その他諸々…7年後に知る
「…へーなるほどねーそんな国があるんだ………おお!この国は獣人がいるのか?!いつか行きたいなぁ」
7歳になった俺はもう家の中を自由に動けるようになり、今は家の近くにある、王国立大図書館にきている。
図書館に行くようになってから色々な事を知れた。
まず、俺が今いるこの国…名前は王都セリアナと言い、王はマルク=セリアナというらしい。ここはどの国からも真ん中の位置にあり、貿易や多くの冒険者が集まるらしい。
東には国としての名前は無いものの人が治めているのは確かである国があるらしい。どうも、情報があまりないっぽい…ふむ、困ったものだ。
西には魔法国家マジリアンがある。ここの王は女性らしく、名前はリリアナ=マジリアンと言うらしい。転生した身としては魔法に興味があるから行ってみたいぜ。
北にあるのは獣人が暮らす国、獣人国家クラウディアという国がある。ここは武力で王を決めるらしく、最新の情報だとリンネ=クラウディアと言うらしい。猫耳っ子に逢いてぇ…。
ここから北東に行くとエルフの里があるらしい。あくまでらしい…なのである。どうも閉鎖的な種族らしく、情報がほぼないらしい。うーむ…気になるなぁ。
と、あれこれ整理したり、考えたりしていると
「アールトー!何処ー?…あっ!ここにいたのかよ…探したんだぞ〜」
この俺を探していた子はフェルト=オーガストで、最近出来た友達である。見た目は茶髪に空色の目で身長は140くらいである。そして、なかなかにかっこいいのである。これで貴族なのだから縁談とかハンパねぇんだろうな。
「はいはい、悪かったな…さて必要な情報も集まったし帰るかー」
ここの図書館はなんと出入り自由なのでお気に入りである。
「あ、そういや明日は入学式じゃなかったっけ?」
フェルトが言う。
「…マジで?すっかり忘れてわ〜ハハッ!」
アルトはふと前世の事を思い出す。
(学校かぁ…あんまり良い思い出が…っ!)
嫌な事を思い出してしまい、頭を振るアルト。
「ん?どうした?」
フェルトが心配しているのを見てアルトは
「大丈夫、なんでもねぇよ…じゃあな!」
と言い家に帰るのであった。
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