研究者?
今、俺の目の前に非常にスプラッタな光景が繰り広げられている。
「素晴らしい!君のような逸材は初めて見たよ!是非とも私の研究に協力していただきたい!」
血まみれの男…ハロルドは狂気的な笑みを浮かべながら猫耳少女に話しかける。それに対し少女の方は
「…」
沈黙のまま、ボロボロのナイフを構えている。アルトはあまり注目していなかった為、観察をしてみる。
見た目は銀髪、青目で可愛いというより美しいに近いような感じだ。身長はアルトの胸より少し下であり、チャームポイントはなかなかに大きい…。
それはさておき
「アルト!早いわよ…って、あんたは!」
アルトの後を追ってきたルーゼだが、ハロルドの姿を見た瞬間絶句していた。それと同時にハロルドもアルトたちの存在に気づき、
「おや…これはこれは…珍しい客が来たものだ」
ハロルドがゆっくりと体をこちらに向ける。髪はそのままだが、洋服は血が完全に乾燥していて色合いが大変なことになっていた。せっかくの豪華な貴族服が台無しである。
「ふむ…確か君はアルト・エルノート君だったかな?ダメじゃないかこんなところに来てしまっては」
(いや、お前がいうなよ)
ハロルドはなぜか血がべっとりついた剣を持ち、アルトたちの方へ歩いて来た。
「そんな悪い子には罰を与えなくてはねぇ」
彼がアルトたちに向けたその目は狂った研究者に見えた。
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