城は見たことないな。

 街中は活気付いていて、現世でいう商店街みたいなのが続いていた。

 中には人間じゃないものもいた。

 ん?あの犬耳の獣人首に首輪みたいなのがついている。

 見たところ、その獣人の近くには少し太った男が一人だけ。

 奴隷なんだろうか。少なくとも犯罪者では無さそうだ。


 それにしても冒険者ギルドはどこにあるのだろう。

 近くの店主に聞いてみるか。

 

 「すみません!」


 「おう!らっしゃいらっしゃい!今日は、カブツの実が沢山入ってるよ!」


 カブツの実?聞いたことないな。見た目はりんごに近い感じた。少し興味があるし、一ついただいておくか。


 「じゃあ、それ一つ下さい」


 「おう、まいどあり。5銅貨だ」


 行く前に母さんから10銀貨もらったから1銀貨あげればいいか。


 ちなみにこの世界では、100銅貨で1銀貨 100銀貨で1金貨 100金貨で1白金 という単位らしい。


 「じゃあ1銀貨で!」

 

 「はい、95銅貨のおつりね」


 「そういえば、おじさん。冒険者ギルドの場所ってわかる?」


 「冒険者ギルド?あそこの道を突き当たりまで行って、左に曲がって真っ直ぐ行ったらあるぞ。見たら分かるはずだ。」

 

 「ありがとうおじさん!」


 そういって、カブツの実を食べながらギルドへ向かう。

 見た目はりんごみたいだけど、味はプラムに似てるな。


 そんなこと思いながら歩いていると冒険者ギルドが見える。

 これが冒険者ギルドか。結構でかいな。


 扉を開けて入る


 ふむ。よく異世界物で見かける冒険者ギルドと一緒だな。

 受付はあそこか。

 

 「おーい、赤ちゃんは家にでも帰ってろよー」


 後ろから声がしたので振り返るとでかい男が笑いながらこっちを見ていた。きっと今俺を馬鹿にしたんだろう。こういうのは無視に限る。

 無視をして受付に向かう。


 「用件はなんですか?」


 猫耳の可愛いらしい受付嬢が訪ねる。


 それにしても可愛いな。猫耳をめちゃくちゃにして触りたい。


 「はい。冒険者登録をしにきました。」


 「分かりました。まず簡単な説明をします。冒険者にはランクというものがあり、下から F E D C B Aで最高ランクがSになります。ちなみにSランクはこの世で3人しかおりません。ランクごとに受けれる依頼も変わっていきます。Fランクは単体のゴブリン討伐や雑用、迷子探し、薬草収集などしか受けれません。依頼はあそこの掲示板にランクごとに貼ってあります。下に報酬などが書いてあるので自分で選んで受付に持ってきたら依頼受理となります。その他にも、ギルドでは魔物の買取も行っております。分からないことは何かありますか?」


 「いえ、特にはありません」


 「そうですか。それでは冒険者カードを発行するので名前をこの書類に書いて下さい」


 「分かりました」

 そう言って名前を書く


 「エリオットさんですね。少々お待ちください」

 

 「あ、待ってください」


 「はい、何か?」


 レッドベアもここで買い取ってもらおう。


 「魔物の買取をお願いしたいんですけど」


 そういってアイテムボックスからレッドベアを取り出す。


 「え、アイテムボックス?それにもしかしたらこれレッドベアですか?」


 「はい。そうですよ」


 「嘘だろ、あんなカギが?」「あれ、アイテムボックスだよな?」「Cランク魔物のレッドベアだぜ?あれ。誰かが討伐したものを盗んだのか?」

 など周りから色んな声が聞こえるが勿論無視だ。


 「買取お願いできますか?」


 「あ、そ、そうですね。少々お待ち下さい」


 少し慌てた様子で奥に行った


 「おいガキ。どうせ誰かから盗んだんだろそれ」

 さっきのでかい男が絡んできた


 「いえ、これは正真正銘僕が倒したものですよ」


 「は?嘘つくんじゃねーよ。お前みたいなガキがレッドベアなんて倒せるわけねーだろ」


 「嘘はついてないですよ。まあ信じなくても別にいいですが」


 「だったら俺と勝負しようぜ。もしお前が勝ったら、そのレッドベアと同額お前に払ってやるよ。ただしお前が負けたらそのレッドベアの金は俺のもんだ」


 「え?あいつ確かDランクだろ?」「あーあ、あのガキ可哀想に変なやつに絡まれたな」「でもレッドベア本当に倒したならいくらDランクのカイゼルでも負けるんじゃない?」


 ふーんこの男はカイゼルと言うのか。てかこれ勝ったら2倍になるってことだろ?こんなの受けるに決まってるじゃないか!


 「いいですよ。その決闘受けましょう。場所はどうしますか。」


 「へ、男に二言はねーな?ここのすぐ隣に決闘場があるギルド職員に判定をお願いしよう。ルールは降参したり死んだら負けでどうだ?」


 「それで構いませんよ」


 「おい職員!決闘の準備をしろ。おいガキ。お前は俺についてこい」

 カイゼルの後ろをついていく

 決闘場についた。結構な広さがある。


 「それでは御二方用意は出来ましたか?」

 俺とカイゼルが頷く


 「それでは始め!」


 カイゼルが勢いよく剣を持ちながら突進してくる

 俺はカイゼルに向かって闇の初級魔法シャドウをかけ。カイゼルの視界を完全に塞ぐ。


 「おい、あれ詠唱してたか?」「魔法を使えるだと?」「あれ無詠唱じゃね?しかもや、闇魔法?」

 外野がざわつく

 

 へぇ魔法使いは珍しいのか?しかも闇魔法はほんなに使われないらしい

 負けたら嫌だからな一気に決めさせてもらう。

 カイゼルは視界が見えなくなりキョロキョロして状況が飲み込めていない


 火の中級魔法 フレイムバースト

 

 「うわ、なんだこれ熱い、熱い!! お、俺の負けだ、早く助けてくれーーー!!!!!」


 俺の勝ちらしいので水の初級魔法 ウォーターボールをぶつけて火を消してやった 


 「勝者え、エリオット君!!」


 「すげー!!」「あれ火の中級魔法だよね?」「また無詠唱だったぞ!」「レッドベアが負けるわけだな」

 などと称賛の声がふりそそぐ。


 「ちっ、俺の負けだよ。さっきは疑ってすまなかったな」


 以外に素直だな

 案外根はいいやつなのかもしれないな

 「お待たせしました。銀貨20枚です」

 鑑定が済んだらしい。

 ギルド職員とカイゼルから銀貨を20枚ずつ、合計40枚を受け取りアイテムボックスにしまった。


 「あ、後それとこれ、冒険者カードになります」


 「ありがとうございます」

 お礼の言葉を言い、依頼を見に行く。

 それにしてもレッドベア一体で銀貨20枚か。

 学院での年間費用は金貨90枚。それを4年間だから白金を3枚と金貨40枚か、まだまだ先は長そうだ。

 流石貴族が多く通う学校だな。金額もとてつもなく高い。

 よし、今日は一つ依頼を受けてどこかに泊まるとしよう。


 残金 49銀貨と95銅貨

3話目です!

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