情報収集(前半)
(さて、名前も決められた事だし…次にすべき事は…)
アルトは赤ちゃんらしく振る舞いながら考える
(まぁ…情報収集だよなぁ…でも、この体じゃあ無理か)
今のアルトは0歳、とてもじゃないが動けるわけがない
「あぁそうだ、教育は早い方が良いのだろう?では今から教育を始めてはどうだ?」
「そうね…ちょっと早い気もするけど言葉は早く理解してもらいたいものね。ルイゼ、あなたの初仕事よ。アルトに絵本を読んであげなさい。」
そう言いながらレーナはアルトをルイゼに渡した。
「かしこまりました。レーナ様」
アルトの体がルイゼの柔らかい体に沈み込む。
(おぉー!やっべぇ…めちゃくちゃ柔らけぇ…レーナさんの体も良かったが、ルイゼさんの体も…これは赤ちゃん限定だな…)
内心とても興奮するアルトであったが、赤ちゃんのため、勃つものも勃たないのである。
「では、失礼します」
ルイゼは礼をし、部屋を出た。
そして、長い廊下を歩いていき、とある部屋に入った。
(ここが俺の部屋…かな?)
そう思っていると
「…ここなら、誰も来ない…かな?」
と、ルイゼが言った途端
「あぁぁぁー可愛い〜この子が私の初担当の子〜すごく可愛い〜」
ルイゼは先程までのピシッとした表情から恋する女の子のような顔になり、アルトにほっぺをすりすりしてきた。
(ふぉぉー!女の子独特の香りがヤベー!そして柔らけぇー!…あぁ、たまらん!)
アルトも元の世界ではがっつり高校生、女の子には耐性がないのである。
「では、アルト様〜まずは絵本を読み聞かせて差し上げますね〜」
ルイゼがデレデレの顔で言う。
(おっと、こっちが本命だった…しっかり聞いておかないと…)
アルトが気を引き締めるとルイゼの読み聞かせが始まった。
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