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台風みてぇなやつ
クラウディアとエルドラドは両者とも動かず、にらみ合いが続いていた。火花バチバチのデットヒート状態。一般人が入り込めば圧で倒れてしまいそうなくらいの雰囲気の中、先に動いたのはエルドラドの方だった。
「ん?…はい、こちらエル…え?帰ってこい?今邪魔が入ってて………はぁ?なるほど、とりあえず帰ればいいのね?はいはい分かりました」
と念話の通信を切るエルドラド。何を思ったのかルーゼとアルトを開放した。
「なっ?!何を?!」
「ごめんねぇ急用が出来ちゃって帰らないといけなくなったんだ、また今度あおうね」
エルドラドは自身の羽をバサッと広げるとあっという間に空の彼方にまで飛んで行ってしまった。
「ふぅぅぅ………とりあえず危機は去った…でいいのかな?」
クラウディアは地面にドサッと座り込む。相当な疲労だったらしくついには大の字で寝っ転がってしまう始末だ。
「あぁ………疲れた」
しばらくするとクラウディアから「すぅ…すぅ…」と寝息が聞こえ始めた。
エルドラドVSクラウディアはクラウディアの勝利である。




