偽りの実力者 決着
〜〜〜フェルト〜〜〜
俺はフェルト=オーガスト。親父が騎士団に勤めていたこともあって俺も騎士団に入ることになっている。そのことに関しては俺は嫌だと思わない、むしろ嬉しく思う。…だけど、アルトたちとパーティを組めなかったのがちょっと残念だなぁと思った。そんな俺は今…
「ふっ!…ふっ!」
剣の素振りをしていた。
今は夜になって、みんなが寝静まった頃だ。何故こんな時間にやっているかというと、今日の稽古が軽めで動き足りないと思ったからだ。
「…よし、今日はこれくらいにして明日に備えるか」
そう言ってかいた汗をタオルで拭き、家に戻ろうとした瞬間
「…なんか嫌な予感がする」
突然、魔の森からすごく嫌な感じがした…これは俺が幼い頃から身につけている技術だ。
「…予定変更だな」
すぐさま愛用の剣と盾を持って、魔の森へ走った。
〜〜〜アルト〜〜〜
「どういう経緯かはわからねぇがとにかくありがとう!」
フェルトに感謝をして、すぐさま体制を立て直し次のことを考え始めるアルト。
「ゴミガフエトコロデタイシテカワラヌワ!」
そう言って暴れるハロルドだが、フェルトによって全ての攻撃を防がれている。それもそのはず、フェルトの所属する騎士団は守りに重きを置いている為、守るということに関してはトップクラスだ。
そして予想外の出来事は起き続ける
「アルト!待たせたわね!」
「ルーゼ!間に合ったか!」
ルーゼも合流することができた。これによって戦力を大幅に強化することが出来てハロルドに対し大きなアドバンテージを得た。この状況でアルトが出した結論は一つ…
「全員!総攻撃だ!」
数の差によるタコ殴りである。こうなった今、小細工も作戦も関係ない。全力で叩き潰すのみだ。そして、総攻撃を仕掛けようとした瞬間
「グゥゥ?!クソッ!」
胸を押さえて膝をついたハロルド。この隙を逃さぬアルトたちではない。
「そうか!薬の効果切れか!やるなら今だ!」
アルトたちに四方八方から攻撃されるハロルド。抵抗はするものの薬の効果が薄くなり始めており、すでに先ほどのパワーは出せない様子だ。その証拠に少しづつだが人間に近づいていっているように見える。
「んががああああぁァァァァァ!」
ハロルドが最後の叫びかの如く叫び、アルトに長い爪を振るう。…が、前のような威力は無く直ぐ様避けられる。そして
「これがお前が苦しめてきた人たちの…思いだ!」
ハロルドの心臓へと剣が突き立てられ…彼は地面へと力なく倒れ、起き上がらなかった。
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