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風を切って、大地蹴って
『サイクロン』
エルドラドがそう唱えると彼女を中心に巨大な竜巻が発生した。その勢いは気を抜けば吹き飛ばされそうで、踏ん張っているのが精いっぱいだ。
(さすがは厄災…使う呪文の桁が違う)
クラウディアは肉弾戦には強いが呪文にめっぽう弱く、魔術師相手が一番つらいのだ。
「まぁ私の十八番の技だし、威力は抑えたけど近づかないほうがいいよ」
『サイクロン』はよく見ると斬撃が走っており、巻き込まれた木が粉みじんになっていた。
(このままでは彼らが連れていかれてしまう…使うしかないか、あの技を)
クラウディアはあの技を使うために準備をする。
右足を後ろに伸ばし、両手を地面につけ左足の膝を地面につける。そう、クラウチングスタートの姿勢だ。その姿勢を10秒キープすると両足が赤色に光始める。
「奥義!フレイムブレード!」
その瞬間、クラウディアの足が炎に包まれた。そして、サイクロンの向かって足を振る。
ギャリギャリととても足がぶつかっている音には思えない。だが、クラウディアは思い切り振りきる。
すると…サイクロンは消え去った。




