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反撃の狼煙

ドラゴンが口の中に溜めたブレスをアルトに向けて撃とうとしたその時、ドラゴンの視界の隅に黒い影が映る。

その影はドラゴンに向かって凄まじい勢いで向かってくると



「はぁ!」



と、剣を縦に一閃した。



「グァ?!」



予想外の衝撃にパニックに陥るドラゴン。影の正体は…



「ちょっと!しっかりしなさい!」



すっ飛んできたルーゼだった。



ルーゼはアルトに声をかけるがどうやら気を失っているようで、反応がない。普通なら担いだりして安全地域まで運んでくれたり、心配してくれたりするのだが…



「起きなさい!このバカ!」



バチン!と音が響く。ルーゼから飛んできたのは優しい言葉ではなく、強めのビンタだった。



「ん〜?痛ってぇな…なんだ?ってお前は!」



「話は後!あいつ、どうするの?」



ルーゼがここにいることとそして自分が生きていることにびっくりするが、今はルーゼの言う通りでどうするかを考えなければならない。



アルトはとりあえず現状を再確認する。ドラゴンは片目が矢によってつぶれている。ほぼ見えていないだろうが…対してアルトは左腕にダメージが集中したらしく、動きが鈍い。アルトは10秒ほど考えると



「……多分大丈夫、倒せるはず」



アルトはニヤリと笑いながらいった。



「その言葉、信じていいの?」



ルーゼは戦闘態勢に入りながら聞く。



「ああ、もちろんさ」



アルトも弓を<ハヤブサ>から<バレット>に切り替えながらこう言った。



「作戦は…ガンガン行こうぜ、だ!」



バレットを素早く構え、矢をドラゴンの目に向けて撃った。



だが、暴れるドラゴンには当たらなかった…が鱗に若干刺さった。



「それ、作戦じゃないわね!」



ルーゼもアルトと戦った時と同じように、紅いオーラを纏った。



「さぁ、反撃の狼煙をあげる時だ!」

お読みいただきありがとうございました!

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