禁忌
今回長めです。読む人によっては不快に思う方もいるかもしれません。ご注意を
余りの情報の多さに思考が停止するアルト。その顔はハテナが浮かんでいて間抜けに見える。
「んくっ……んくっ…」
そんなことはお構いなしに血を飲み続けるルーゼ。まるで何日も飲み水を飲んでいなかったかのようにひたすらに飲み続けている。
「………はっ!ちょっ!離れろ!」
しばらくして現実に帰ってきたアルトはルーゼを体から引き剥がす。このまま飲み続けられたらたまったもんじゃない。
「ふぅ……ごちそうさまでした」
満足気なルーゼ。その瞬間「ガスッ」とアルトのチョップが入る。
「ごちそうさまじゃねぇよ…色々聞きたいが、まずは……お前は吸血鬼か?」
アルトの言葉に暗い表情するルーゼ。何かを考えて迷った仕草をし、重い口を開く。
「…………ええ、私は吸血鬼よ……でも、もともと吸血鬼だった訳じゃない」
「ってことは、吸血鬼にされたのか?」
コクッと頷くルーゼ。
「他の人には言えないから他言無用よ?…実は」
アルトは衝撃の事実を知ることになった。
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ここはセリアナの商店街、色々な店がある中で少女がいっぱいのリンゴを抱えて走っていた。
「キャッ!」
だが、少し大きな石に躓いて転んでしまう。腕から飛んでいくリンゴ…そこにとある男性が通りかかる。
「おっと…大丈夫かい?」
飛んできたリンゴをキャッチしたのは
「いてて…あっ!ハロルド様!ありがとうございます!」
この男はハロルド=ヒストリア、ヒストリア家の主人だ。薄い青髪で、身長は185程である。服はただの貴族が着るような服ではなく、高級そうな黒い服を着ている。
「いえいえ、お怪我が無いのであればよかったです。では、これで」
と言ってその場をさるハロルド。周りからヒソヒソ声が聞こえる。
「ハロルド様ったら相変わらずカッコいいわよねぇ…お付き合いしたいものだわ」
「ええ、あの身長とルックスが最高にマッチングしているわ」
周りの女性の目にはハートマークがでている。完全にハロルドの事しか考えていないようだ。
ハロルドはにこやかな笑顔を浮かべ、周りに手を振ると黄色い声が上がる。中には気を失う女性もいる。
そんな事をしながらハロルドは自分の屋敷に向かう。玄関を開けるとすぐさま使用人が
「お館様、お召し物をこちらに」
「ああ、ありがとう」
ハロルドは黒い服を脱ぎ、赤い服になる。
ハロルドがしばらく歩いていると後ろから何かに抱きつかれる。
「「お館様!あれちょうだい!」」
見た目そっくりな兄弟だ。目はキラキラしていて、まるでおもちゃを欲しがる子供のようだ。
「はいはい、後であげるからな」
「「やったぁ!ねぇねぇお館様!今日はね」」
10分程ハロルドと子供達は話すと
「では、これからいつもの所にいってくるよ」
と言ってその場を後にした。
ハロルドが止まったのは廊下の何の変哲のない壁の前。ハロルドが手をかざすと壁に扉が現れた。
扉を開けると、中は下に向かって階段がある。灯りはないが何の迷いも無く降りていくハロルド。
ハロルドが降り切った先にあったものは
「あぁ、いつみても素晴らしい…自分でも惚れ惚れするよ」
大量の檻と血に塗れた器具だった。
檻の中にはかろうじて生きている人達がいた。女性から男性、はては子供もいた。だが、その目は生きる事を諦めたような目であった。
この状態から、良い扱いは受けていない事がわかる。ここでハロルドが行っていた事は
「さて、こんどはどの子とどの子を混ぜようかなー」
人体融合であった。
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