新たな力を求めて
「…はっ?!」
目が覚めるとそこは見知らぬ天井だった。体を起こして見渡してみると看護師のような人たちがバタバタしていて今もなお治療中らしい。
「おお?!目が覚めたかい!あんたが一番傷が深いかと思っていたんだが…まぁいいさ、しばらくゆっくりしな」
白衣を着たスキンヘッドのおじさんからそういわれおとなしく横になるアルト。
(あの後どうなったんだ?ルーゼは?ほかのみんなは?………考えてもしょうがない、寝るか)
不安を抱えながらもアルトは眠りについた。
ーーー
「んぁ?」
アルトは深い眠りから目を覚ました。すでに看護師たちがいる様子はなく。あたりも真っ暗だった。おいてあったスリッパをはき、バルコニーがあることに気づいたのでガチャリとかぎを開けて外に出た。そこからは夜の街が見えてただひたすらに絶景だった。
「あら、眠れないの?」
ふと後ろから声がかかる。振り返ってみるとそこには足に包帯を巻いたクラウディアがいた。
「いや、ふと風にあたりたくなったんでここにいただけだよ」
「そう…ご一緒しても?」
「どうぞ」
二人で夜の街を眺めるその姿は後ろから見たらなかなか絵になるもので、様になるのである。
「で?これからどうするの?」
「新しい力が欲しい…あんな奴にも勝てるように」
「ふぅん…具体的には?」
「マジリアンに向かう」
するとクラウディアは目を丸くして
「あそこに行くの?…まぁ止めはしないけど」
「どうもありがとな…お休み」
アルトは自分のベットに戻り寝息を立て始めた。
その様子をみつめるクラウディアは…優しい目をしていた。




