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「あのー…エキドナ校長であってますよね?」



思わず聞いてしまうアルト。いつも学園でキリッとしていて、どうにも先生オーラが強い人ががっつり軍服を着ているのだ。聞かない方がおかしいだろう。



「どうした?私は正真正銘、エキドナ・ルーデルだぞ?何かおかしな点でもあったかい?」



「いやいやおかしな点しかないでしょう?!」



キョトンとした顔で言うので思いっきりツッコんだアルト。一方、エキドナはずっと頭に『?』を浮かべている。



「はいはいストップ。アルトも聞きたい点があると思うけど…その前に、コイツどうすればいいのかしら?」



ルーゼが話に割って入ってきてこう言った。



「そいつはとりあえずギルドに持っていけ、何とかしてくれるさ…では、私は仕事があるのでこれで」



エキドナは後ろ手でひらひら手を振って何処かへ行ってしまった。その後ろ姿を見送った後、二人はエキドナの言う通りにしてギルドへ向かった。



〜〜〜〜〜



「ゴブリンがドラゴンに…」



ギルドに入って、受付嬢に言われた第一声がこれだった。アルトはある程度は予想していたため、申し訳なさそうにしている。受付嬢からの目線が痛い…



「ま、まぁまず解体ですね…ギルドの裏に来てください」



ドラゴンを引きずって裏にもっていくと黒いつなぎを着た30代くらいの男の人がいた。今も飛竜のようなものを解体中だ。


「ガレオンさーん!こちら、解体お願いしまーす!」



「はいよ!ちょうどこっちも終わった所だ!」



どうやら『ガレオン』というらしい。



(よく見るとすっげぇゴツいな…ビルダー並みだぞ?)



そう思わせる理由は競輪選手のような太もも、盛り上がった背筋、異常に太い上腕二頭筋。まるで刃○道の世界の住民である。



「さてっと、次の獲物は…って………これ…ブラックドラゴンじゃねぇか?!」



ガタイがいい人がドラゴンにびっくりしている様は少し期待はずれだった。アルトは「そこは冷静に対応して歴戦の戦士感だして欲しかったな…」と言っている。だが



「ふむ、皮の傷もほとんどないな…牙は少し欠けてるが…状態は最高級だな」



流石は解体屋、すぐに状態を分析してテキパキ解体していっている。アルトとルーゼはその様子をボーッと見ていると、ガレオンから声を掛けられた。



「これとこれはお前らにやるよ」



と言って差し出されたのは皮と牙だった。



「今更ですけど、俺たちが倒したって疑わないんですか?」



気になった疑問を聞かずにはいられないアルト。普通なら色々疑う所だが



「俺にはそこは関係ないな、俺の仕事は冒険者達が持ってきたものを解体するだけだ。そこに過程はいらねぇよ」



ニカッと笑って答えるガレオン。その笑顔はとても眩しかった。



「プロ意識高いな…」



そう呟くアルトであった。

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