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偽りの実力者 その2
ハロオルドから時間制限のことを聞いたアルトはすぐさま作戦を立てようと必死に思考を巡らせる。少女の状態、ハロルドのドーピング制限時間、自分の残り体力など諸々含め、考えた末に出した結果は…
「くそっ!ルーゼがいたらトントンだったろうに…」
体力面に自信のあるルーゼが正面で撃ち合ってもらわないと、アルトはハロルドに対抗できないのだ。正直、猫耳少女だけでは火力不足なのが現実である。
「大丈夫?まだいける?」
猫耳少女が木の枝の上からアルトに聞いてくる。
「大丈夫だ、問題ない…そっちは?」
「ん、全然」
その言葉を聞いて、アルトは気を引き締める。すると
「ふむ、まだまだいけそうだな…では、次のステージに行こうか」
ハロルドは剣を突然放り出し、上着を脱ぎ始めた。何をするかと思えばハロルドの体に異変が起き始める。
筋肉は肥大化し、皮膚はどす黒い色に変色してもはや人間の形をしていなかった。
「やっぱりボスは第二形態あるよなぁ」
アルトの目の前にいるのは
「サァ!ココカラガホンモノノコロシアイダ!」
ハロルドだったものが目の前に立ちはだかった。
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